pips(ピップス)とは?FXの「1銭が動く」仕組みとロット別の損益計算方法

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わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

pips(ピップス)とは?
「ものさしの目盛り」でわかる1銭の仕組みとロット別の損益計算

無料ツール 1pipsが何円かを今すぐ計算する 通貨ペアと量を選ぶだけ・アプリ不要

このページでは、pips(ピップス)、pipette(ピペット)、point(ポイント)、1pipsの金額について、FX初心者にもわかりやすく解説します。「1pips何円?」がすぐわかる計算ツール、ドル円・ユーロドル・ゴールドの数え方、会社によって違う1pipsの定義、レバレッジ1000倍でも1pipsの金額が変わらない理由まで、このページだけで確かめられます。2026年のドル円の大きな値動きをpipsで測ると、どれくらいの金額になるのかも数字で示しました。

pipsを説明するパンダキャラクター
STEP 01
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なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

身長を測るとき、何を使う?そう、ものさしだよね。130センチ、131センチ…って、センチという目盛りを数えて、どれだけ伸びたかを調べるでしょ。FXにも、値段がどれだけ動いたかを数える専用のものさしがあるんだ。それがpips(ピップス)だよ。pips(ピップス)は「値段が目盛りいくつぶん動いたか」を数える単位で、「今日は30pips上がった」「20pips下がった」みたいに使うんだ。

じゃあ、目盛り1つぶんの1pipはどれくらい?ドル円なら0.01円、つまり1銭だよ。1pipは、ふだん使ういちばん基本の目盛り1つぶんのこと。1円を100個に切り分けた、そのひとかけらだね。100目盛りそろって、やっと1円。「そんなに小さいの?」ってびっくりするよね。

でも、FXではお金をたくさんまとめて取引するから、小さな1目盛りが大きな金額に変わるんだ。たとえばドルを1万ドルぶん持っていたら、1目盛り動くだけで100円、30目盛り動けば3,000円。この「1目盛りが何円になるか」が1pipsの金額で、1pipsの金額は、どれだけまとめて取引するか(ロット、つまり取引の量)で決まるよ。同じ30pipsでも、量が10倍なら金額も10倍になるんだ。

少ないお金でたくさんまとめて取引できるのは、レバレッジというしくみがあるから。でもね、レバレッジを何倍にしても、1目盛りの値段は変わらないんだ。変わるのは「どれだけたくさん持てるか」だけ。だから、目盛りの数え方と量の決め方を知らないまま取引するのは、ものさしを持たずに大工さんのお仕事をするようなものなんだよ。

それから、pipette(ピペット)っていう、もっと小さい目盛りもあるよ。pipette(ピペット)は1pipをさらに10個に分けた、いちばん細かい目盛りのこと。FXの画面には「158.604」みたいに細かい数字が出ているけど、いちばん右の「4」がpipetteなんだ。パソコンの取引ソフト(MT4やMT5)では、このいちばん細かい目盛りをpoint(ポイント)と呼ぶよ。point(ポイント)はソフトが数える最小の目盛りのことで、たいていは10pointで1pipになるんだ。

質問するパンダの生徒
パンダくん

ものさしの目盛りって、どのお金でも同じ大きさなの?

回答するパンダの先生
パンダ先生

いいところに気づいたね。円が入ったペアは「0.01円」、円が入らないユーロドルは「0.0001ドル」が1目盛り。お金によって目盛りの場所がちがうんだ。だから「何pips動いたか」で数えると、どのお金でも同じものさしで比べられるんだよ。

大人が「50pips取れた!」って喜んでいるのは、ものさしで50目盛りぶん、思ったとおりに動いたってこと。でも同じ50pipsでも、たくさんまとめて取引していれば大きなもうけ、少しだけなら小さなおこづかい。pipsは「どれだけ動いたか」、金額は「どれだけの量で取引したか」で決まるんだ。この2つを分けて考えるのが、FXで大ケガをしないコツなんだよ。

