松井証券FXの評判は?1通貨から買える少額性と0.1銭スプレッドの「適用条件」を検証

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創業1918年・東証プライム上場 2026年10月 最新 全32通貨ペアが1通貨から ロスカット率を5段階から選択 FX専用口座あり

松井証券FXの評判は? 1通貨から買える少額性を検証。看板の0.1銭には「数量上限」と「注文種別」の2つの条件があります。公式の取引ルールを1行ずつ読んで、どこまでが本当かを確かめました。

FX歴10年超・XMTrading公式トレードコンテスト2,214人中6位入賞の運営者が、松井証券の公式サイトからスプレッド一覧・取引ルール・手数料・自動売買の各ページを直接開き、数値と条件を突き合わせています。

松井証券FXの最大の武器は、取り扱う32通貨ペアのすべてを1通貨から取引できることです。米ドル/円なら数百円ではなく数円の証拠金で本番の注文が出せます。ただし広告で目立つ0.1銭というスプレッドには、注文数量の上限と注文の種類という2つの条件が付いています。ここを知らずに口座を開くと「聞いていた数字と違う」ことになるため、条件から先に説明します。

会社概要
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松井証券FX(MATSUI FX)はどんな口座?

最小取引単位1通貨
通貨ペア32種類
米ドル/円 縮小0.1銭
レバレッジ4コース制
結論

はじめての1社としては、いま国内で最も条件が揃った口座です。1通貨から発注できるので、損切りできずに大きく負けるという初心者の典型的な失敗を、コーヒー1杯より安い金額で経験できます。一方で0.1銭は「米ドル/円を1,000通貨以内で成行注文したとき」だけの数字で、指値注文や自動売買には適用されません。少額で練習する口座としては優秀、コストを詰める口座としては条件付き、というのが正確な評価です。

松井証券株式会社は1918年創業、東証プライム市場に上場する老舗の証券会社です。金融商品取引業者として関東財務局長(金商)第164号の登録を受け、日本証券業協会と金融先物取引業協会に加入しています。1998年に日本初の本格的なインターネット取引を始めた会社で、FXサービスは2001年4月に国内初のインターネットFXとして開始し、2021年2月に現在の「松井証券 MATSUI FX」へリニューアルしました。100年を超える歴史とネット証券としての実績が同居しているのが、この会社の立ち位置です。

FXの取扱いは32通貨ペア。公式のスプレッド一覧に載っている行を1つずつ数えても32でした。米ドル/円やユーロ/円といったメジャー通貨から、トルコリラ/円・ランド/円・メキシコペソ/円といった高金利通貨、さらにハンガリー/円・ポーランド/円・ノルウェー/円・スウェーデン/円・人民元/円といったマイナー通貨ペア、そしてノルウェー/スウェーデンのような円もドルも絡まないクロス通貨まで含まれます。ヒロセ通商の57種類のような最多クラスではありませんが、初心者が触るには十分すぎる幅です。

そして最大の特徴が、この32通貨ペアの全部が1通貨単位で発注できることです。1,000通貨や10,000通貨が下限の会社が多いなかで、これは頭ひとつ抜けています。手数料も口座開設・口座維持・取引・ロスカット・出金がすべて0円。ロスカット率を5段階から選べたり、FX取引だけができるFX専用口座を単独で開設できたりと、細かい自由度も高めです。

顧客資産は信託保全で管理されています。信託保全とは、金融業者が顧客から預かった資産を自社の資産と分けて信託銀行に預けておく仕組みのことで、業者が破綻しても顧客のお金は返還されます。国内のFX業者は法律でこれが義務づけられており、海外FXとの決定的な違いになっている部分です。

「業界最狭水準」の比較根拠も開示されています

松井証券がスプレッドに使う「業界最狭水準」という表現には、比較対象が注記されています。当サイトが2026年9月7日に確認したスプレッド一覧ではFXサービスを扱う9社(楽天証券・三菱UFJ eスマート証券・外為どっとコム・DMM.com証券・トレイダーズ証券・ヒロセ通商・マネックス証券・GMOクリック証券・GMO外貨)の中央値との比較で、2026年5月1日時点の同社調べとされていました。「最狭」ではなく「最狭水準」という言い回しの根拠が数えられる形で出ているのは誠実な部類です。ただし社数と時点はページによって異なるので、そこは後の章で触れます。

評価機関からの受賞歴

HDI-Japan(ヘルプデスク協会)の2025年度格付けで、「問合せ窓口」と「Webサポート」の両部門で三つ星を獲得しています。同社によれば両部門三つ星は15年連続で、インターネット証券では唯一とのことです。電話やチャットで聞きながら進めたい人にとっては、地味ですが効いてくる部分です。