つまり、pips(ピップス)を整理すると…

pips(ピップス):値段が目盛りいくつぶん動いたかを数える、FX専用のものさし。

1pip:ドル円・ユーロ円なら0.01円(1銭)。ユーロドルなら0.0001ドル。

pipette(ピペット):1pipの10分の1の、いちばん細かい目盛り。

point(ポイント):MT4・MT5が数える最小の目盛り。たいてい10pointで1pip。

1pipsの金額:取引の量で決まる。ドル円1万通貨なら1pips=100円。レバレッジでは変わらない。

pipsの計算方法を解説するパンダキャラクター
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

計算ツールと本格解説

01pips計算ツール|1pipsは何円?損益と損切り幅を出すスクリプト未起動

いちばん上の数字が、1pips動いたときに増えたり減ったりする金額です。通貨ペアの種類・持つ量・値動きを選ぶだけで、損益とスプレッドを引いた手取り、損失の上限から逆算した損切り幅まで一度に出ます。ドル円なら1万通貨で1pips=100円という基本の関係を、あなたの量で確かめてみてください。

1pipsの金額(ドル円など・1万通貨) 100円 1銭動くたびに、この金額が増減します
20pips動くと±2,000円 スプレッド差引後1,980円 損失5,000円まで50pips 100pips動くと±10,000円
ボタンやスライダーを動かすと、すぐ変わります どの通貨ペア?円が入るかで変わる
持つ量は?1ロットの量は会社で違う
20pips
150100
例
くわしく設定する(上級者向け)

ここに入れた数字が優先されます。数量を空欄にすると上のボタンの値に戻ります。ドル円のレートは、ユーロドルなど円が入らない通貨ペアを円に直すときだけ使います。

2つの価格からpipsを数える
2つの価格の差44pips
上の数量で計算した損益±4,400円

円が入る通貨ペアは1pip=0.01円、入らない通貨ペアは1pip=0.0001で計算しています。1pipの定義が違う会社については06を見てください。

※このページのスクリプトが動いていません(診断コードS1)。※計算ツールのスクリプトが最後まで読み込まれていません(診断コードS2)。ページを再読み込みしてください。

ツールの計算式

1pipsの金額=1pipの大きさ×取引数量です。1pipの大きさは、円が入る通貨ペアなら0.01円、入らない通貨ペアなら0.0001で、後者はさらにドル円のレートを掛けて円に直します。損益=1pipsの金額×動いたpips、損切り幅(pips)=許容できる損失÷1pipsの金額で計算しています。

02pipsとは?1pipの大きさは通貨ペアで決まる

pips(ピップス)は、為替レートの値動きの幅を表す共通の単位です。単数形はpip(ピップ)で、Percentage in Point(パーセンテージ・イン・ポイント)の略とされることが多く、Price Interest Pointの略とする説もあります。通貨ごとに円・ドル・ユーロと単位がばらばらだと値動きを比べにくいため、どの通貨ペアでも同じ物差しで値幅を数えるために使われるのがpipsです。

1pipの大きさは、通貨ペアの右側(決済通貨)で決まります。通貨ペアに円が入る場合(ドル円・ユーロ円・ポンド円など)は1pip=0.01円(1銭)で、小数点以下2桁目が1pipの位です。円が入らない場合(ユーロドル・ポンドドル・豪ドル米ドルなど)は1pip=0.0001で、小数点以下4桁目が1pipの位になります。

数え方は「価格の差÷1pipの大きさ」です。2026年9月24日のニューヨーク市場で、ドル円は158円60銭から159円04銭まで上がりました。差は0.44円なので44pipsです。同じ日のユーロドルは1.1392ドルから1.1359ドルまで下がり、差の0.0033ドルは33pipsになります。1円=100pips、1銭=1pipと覚えておくと、円が入る通貨ペアはすぐに数えられます。

切り替えて見る:1pipはどの桁?