少額性

「1通貨から」は結局いくらから始められるのか

松井証券FXを紹介する記事の多くが「1通貨=約100円から」と書いています。これは米ドル/円が1ドル=100円だった時代の表記で、いまのレートには合いません。当サイトも前版のタイトルにこの数値を使っていたため、今回あらためて計算し直しました。

必要証拠金の計算式は公式の取引ルールに明記されています。当社生成レート × 数量 × レバレッジコースごとの証拠金率です。個人がスタンダード25倍コースを選んだ場合の証拠金率は4%なので、1通貨に必要な金額は次のようになります。

米ドル/円を1通貨だけ買うのに必要な金額

取引金額(想定元本)= 1ドルのレートそのもの。いまなら150〜160円ほど

必要証拠金 = レート × 1通貨 × 4% = 6〜7円ほど

同じ1通貨でもレバレッジなし1倍コースなら証拠金率100%なので、必要額は取引金額と同じ150〜160円ほど

自動販売機の飲み物より安い金額で、本物の相場に注文を出せます。デモ口座と違い、損益が自分のお金として動くのが決定的な差です。

レートは日々動くため、上記は幅で示しています。正確な金額は公式の証拠金シミュレーションでご確認ください。証拠金の考え方そのものは用語ページで解説しています。

1,000通貨単位の会社と比べると損失の桁が変わる

少額性が効いてくるのは、勝つときではなく負けるときです。同じ「10銭の逆行で損切り」でも、取引数量によって痛みがまったく違います。

10銭の逆行で確定する損失額を取引単位ごとに比べる 米ドル/円が10銭だけ逆に動いたときの損失 同じ値幅でも、取引数量が10倍になれば損失も10倍になります1通貨(松井証券FX) 0.1円 × 1 0.1円1,000通貨 0.1円 × 1,000 100円10,000通貨 0.1円 × 10,000 1,000円 練習の目的は勝つことではなく、損切りを実行できる自分を作ることです スプレッドや手数料は含めていません。損益は決済して初めて確定します

取引数量の決め方はロット数の完全ガイドで解説しています

1,000通貨単位の会社では「損切りすると100円飛ぶ」ので、初心者ほど躊躇して損失を膨らませます。1通貨なら10銭の逆行で0.1円。金額が痛くないぶん、ルールどおりに切る練習ができるのが本当の価値です。資金管理の型を体に入れてから金額を上げていく、という順番が取れます。

縮小スプレッド

0.1銭には「数量上限」と「注文種別」の2つの条件がある

ここが松井証券FXでいちばん誤解されている部分です。公式のスプレッド表は「縮小スプレッド」と「通常スプレッド」の2階建てになっていて、広告で目立つ0.1銭は前者。適用されるには2つの条件を両方とも満たす必要があります。

縮小スプレッドが適用される条件 この2つを両方満たしたときだけ0.1銭になる 松井証券 公式「FX 取引ルール」の記載にもとづく 条件1 注文数量が上限以内 米ドル/円       1〜1,000通貨 ペソ円・リラ円・ランド円 ハンガリー円     1〜100,000通貨 上記以外の27ペア   1〜10,000通貨 条件2 注文の種類が成行系 成行(ストリーミング)注文 成行決済注文 IFD・IFDOCOの新規が成行の場合の その新規注文部分 どちらか一方でも外れると「通常スプレッド」になります 指値・逆指値・OCO・トレール・一括決済・ロスカット・API経由の注文はすべて対象外米ドル/円を1万通貨で成行しても、0.1銭ではなく0.2銭が適用される 原則固定には例外があり、相場急変時や指標発表前後は縮小・通常ともに拡大する場合があります

注文の種類そのものは注文方法の完全ガイドで確認できます

実務上いちばん引っかかるのは米ドル/円の数量上限が1,000通貨しかないことです。1万通貨で成行注文を出した時点で、適用されるのは0.1銭ではなく通常スプレッドの0.2銭になります。0.1銭は「1通貨から始める人のための数字」であって、ある程度の金額を動かす人には最初から関係のない値だと理解しておくのが正確です。

注文履歴の「注文価格」には通常レートが表示されます

公式の取引ルールには、縮小スプレッドが適用された場合でも【注文履歴】等の「注文価格」には通常スプレッド適用のレートが表示されると明記されています。表示されるのは発注時の最終確認画面だけで、履歴を見ると通常レートに見えるということです。約定価格そのものは縮小レートなので損はしていませんが、「0.1銭が適用されていないのでは」と誤解しやすい仕様なので、先に知っておいてください。