ボタンで通貨ペアと数え方を切り替えます。色の付いた桁が1つ動くと1pipです。

ドル円:小数点以下2桁目が1pip 円が入る通貨ペアの一般的な数え方 1 5 8 . 6 0 4 1pip=0.01円(1銭) オレンジはpipette=0.001円 ユーロドル:小数点以下4桁目 円が入らない通貨ペアの一般的な数え方 1 . 1 3 5 9 2 1pip=0.0001ドル オレンジはpipette=0.00001ドル ドル円:3桁目を1pipと数える会社 外為どっとコム、LION FXの取引画面など 1 5 8 . 6 0 4 1pip=0.001円(0.1銭) ゴールド:1桁目を1pipと数える例 価格はサンプル。0.01ドル=1pipの業者もある 4 , 0 0 0 . 2 5 1pip=0.1ドル(多い数え方) オレンジは0.01ドルの刻み 色の付いた桁が1つ動くと1pip

ドル円・ユーロ円などは、小数点以下2桁目が1pip(0.01円=1銭)です。158.604円なら緑の「0」の桁が1pipで、いちばん右の「4」は1pipの10分の1のpipetteです。

数え方のコツ
  • 円が入る通貨ペア:小数点以下2桁目が1pip。158.60円から159.04円なら、0.44円の差で44pips
  • 円が入らない通貨ペア:小数点以下4桁目が1pip。1.1392ドルから1.1359ドルなら、0.0033ドルの差で33pips
  • 表示のいちばん右の桁:円が入る通貨ペアは小数点以下3桁目、入らない通貨ペアは5桁目。ここはpipetteで、1pipの10分の1

03pipette(ピペット)と「0.1pips」の表示

pipette(ピペット)は1pipの10分の1にあたる単位です。いまのFX会社の多くは、ドル円を158.604、ユーロドルを1.13592のように、pipsより1桁細かく配信しています。この最後の1桁がpipetteで、円が入る通貨ペアなら1pipette=0.001円(0.1銭)です。

国内の取引画面やスプレッド一覧では、pipetteという言葉より「0.1銭」「0.1pips」という書き方をよく見かけます。スプレッドが0.2銭と表示されていれば、0.2pips、つまり2pipette分の差です。小数の付いたpipsは、pipetteの目盛りを数えていると考えればすっきりします。

桁の数え違いに注意

5桁表示の画面で、いちばん右の桁をpipsと勘違いすると、値幅を10倍大きく数えてしまいます。158.120円から158.170円への動きは、右端の数字が50増えていても5pipsです。

041pipsは何円?取引数量ごとの金額と計算式

円が入る通貨ペアでは、1pipsの金額=0.01円×取引数量です。1,000通貨なら10円、1万通貨なら100円、10万通貨なら1,000円と、数量が10倍になるたびに1pipsの金額も10倍になります。損益は1pipsの金額×動いたpipsなので、1万通貨で50pips動けば5,000円です。

取引数量で変わる1pipsの金額 円が入る通貨ペア(1pip=0.01円)の場合 取引数量 1pipsの金額 50pips動くと 1,000通貨 10円 500円 1万通貨 100円 5,000円 10万通貨 1,000円 5万円 100万通貨 1万円 50万円 損益=1pipsの金額×動いたpips(1pipsの金額=0.01円×数量) ※1ロットが何通貨かは会社によって違います

数量が10倍になるたびに、1pipsの金額も10倍になります。ロットという呼び方ではなく、何通貨を取引しているかで計算しましょう。

注意したいのは、1ロットが何通貨かは会社によって違うことです。国内FXには1ロット(1Lot)=1万通貨の会社と1,000通貨の会社があり、海外FXは1ロット=10万通貨が一般的です。同じ「1ロットで10pips」でも、1万通貨なら1,000円、10万通貨なら1万円と10倍の差になります。取引する前に、口座の1ロットが何通貨かを必ず確認してください。数量の決め方はロット数の解説で詳しくまとめています。

つまり

1pipsの金額は数量で決まる。ロットという呼び方ではなく、何通貨を取引しているかで計算しよう。

05円が入らない通貨ペアの1pipsは、円に直すと変わる

ユーロドルのような円が入らない通貨ペアでは、損益はまず決済通貨(通貨ペアの右側)で出ます。ユーロドルを1万通貨取引すると、1pips=0.0001ドル×1万通貨=1ドルです。これを円に直すにはドル円のレートを掛けるので、ドル円が158円なら1pips=約158円、140円なら140円になります。