コスト比較

縮小と通常でどれだけ違う?米ドル/円は最大60倍になる

条件を外したときにコストがどう変わるのかを、公式の数値から計算しました。米ドル/円は3段階に分かれます。

米ドル/円のスプレッドは条件で3段階に変わる 米ドル/円は同じ会社でも3段階に分かれる 松井証券 公式「FX 取引ルール」の掲載値から作成縮小スプレッド 1,000通貨以内の成行 0.1銭通常・コアタイム 9:00〜翌3:00 0.2銭(2倍)通常・コアタイム外 上記以外の時間帯 最大6.0銭(60倍) コアタイム外は「0.2〜6.0銭」の幅で示されており、常に6.0銭になるわけではありません 同じ構造はほかのペアにも。ユーロ/円は0.2銭が最大15.0銭、スイス/円は0.7銭が最大30.0銭まで 早朝・指標発表前後・年末年始などに広がります。取引する時間帯で実質コストが決まります

時間帯ごとの相場の性格は取引時間帯(市場別セッション)で解説しています

縮小と通常の差は通貨ペアによっても変わります。差がいちばん大きいのはランド/円で4倍(0.2銭が0.8銭に)、次いでユーロ/米ドルが3倍(0.1が0.3に)、豪ドル/NZドルが約2.6倍(0.7が1.8に)。逆にカナダ/円は0.5銭が0.6銭とほとんど変わりません。自分が触るペアで差が大きいかどうかを先に見ておくと、口座の使い方が決まります。

通貨ペア縮小数量上限通常(コアタイム)コアタイム外
米ドル/円0.11,000通貨0.20.2〜6.0
ユーロ/円0.210,000通貨0.40.4〜15.0
ポンド/円0.510,000通貨0.90.9〜20.0
メキシコペソ/円0.1100,000通貨0.20.2〜4.0
ランド/円0.2100,000通貨0.80.8〜6.0
トルコリラ/円1.2100,000通貨2.92.9(幅なし)
ユーロ/米ドル0.110,000通貨0.30.3〜10.0
単位はpips(対円は銭)。松井証券 公式「FX 取引ルール」の掲載値(2026年9月7日確認)に、トルコリラ/円の縮小スプレッドの引き下げ(2026年10月5日取引分から1.3→1.2・公式のお知らせ)を反映しています。通常スプレッドは公式のスプレッド提示実績(2026年10月9日公表)の「広告上のスプレッド」と、縮小スプレッドと数量上限は縮小スプレッドの提示実績(2026年10月2日公表。トルコリラ/円は引き下げ前の1.3)と一致します。トルコリラ/円だけはコアタイム外にも幅がなく2.9で一定という珍しい扱いです。

広告どおりのスプレッドが出ていた割合も公表されています

松井証券は、通貨ペアごとのスプレッドの提示実績を公表しています。通常スプレッドの2026年10月9日公表分(対象期間:9月7日〜10月2日)では、米ドル/円で広告どおりのスプレッドが提示された割合(提示率)は97.72%、期間中に提示された最大値は25.0銭でした。コアタイムの9時〜翌3時に限ると97.60%・最大13.3銭です。ユーロ/円は98.33%・最大20.0銭、ポンド/円は99.30%・最大35.0銭でした。

看板の0.1銭(米ドル/円の縮小スプレッド・1〜1,000通貨)の実績も、別の資料で公表されています。2026年10月2日公表分(対象期間:8月31日〜9月25日)の提示率は96.04%、最大値は25.0銭でした。広がる理由として、公式は相場の急変や流動性の低下と、レートの配信開始時の処理を挙げています。広告の数字は「ほとんどの時間に出ている値」であって、上限ではないと理解しておくのが実務的です。

この2階建てはいつ、どう作られたのか

松井証券のスプレッドは、この1年ほどで段階的に組み替えられてきました。ほとんどの比較記事が「2026年に安くなった」と一括りにしていますが、実際には別々の施策が6回に分かれています。ここを分けて読めると、次にどこが動きそうかも見えてきます。