つまり、円が入らない通貨ペアの1pipsの円換算額は、ドル円の水準によって動きます。円が入る通貨ペアの1pipsがレートに関係なく一定なのとは対照的です。ユーロポンドのように決済通貨がポンドなら、1pips=0.0001ポンドをポンド円のレートで円に直します。国内FXの多くは決済のたびに損益を円に換算して口座に反映するため、ふだんは意識しなくても済みますが、損切り幅から数量を逆算するときは円換算が欠かせません。

円が入らないペアの1pipsは、ドル円で変わる 1万通貨の1pipsを円に直した金額 100円 ユーロ円 いつも同じ 140円 ユーロドル ドル円140円 150円 ユーロドル ドル円150円 160円 ユーロドル ドル円160円 1pips=0.0001ドル×1万通貨=1ドル。これにドル円のレートを掛ける

ユーロ円は1万通貨で常に1pips=100円ですが、ユーロドルはドル円のレートによって1pipsの円換算額が変わります。2026年9月下旬のドル円は158円前後で、1pipsは約158円です。

06FX会社によって「1pips」の定義が違う

円が入る通貨ペアの1pipは0.01円(1銭)というのが一般的ですが、この定義は業界で統一されているわけではありません。2026年9月に各社の公式サイトを確認したところ、次のように分かれていました。

公式サイトの記載(2026年9月確認)
  • 1pip=0.01円(1銭):SBI FXトレードは公式の解説で、円が絡む通貨ペアの1pipsを0.01円としています。DMM FXの公式用語集も、米ドル/円やクロス円は1pip=0.01円(1銭)です。JFXも公式のスプレッドページに、対円通貨ペアは1pip=1銭と明記しています
  • 1pip=0.001円(0.1銭):外為どっとコムは公式の初心者向け解説で、円が絡む通貨ペアの1pipsを0.001円、ドルストレートを0.00001ドルと説明しています。1Lot(1,000通貨)で、1pipsごとに1円の損益になる設計です。ヒロセ通商のLION FXも、公式のよくある質問で、取引画面のpipは対円通貨ペアが0.001(0.1銭)、対円以外が0.00001だと案内しています

同じ「10pips」でも、前者の定義なら0.1円、後者なら0.01円の値幅で、金額にすると10倍違います。このページとツールは、特に断りのない限り1pip=0.01円(1銭)の定義で計算しています。自分の口座の表示がどちらの定義かは、取引画面のスプレッド表示や、会社のよくある質問で確認してください。

同じ会社でも、画面によって単位が違うことがある

ヒロセ通商は、スプレッドの一覧を銭(ドルストレートは1pip=0.0001)で表示する一方、LION FXの取引画面のpip損益・トレール幅・決済pip差は0.1銭を1pipと数えます。公式のよくある質問では、トレール幅の0.5は500pips(一般的な数え方の50pips)と説明されており、履歴のpip損益が10倍に見えるという問い合わせにも同じ理由で答えています。子会社のJFXは1pip=1銭なので、同じグループの会社どうしでも数え方がそろっていないことになります。会社の特徴はヒロセ通商の評判のページにまとめています。

MT4・MT5の「point(ポイント)」との違い

MT4・MT5には、pipsとは別にpoint(ポイント)という単位があります。point(ポイント)は、その銘柄の価格が動く最小の刻みのことです。ドル円を158.604のように小数点以下3桁で配信している口座では1point=0.001円なので、1pips=10pointになります。

とくに注意したいのが、自動売買(EA)の設定です。損切りや利確の幅をpointで入力するEAに、pipsのつもりで20と入れると、実際には2pipsで決済されてしまいます。入力欄の単位がpointかpipsかを必ず確かめましょう。

bp(ベーシスポイント)は金利の単位で別物

ニュースで見かけるbp(ベーシスポイント)は、金利や利回りの変化を表す単位で、1bp=0.01%です。2026年9月18日に日本銀行が政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げたときは、25bpの利上げと表現されました。pipsは為替レートの目盛り、bpは金利の目盛りで、名前は似ていても測るものがまったく違います。金利と為替の関係は金融政策のページで解説しています。

07レバレッジ1000倍なら1pipsはいくら?数量で決まる本当の理由

検索でよく見かける疑問ですが、答えは「ドル円1万通貨なら、25倍でも1000倍でも1pips=100円」です。1pipsの金額を決めるのは数量だけで、レバレッジは計算式に入っていません。