時期何が起きたか
2025年10月20日コアタイム制の導入。ただし対象は米ドル/円のみで、9時〜翌3時の通常スプレッドを0.2銭に縮小
2026年2月16日米ドル/円の縮小スプレッドを0.2銭から0.1銭へ引き下げ
2026年4月13日コアタイム制を全32通貨ペアへ拡大し、同時に18通貨ペアの通常スプレッドを縮小。あわせて27通貨ペアを対象にした縮小スプレッドの引き下げがキャンペーンとして開始
2026年7月1日上記の縮小スプレッド引き下げが恒久スペックへ昇格。キャンペーンではなくなった
2026年8月3日建玉上限を引き上げ(7月29日に発表)。全通貨ペア合計で5億通貨に(従来は3億通貨)。トルコリラ/円・ランド/円・メキシコペソ/円・ハンガリー/円は1通貨ペアあたりの上限も5億通貨に
2026年10月5日トルコリラ/円の縮小スプレッドを1.3銭から1.2銭へ引き下げ(10月2日のお知らせ)

整理すると、コアタイム制の対象拡大と、縮小スプレッドの引き下げは別の施策です。前者は「通常スプレッドを時間帯で分ける仕組み」、後者は「条件を満たしたときの特別レートを下げる話」で、狙っている層も違います。1,000通貨以下で成行を使う人は後者の恩恵を受け、それ以上の数量で取引する人は前者の恩恵を受けるという住み分けです。

要注意

公式サイトの2ページで数値が食い違う通貨ペアがあります

今回スプレッドを取り直す過程で、他のどの比較サイトにも書かれていない事実に気づきました。松井証券の公式サイトには通常スプレッドが載っているページが2つあり、いくつかの通貨ペアで数値が違います。

通貨ペア取引ルールのページスプレッド一覧のページ
カナダ/円0.61.7
スイス/円0.81.8
NZドル/円0.61.2
NZドル/米ドル1.61.7
人民元/円0.70.8
ノルウェー/スウェーデン4.7〜30.0原則固定の対象外
米ドル/円・ユーロ/円・ポンド/円など主要ペア2ページとも同じ数値で一致
2026年9月7日に両ページを同時に開いて確認したものです。公式のスプレッド提示実績(2026年10月9日公表)も、カナダ/円0.6・スイス/円0.8・NZドル/円0.6・人民元/円0.7と、取引ルール側の数値を「広告上のスプレッド」として集計しています。

とくにノルウェー/スウェーデンの扱いは意味が変わります。取引ルールは「4.7〜30.0」と幅を示していますが、スプレッド一覧は「原則固定の対象外」。前者なら上限が示されている、後者なら上限の目安すらない、ということになります。この通貨ペアは値動きが穏やかで自動売買に使われやすいだけに、コストの前提が読めるかどうかは重要です。

同じことは「業界最狭水準」の比較根拠にも起きています。スプレッド一覧は9社の中央値・2026年5月1日時点、別のページでは10社の中央値・2026年6月16日時点、トップページでは9社・2026年8月6日時点と、社数も時点もページごとに違いました。どれも同社調べの正当な表記ですが、「業界最狭水準」という言葉を数字として受け取るときは、どの根拠に紐づいた表現なのかを見る必要があるということです。

どちらが正しいのかを断定はできません。ただ、スプレッド一覧のページには「広告掲載日:2026年5月11日」という注記があり、取引ルールのページには日付の注記がありません。広告表示には掲載日を固定する運用上の理由があるため、取引ルール側のほうが新しい可能性が高いと考えられます。実際、食い違っている5ペアはすべて取引ルール側のほうが狭い数値で、公式のスプレッド提示実績も取引ルール側の数値で集計されています。

当ページが取引ルール側の数値を採用している理由

取引ルールは契約条件そのものを示す文書で、スプレッド一覧は広告表示のページです。当サイトは取引ルールの数値を基準に記載していますが、口座開設前には必ずご自身で両方のページを開いて確認してください。カナダ/円やスイス/円を主戦場にするつもりなら、この差はそのまま実質コストの差になります。

レバレッジ

レバレッジは「4つのコースから選ぶ」方式です

「1〜25倍から自由に選べる」と書いている記事に注意

公式の取引ルールでは、個人口座のレバレッジはあらかじめ用意された4つのコースから選ぶ方式と定められています。7倍や15倍のような任意の倍率は指定できません。当サイトのランキングページでも「1〜25倍から自分で選べる」と書いていたため、今回あわせて是正しました。

コースレバレッジ証拠金率米ドル/円1万通貨の必要証拠金(1ドル158円で試算)
スタンダード25倍25倍4%約63,200円
低レバレッジ10倍10倍10%約158,000円
低レバレッジ5倍5倍20%約316,000円
レバレッジなし1倍100%約1,580,000円
法人口座は別基準で、金融先物取引業協会が毎週発表する為替リスク想定比率から算出され、最大100倍です。レバレッジの考え方は用語ページで解説しています。