レバレッジが変えるのは、その量を持つために口座に置いておくお金(必要証拠金)です。ドル円158円で1万通貨の取引金額は158万円なので、25倍なら必要証拠金は6万3,200円、1000倍なら1,580円で済みます。

目一杯持つと、1pipsの重さは40倍違う 資金10万円・ドル円158円で、持てる最大量を買って逆行した場合 国内の上限25倍 最大 約1.58万通貨・1pips=約158円 約632pipsで資金ゼロ 海外FXの1000倍 最大 約63.3万通貨・1pips=約6,329円 約16pipsで資金ゼロ 1pipsの金額を決めるのは数量。倍率は持てる量の上限 ※実際はロスカットがもっと手前で働きます

資金10万円で持てる最大量を買うと、1000倍では1pipsが25倍の約40倍の重さになり、わずかな逆行で資金が尽きます。

差が出るのは、同じ資金で持てる量の上限です。資金10万円で目一杯持つと、国内の上限25倍では約1.58万通貨(1pips=約158円)で、資金がゼロになるまで約632pipsの余裕があります。海外FXの1000倍なら約63.3万通貨(1pips=約6,329円)まで持てますが、わずか約16pipsの逆行で資金がゼロになる計算です。

高いレバレッジは、1pipsを重くできる上限が広がるだけ

国内FXの個人のレバレッジは25倍が上限で、海外FXには1,000倍以上を選べる業者もあります。実際には資金ゼロの手前でロスカット(証拠金維持率が基準を下回ったときの強制決済)が働くため、持てる量を目一杯使うフルレバでは、数pipsの揺れで決済されることもあります。数量は倍率ではなく、損切り幅と許容できる損失から逆算して決めます(09で解説)。

つまり

レバレッジを上げても1pipsの金額は変わらない。1pipsの重さを決めるのは、自分が選ぶ数量です。

08ゴールド・株価指数のpipsは数え方がばらばら

FX会社では、ゴールド(金)や株価指数もCFDで取引できます。ただしこれらには、FXのような共通のpipsの決まりがありません。

ゴールド(XAU/USD)は1トロイオンスあたりの米ドル建てで取引されます。価格の小数点以下1桁目、つまり0.1ドルを1pipと数える会社や解説が多い一方で、0.01ドルを最小単位として表示するツールもあります。さらに1ロットが何オンスかも会社によって違い、海外FXでは1ロット=100オンスが一般的ですが、XMTradingのマイクロ口座のように1ロット=1オンスの口座もあります。

取引量1pips(0.1ドル)10pips(1ドル)100pips(10ドル)
0.01ロット(1オンス)0.1ドル(約16円)1ドル(約158円)10ドル(約1,580円)
0.1ロット(10オンス)1ドル(約158円)10ドル(約1,580円)100ドル(約1.58万円)
1ロット(100オンス)10ドル(約1,580円)100ドル(約1.58万円)1,000ドル(約15.8万円)

1ロット=100オンス・1pip=0.1ドルと数え、1ドル=158円で円に直した目安。1pip=0.01ドルと数える業者では、同じ値動きのpips数が10倍になります(金額は同じです)。

迷ったら価格差で計算する

損益=価格差(ドル)×数量(オンス)×ドル円レート。例えば1ロット=100オンスの口座で金が1ドル上がれば100ドル、ドル円158円なら約1万5,800円の利益です。0.01ロット(1オンス)なら、同じ1ドルの上昇で1ドル、約158円になります。pipsの定義が会社で違っても、この式なら答えは1つに決まります。

株価指数CFD(日経225など)は、値動きを円やポイントで表し、1単位あたりの金額は会社ごとの取引単位で決まります。FX以外の銘柄は、pipsで考えるより「価格差×数量」で計算するほうが確実です。金・銀・プラチナの特徴は貴金属取引のページで解説しています。

09pipsで損切り・利確の位置を決める方法

pipsがいちばん役に立つのは、注文を出す前の設計です。損切りの幅(pips)と、1回に許せる損失額(円)から取引数量を逆算すれば、どんな相場でも損失を計画どおりに抑えられます。