4択とはいえ、レバレッジなし1倍コースを選べるのは国内でも珍しい部類です。1倍なら想定元本と同額の証拠金を入れることになり、理屈のうえでは価格が半分になってもロスカットまで相当な余裕があります。外貨預金の代わりに使いたい人、スワップポイントだけを目的にじっくり持ちたい人には、この選択肢があること自体が価値になります。

逆に注意したいのは、コースは口座単位で選ぶものだという点です。取引ごとに切り替える仕組みではないので、「この1回だけ25倍で」という使い方はできません。キャリートレードで長く持つ建玉と、短期で回す建玉を同じ口座で混ぜると、どちらかに合わない設定で運用することになります。

ロスカット

ロスカット率を自分で選べる。ただし追証はあります

松井証券FXはロスカット率を50%・60%・70%・80%・90%の5段階から選べます(法人は100%固定)。ロスカット率とはリアルタイム維持率がどこまで下がったら強制決済するかの基準で、数字が大きいほど早く切られます。ここを自分で決められる会社は多くありません。

90%

早めに切りたい人

損失を浅く抑えたい代わりに、少しの逆行でも強制決済されます。短期売買向き。

50%

粘りたい人

含み損に耐えられる代わりに、切られたときの損失は大きくなります。スワップ運用向き。

監視

監視の周期まで開示

維持率200%以下は60秒、200%超は300秒を超えない周期で監視すると公式に明記されています。

この監視間隔の開示は珍しい部類です。ロスカットは連続的に監視されているわけではなく周期的なチェックなので、その周期が公開されているかどうかは相場急変時の挙動を読むうえで意味があります。あわせてアラート機能もあり、維持率が120%を下回るとプレアラート、100%を下回るとアラートがお客様サイトに掲載されます(1日1回)。

追証があります。国内FXにゼロカットはありません

リアルタイム維持率が100%を下回ると追加証拠金(追証)が発生し、翌取引日の15:00までに入金するか建玉を決済して解消する必要があります。解消できない場合は自動売買の建玉を含むすべての建玉が強制決済されます。

さらに、ロスカットが執行されても証拠金の額を上回る損失が生じることがあると公式に明記されています。相場が飛べばロスカット判定時のレートで約定する保証はないためです。海外FXのゼロカットのように未収金が免除される仕組みは、国内の登録業者にはありません。1通貨から始められるからといって、リスクがゼロになるわけではないことは押さえておいてください。

自動売買

自動売買は全通貨ペア対応。ただし縮小スプレッドは効きません

松井証券FXにはリピート系の自動売買(リピート注文)が標準で用意されています。決めた価格帯のなかで新規と決済を自動で繰り返す仕組みで、全32通貨ペアが対象・取引手数料と利用料は無料・1通貨から設定できます。ここまでの条件を揃えている会社は他にほとんどありません。

看板の0.1銭と看板の自動売買は両立しません

公式の取引ルールには、自動売買について「注文はすべて指値・逆指値での発注となるため注文数量別スプレッドは適用対象外」と明記されています。つまり自動売買で発注される注文には縮小スプレッドが適用されず、すべて通常スプレッドになります(手動で成行決済した場合を除く)。

松井証券FXの2枚看板である「0.1銭」と「1通貨から自動売買」は、同時には使えないということです。ここを書いている比較記事をほとんど見かけませんが、自動売買を主目的に口座を選ぶなら実質コストの前提が変わる重要な条件です。

設定する前に知っておく5つのルール

項目公式のルール
注文値幅の下限ハンガリー/円は0.1pips、ランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円は3pips、ポーランド/円・ノルウェー/円・スウェーデン/円・人民元/円は5pips、その他の通貨ペアは10pips
1グループの注文件数100件まで。建玉件数の上限は通常注文と合算して2,000件
個別注文の取消できません。新規注文も決済注文も個別には取り消せず、グループ単位で運用を停止する形になります
変更できる項目注文数量・益出し幅・運用停止ラインは変更可。注文レンジと注文値幅は変更不可なので、設計をやり直すには組み直しが必要です
自動で停止する条件維持率がロスカット率を下回った/追証が発生した/レートが運用停止ラインに到達した/有効な注文が無くなった。停止後は自分で再開操作をしないと動きません

とくに効いてくるのが「注文レンジと注文値幅は後から変えられない」点です。相場が想定レンジを抜けたときに幅だけ調整する、という運用ができません。この点はレンジシフト機能を持つマネースクエアのトラリピと設計思想が違います。松井は「安く小さく試せる自動売買」、マネースクエアは「調整しながら長く回す自動売買」という住み分けで考えるのが実態に合っています。なお、松井証券の自動売買をめぐってマネースクエア側と争われていた特許訴訟は、2026年8月21日に特許の利用許諾を含む和解で決着しています(松井証券の発表)。

それでも、1通貨から自動売買を試せる意味は大きいです。リピート系は理屈を読んで理解するより、小さく動かして値動きとの噛み合いを体感したほうが早く分かります。数十円の資金で1か月回してみて、想定どおりに約定が積み上がるかを見る。この使い方ができる口座は、いまのところ他に見当たりません。

入出金の実務

FX口座には直接入金できません。総合口座を経由します

口座を開いてから最初につまずくのがここです。松井証券のFX口座は独立した入出金窓口を持っていません。公式の取引ルールにも「FX口座へは、直接入金できません。総合口座へ入金後、FX口座へ振替えてください」と明記されています。出金も逆の手順で、FX口座から総合口座へ振り替えてから出金します。

  1. 総合口座に入金する。提携銀行のネットバンキングやMATSUI Bankを使います。
  2. 総合口座からFX口座へ振り替える。この操作をしないと、口座にお金があっても発注できません。
  3. 取引する。証拠金として反映されます。
  4. 出金するときはFX口座から総合口座へ振り替える。そのうえで総合口座から出金します。

振替ができない時間帯が1日に3回あります

公式の取引ルールには、平日は02:15〜03:15/05:55〜06:10(冬時間は06:55〜07:10)/15:45〜17:00が振替不可と記載されています(月曜の前2区分は振替可)。土曜日はこれに加えて12:00〜18:00も不可、日曜も02:00〜02:30が不可です。

つまり夕方16時ごろに「入金して今すぐ買おう」としても振り替えられません。ロスカットが近いときに証拠金を追加したい場面でこの時間帯に当たると詰むので、余裕をもって振り替えておくのが安全です。入出金の基本とあわせて確認してください。

もうひとつ知っておきたいのがFX専用口座です。松井証券では総合口座を持たずにFX取引だけができる口座を単独で開設できます。株式や投資信託を使う予定がなく、FXだけをやりたい人には手続きが軽くなります。ただしFX口座だけの解約はできない(総合口座を持っている場合)というルールもあるので、口座構成は最初に決めておくとすっきりします。なお後から総合口座へ切り替えることは、申込書を請求すれば可能です。

受渡決済(現受け)もできます

あまり知られていませんが、松井証券FXでは受渡決済が可能です。FXサポートへ連絡し、事前に総合口座と同名義の外貨預金口座を用意したうえで手続きします。手数料は約定通貨数量×1〜20円(通貨により異なる)。差金決済ではなく実際に外貨を受け取りたい、という限定的な使い方ですが、選択肢があること自体が老舗証券らしいところです。受渡日の考え方はロールオーバーで解説しています。

スワップポイント

スワップは「決済しなくても受け取れる」設計です

「松井証券 スワップ」「スワップカレンダー」はブラウザのサジェストでも上位に出てくるテーマです。スワップポイントとは、金利の高い通貨を買って低い通貨を売るポジションを持ったときに毎日受け取れる金利差収益のこと。ここに松井証券らしい仕様があります。

仕様

公式の取引ルールには、スワップポイントは「スワップ振替」機能、あるいは建玉の決済により受渡しますと書かれています。つまりポジションを閉じなくても、たまったスワップだけを受け取れるということです。自動売買の建玉についても同じ扱いです。

これは実務上けっこう効きます。含み損を抱えたまま長く持つキャリートレードでは、スワップが積み上がっていても決済しないと現金化できない会社が珍しくありません。松井証券は建玉を維持したままスワップだけを引き出せるので、受け取ったぶんを次の証拠金に回すといった使い方ができます。

不足金の解消にもスワップ振替が使えます

公式の取引ルールでは、建玉の決済で損金が出てFX口座に現金が足りない「不足金」が発生した場合、受渡日の15:00までに入金またはスワップポイントの振替が必要と定められています。追加入金だけでなく、たまっているスワップを充てて解消できるということです。ここまで書いている比較記事はほとんどありません。

スワップカレンダーとシミュレーションはどこにある?