  1. 1回の許容損失を決める:口座資金の1〜2%が目安です。資金30万円で2%なら6,000円です(2%ルール)
  2. チャートで損切りの位置を決める:直近の高値や安値の外など、根拠のある位置に置き、エントリーから何pips離れているかを数えます
  3. 数量を逆算する:6,000円÷30pips=1pipsあたり200円。ドル円なら200円÷0.01円で、2万通貨が上限です
  4. 利確の位置を決める:リスクリワードを1対2にするなら、利確は損切りの2倍の60pips先に置きます

反対に、「損切りはいつも20pips」とpipsを先に固定するのは危険です。相場が静かな日の20pipsと、指標発表で荒れた日の20pipsは意味が違い、狭すぎる損切りはすぐに引っかかります。どれくらい動きやすい相場かを示すボラティリティを見て幅を決め、数量のほうで金額を調整するのが基本です。考え方は利確・損切りのページもあわせて読んでください。

値動きに合わせて損切りを追いかけるトレーリングストップの幅も、多くの会社でpipsで指定します。0.1銭を1pipと数える画面では、同じ幅でも入れる数字が10倍になるので、06の定義を確かめてから設定してください。

101日に何pips動く?取引スタイル別の目安と測り方

値幅は通貨ペアと時間帯で大きく違います。2026年9月25日の東京市場(15時まで)では、ドル円が158円12銭〜158円95銭で83pips動いたのに対し、ユーロドルは1.1368〜1.1382ドルの14pipsでした。同じ日のドル円は夕方に157円67銭まで下げ、高値からの下落は128pipsに広がっています。同じ日・同じ時間でも、通貨ペアによって値幅は数倍違うということです。

狙う値幅は取引スタイルで変わります。一般的な目安は次のとおりで、決まりがあるわけではありません。

  • スキャルピング:数pips〜10pips前後。数秒〜数分で決済するため、スプレッドの比率が大きくなります
  • デイトレード:10pips〜数十pips。その日のうちに決済し、翌日にポジションを持ち越しません
  • スイングトレード:100pips以上。数日〜数週間ポジションを持ち、スワップポイントも損益に入ります

スタイルごとの向き不向きはトレードスタイルのページで解説しています。

「1日10pips」は簡単?コストを引いて考える

1日10pipsを月20営業日続けると200pips、1万通貨なら月2万円です。ただし1回の取引でスプレッド0.2pipsを払い、1日3回取引すれば0.6pipsで、目標の6%がコストに消えます。1回3pipsを狙うスキャルピングなら、0.2pipsのスプレッドは利幅の約7%です。狙う値幅が小さいほど同じスプレッドの重さが増すことを、計算ツールのスプレッド差引後の欄で確かめてみてください。

チャート上でpipsを測る方法

  • MT4・MT5:十字カーソルでドラッグすると、ローソク足の本数・値幅・価格の3つが表示されます。値幅はpoint表示なので、5桁表示の口座では10で割るとpipsです(522なら52.2pips)
  • TradingView:価格範囲ツールで2点をクリックすると、値幅が価格・パーセント・pips(ティック)で表示されます
  • 平均の値幅:日足にATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)を表示すると、平均的な1日の値幅がpipsでわかります

値幅は相場環境で変わるので、直近数週間の値幅を見て、損切りの幅と数量を調整するのが実践的です。

112026年のドル円をpipsで測ると

pipsの感覚をつかむには、実際の相場の動きをpipsに直してみるのが近道です。ここ数年のドル円は、落ち着いた時間帯でも数十pips、荒れた局面では数百〜数千pips動いています。

ドル円の値動きをpipsで測ると 棒の長さはpips数に比例(かっこ内は1万通貨での金額) 2026年9月24日 NY市場の値幅 44pips(4,400円) 2026年7月23日→8月3日 163円99銭→155円23銭 876pips(約8.8万円) 2024年7月3日→8月5日 161円95銭→141円70銭 2,025pips(約20万円) 数十pipsの日常と、数百〜数千pipsの急変 各日の市場概況と報道をもとに当サイトで作成