松井証券の公式サイトには、FXのメニュー内にスワップポイント一覧とスワップポイントカレンダー(過去の付与実績)、さらにスワップポイントシミュレーションが用意されています。とくにシミュレーションは口座を持っていなくても使えるので、「この通貨ペアを1年持ったらいくらになるのか」を開設前に確かめられます。同じ場所に証拠金シミュレーションもあります。

なお、松井証券のスワップは高金利通貨に強い一方、メジャー通貨は突出しているわけではありません。トルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円の新興国3通貨ペアで高水準と公式が案内しているのが実態に近い評価です。日銀が2026年9月に政策金利を1.25%程度へ引き上げ、日米金利差が縮んでいる現在は、スワップだけを理由に会社を選ぶ判断そのものの前提が変わっている点も押さえてください。受渡日の考え方はロールオーバーで解説しています。

キャンペーン

「5万通貨」「30万通貨」は結局いくら必要なのか

松井証券FXのキャンペーンは「期間中に◯万通貨以上の新規取引」という条件がよく使われます。サジェストにも「松井証券 5万通貨 いくら」「松井証券 fx 30万円」が並びます。ここで多くの人が誤解するのが、その数量を一度に持たないといけないと思ってしまうことです。

結論

条件が累計の新規取引数量である場合、一度にその数量を持つ必要はありません。松井証券FXは1通貨単位で刻めるので、小さい数量を何度も出して合計で到達させることができます。必要な資金は「同時に持っている数量ぶん」だけです。

条件の数量一度に持つ場合の必要証拠金刻んで累計で達成する場合
5万通貨約32万円1,000通貨を50回なら、同時保有は1,000通貨ぶんの約6,300円で回せる
30万通貨約190万円1万通貨を30回なら、同時保有は1万通貨ぶんの約63,200円
50万通貨約316万円1万通貨を50回なら、同時保有は約63,200円
米ドル/円・1ドル158円・スタンダード25倍コース(証拠金率4%)で試算した当サイトの計算です。レートで変動します。

条件が「累計」か「同時保有」かは企画ごとに違います

上の考え方が通じるのは条件が累計の場合だけです。企画によっては対象通貨ペアが限定されていたり、特定の通貨ペアだけ数量を割り引いて換算するルールが付いていたり、そもそも米ドル/円が対象外だったりします。エントリーが必要な企画も多く、取引しただけでは対象にならないのが一般的です。

金額や条件は毎回入れ替わるため、当ページでは具体的な金額を載せていません。応募の前に必ず公式のキャンペーンページで、対象通貨ペア・数量の数え方・エントリーの要否・期限の4点を確認してください。

ここでも1通貨単位が効いてきます。刻める幅が細かいほど、普段のトレードを大きくせずに条件だけ満たす設計が組みやすくなるからです。逆に、キャンペーンのために普段より大きなロットを持つのは本末転倒で、キャッシュバック額を超える損失が出れば意味がありません。資金管理のルールを崩さない範囲で狙うのが前提です。

取引時間とツール

取引時間とアプリ。週末でも指値は仕込めます

「松井証券 fx 取引時間」もサジェスト上位です。公式の取引ルールにある注文受付時間は次のとおりです。

曜日米国夏時間(3月中旬〜11月上旬)米国冬時間(11月上旬〜3月中旬)
月曜日07:00〜翌05:5507:00〜翌06:55
火〜金曜日06:10〜翌05:5507:10〜翌06:55
停止する時間火〜土の05:55〜06:10(冬時間は06:55〜07:10)はデータ一括処理。土曜12:00〜18:00はメンテナンスでログインできません

2026年は米国の夏時間が11月1日(日)で終わるため、11月2日(月)の週から冬時間です。月曜の開始は07:00のままですが、火〜金曜日の開始が06:10から07:10に変わり、毎朝のデータ一括処理も06:55〜07:10へずれます。日付は暦から数えたものなので、実際の切り替えは公式のお知らせで確認してください。

土曜のメンテ後から月曜7時まで、指値・逆指値を出せます

公式の取引ルールには「指値・逆指値注文に関しては、土曜データ一括処理後から月曜7:00の間も発注・変更・取消が可能」と明記されています。相場が動いていない週末のうちに、落ち着いて予約系の注文を仕込んでおけるということです。週明けの窓を狙う人にも、平日に時間が取れない兼業の人にも実用的な仕様です。

ただし自動売買の注文は例外で、決済注文(指値)の変更はできるものの、その他の個別注文の変更・取消はできません。

アプリとTradingView連携

取引ツールはFXアプリ(スマートフォン)とFXトレーダー・プラス(PC)、それにブラウザのお客様サイトという構成です。アプリはスピード注文、最大4枚の同時チャート表示、損益カレンダー、ダークとライトのテーマ切替に対応しています。1通貨から発注できる会社なので、スマートフォンだけで完結させたい人との相性がいい設計です。