1万通貨なら1pips=100円なので、pips数に100を掛けると金額になります。同じ数量でも、荒れた局面では日常の数十倍の金額が動きます。

2026年7月、ドル円は23日に1986年11月以来の163円99銭まで円安が進んだあと、30日の日本単独の円買い介入と31日の日米協調介入を経て、8月3日には155円23銭まで下げました(為替介入)。差は8円76銭、876pipsで、1万通貨なら約8.8万円、10万通貨なら約87.6万円が動いた計算です。さらにさかのぼると、2024年7月3日の161円95銭から8月5日の141円70銭までは20円25銭、2,025pipsの下落でした。1万通貨で約20万円です。

一方、9月24日のニューヨーク市場の値幅は44pipsでした。数十pipsの値動きはごく日常的です。ふだんの数十pipsの感覚のまま大きな数量を持っていると、荒れた局面の数百pipsに耐えられないことが、pipsに直すとよくわかります。円高・円安が急に進みそうな場面ほど、数量を控えめにしておきましょう。

12「月に何pips」を目標にしてよい?獲得pipsの落とし穴

月に何pips取れたかは、成績の目安としてよく使われます。ただし、pipsの合計がプラスでも、お金はマイナスになることがあります。数量をそろえずにpipsだけを足すと、大きな数量で負けた1回が見えなくなるからです。

pipsはプラス、お金はマイナスの例
  • 1万通貨で20pipsの利益を9回=プラス180pips、プラス1万8,000円
  • 10万通貨で100pipsの損失を1回=マイナス100pips、マイナス10万円
  • 合計するとプラス80pipsなのに、お金はマイナス8万2,000円

目標を立てるなら、pipsの数ではなく、資金に対する増減の割合と、決めたルールを守れたかで見るのが現実的です。pipsは同じ数量で比べたときの取引の質を測る物差しとして使い分けましょう。資金全体の守り方は資金管理のページで解説しています。

つまり

pipsは値動きの物差しで、損益の本体は金額。数量が違う取引のpipsを足しても、口座の増減はわからない。

13pipsでよくある4つの間違い

  • 桁の数え違い:5桁表示の画面で、いちばん右のpipetteの桁をpipsと数えて、値幅を10倍に見積もってしまう
  • 数量の見落とし:同じ50pipsでも、1,000通貨と10万通貨では金額が100倍違う。1ロットが何通貨かも会社によって違う
  • 定義の違いの見落とし:1pips=0.1銭の会社、MT4・MT5のpoint、ゴールドの数え方など、単位そのものが違う場面がある
  • レバレッジの思い込み:1000倍なら1pipsの金額も大きいと思い込む。金額を決めるのは数量で、倍率は持てる量の上限を変えるだけ

いきなり大きな数量で試さず、まずはデモ口座や少額の取引で、1pips動いたときに画面の損益がどれだけ変わるかを体感しておくと、数え違いにすぐ気づけるようになります。

関連用語をチェック!

スプレッド買値と売値の差。0.2銭なら0.2pipsの取引コスト
ロット数取引量の単位。pipsと掛け合わせて損益の金額が決まる
通貨ペアの基礎右側の決済通貨によって1pipの大きさが変わる
損益含み益と含み損の違い。pipsで測って金額で管理する
ボラティリティ値動きの激しさ。損切りのpips幅を決める材料になる
スリッページ注文した価格と約定した価格のずれ。これもpipsで表す
証拠金取引に必要な担保。レバレッジで変わるのはこちら
バルサラの破産確率勝率と損切り幅から、資金が尽きる確率を計算できる
pipsのよくある質問に答えるパンダキャラクター
STEP 03

疑問をまとめて解決しよう!

よくある質問と回答

※質問を押しても回答が開かない場合は、ページを再読み込みしてください。

数量で重みをつけた平均建値(平均取得単価)から数えるのが基本です。例えばドル円を157.00円で1万通貨、156.50円で3万通貨買うと、平均建値は156.625円です。157.00円で全部決済すると、平均建値からの値幅は37.5pipsで、4万通貨ぶんなので1万5,000円の利益になります。ポジションごとのpipsを単純に足したり平均したりすると、数量が違うときに金額とずれてしまいます。買い増すたびに平均建値は動くので、損切りの位置も平均建値から数え直しましょう。買い下がりの危険性はナンピンのページで解説しています。
金額を1pipsあたりの金額で割ります。ドル円1万通貨なら1pipsは100円なので、例えば1日のスワップが150円なら1.5pips相当です。30日持てば45pips相当になり、相場が45pips逆に動けば1か月分のスワップが消えると読み替えられます。スプレッドはもともと銭やpipsで表示されるので、0.2銭なら0.2pipsのコストです。取引手数料が別にかかる口座では、手数料を1pipsの金額で割ってpipsに直し、スプレッドと足すと、実質のコストを同じ物差しで比べられます。スワップの仕組みはスワップポイントのページで確認できます。
最大偏差はpipsではなく、point(ポイント)で入力します。ドル円を158.123のように小数点以下3桁で配信している口座では1point=0.001円なので、10と入れれば1pips(1銭)、20なら2pipsまでの価格のずれを許すという意味です。pipsのつもりで10と入れると、10pipsではなく1pipsの設定になります。大きすぎる数字を入れると急変時に不利な価格で約定しやすく、小さすぎると約定しにくくなります。なお、口座の約定方式によっては、この設定欄が表示されない場合もあります。MT4とMT5の違いはMT4・MT5のページで解説しています。
申告に使うのは円の金額です。pipsは値動きの幅を表す単位で、税金の計算には使いません。国内FXでは、1月から12月までの決済損益とスワップポイントを円で合計し、先物取引に係る雑所得等として申告分離課税で申告します。円が入らない通貨ペアの損益も、多くの国内FX会社では決済のたびに円に換算され、年間取引報告書に円で記載されます。海外FXは総合課税の雑所得で扱いが異なるので、区別して確認してください。詳しくはFXの税金のページにまとめています。
pipsという言葉を使う会社もありますが、定義は会社ごとにばらばらです。暗号資産は1単位の価格が大きいため、値動きを円やドル、あるいは会社独自の最小単位で表すことが多く、FXのように1pips=0.01円という共通の決まりはありません。損益は価格差×数量で計算するのが確実です。また国内の暗号資産の証拠金取引は、個人のレバレッジ上限が2倍とFXの25倍より低く、値動きの大きさも桁違いです。取引する会社の取引説明書で、呼び値と数量の単位、レバレッジを確認してから始めましょう。
逆指値は、指定した価格に達したら成行で決済する注文だからです。値が飛ぶと、指定より不利な価格で約定することがあります(スリッページ)。とくに週明けの月曜朝は、土日の出来事で金曜の終値から大きく離れて始まる窓開けが起きやすく、10pips先の損切りが30pips先で約定するといったことも起こりえます。経済指標の発表直後や、為替介入のような急変時も同じです。損切り幅はpips、損失額は数量で決まるので、値が飛びやすい場面では数量を控えめにするか、週末をまたいでポジションを持たないといった対策が有効です。窓の仕組みは窓埋めのページで解説しています。
一般に、ロンドン市場とニューヨーク市場の取引時間が重なる日本時間の夜は、取引が増えて値動きが大きくなりやすい時間帯です。米国の雇用統計や消費者物価指数、FOMCの結果など重要な経済指標の発表直後は、数分で数十pips以上動くこともあります。反対に日本時間の早朝は取引が少なく、値動きは小さい一方でスプレッドが広がりやすくなります。発表時刻は夏時間と冬時間で1時間ずれるので、経済指標カレンダーで事前に確認しておきましょう。市場ごとの時間帯はFX取引時間のページで確認できます。
数量に左右されない、取引の質そのものを比べられる点です。資金や数量を変えても、このエントリーで何pips取れたか、何pips失ったかという数字は変わりません。エントリー価格・決済価格・獲得pips・損失pips・判断の根拠を記録しておくと、得意な時間帯や通貨ペア、負けやすいパターンが見えてきます。ただし口座の増減は金額で決まるので、pipsの集計とあわせて、金額の損益も必ず並べて記録しましょう。記録の続け方はトレード日誌の解説で紹介しています。

さらに学ぶ

pipsの数え方がわかったら、次は量の決め方と口座選びを固めましょう。

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