加えて松井証券はTradingViewとの連携を公式サービスとして提供しています。世界的に使われる分析プラットフォームの豊富なインジケーターや描画ツールを、松井証券のレートで使えるようになります。ただしTradingViewの画面からそのまま発注することはできず、分析はTradingView・注文は松井証券のツール、という往復が必要です。チャートから直接発注したい人はサクソバンク証券のほうが要件に合います。

なおデモ口座は用意されていません。ただし1通貨から本番の注文を出せるため、練習環境としては実質的に代替できています。仮想資金では出ない緊張感が出るぶん、学習効果はむしろ高いと考えていいでしょう。操作に迷ったときは、公式の取引ルールにある受渡決済の受付時間の記載から読み取れるとおり、FXサポートは月曜から金曜の7:00〜24:00で対応しています。

スペック一覧

松井証券FXのスペック詳細

松井証券FX 基本スペック一覧 2026年9月7日 公式サイトで確認
最小取引単位1通貨(全32通貨ペア共通)米ドル/円なら必要証拠金は6〜7円ほど(25倍コース・レートにより変動)
通貨ペア数32種類公式スプレッド表の行を実数で確認。大口銘柄の区分はありません
スプレッド米ドル/円 縮小0.1銭/通常0.2銭(9:00〜翌3:00)/それ以外の時間帯 0.2〜6.0銭縮小の適用は数量上限以内かつ成行系の注文のみ。指値・逆指値・自動売買は対象外
レバレッジ個人は4コース制=25倍(4%)/10倍(10%)/5倍(20%)/1倍(100%)任意の倍率は指定できません。法人は為替リスク想定比率にもとづき最大100倍
ロスカット率50・60・70・80・90%から選択(法人は100%固定)監視周期は維持率200%以下で60秒、200%超で300秒を超えない範囲
追証あり。リアルタイム維持率が100%を下回ると発生し、翌取引日15:00までに解消解消できない場合は自動売買を含む全建玉を強制決済。国内にゼロカットはありません
自動売買リピート注文を全通貨ペア・1通貨から・手数料無料で提供注文はすべて指値・逆指値のため縮小スプレッドは適用対象外。1グループ100件まで
注文方法指値・成行(ストリーミング)・成行決済・逆指値・トレール・OCO・IFD・IFDOCO・一括決済・FIFO設定
発注上限新規は1注文あたり各通貨ペア200万通貨(自動売買も同じ)決済の一括・成行は500万通貨。メキシコペソ/円・ランド/円・ハンガリー/円は2,000万通貨
建玉上限トルコリラ/円・ランド/円・メキシコペソ/円・ハンガリー/円は各5億通貨、それ以外は各3億通貨。全通貨ペア合計で5億通貨・建玉件数は合計2,000件
取引時間月曜7:00〜翌5:55/火〜金6:10〜翌5:55(米国夏時間)5:55〜6:10はデータ一括処理。土曜12:00〜18:00はメンテナンスでログイン不可
受渡日取引日の翌々取引日。米ドル/カナダのみ翌取引日
入出金総合口座を経由(FX口座への直接入金は不可)振替不可の時間帯あり。平日02:15〜03:15/05:55〜06:10/15:45〜17:00、土曜は12:00〜18:00も
手数料取引・口座開設・口座維持・ロスカット・出金がすべて0円受渡決済を選ぶ場合のみ、約定通貨数量×1〜20円の受渡決済手数料
口座タイプ総合口座に追加/FX専用口座を単独開設の2経路FX専用口座から総合口座への切替は申込書の請求で可能
ツールFXアプリ(スピード注文・最大4枚同時チャート・損益カレンダー)/FXトレーダー・プラス/お客様サイト
デモ口座なし1通貨から本番取引ができるため実質的に代替可能。証拠金・スワップのシミュレーションは口座なしで使えます
TradingView公式サービスとして連携あり。ただしTradingViewからの直接発注は不可
サポートFXサポートの受付は月〜金 7:00〜24:00(公式の取引ルール・受渡決済の受付時間の記載による)HDI-Japan 2025年度格付けで「問合せ窓口」「Webサポート」の両部門とも三つ星
信託保全あり(法律で義務づけ)。1918年創業・東証プライム上場
スワップの受取「スワップ振替」機能で決済せずに受け取り可能(自動売買の建玉を含む)不足金が出た場合の解消にもスワップ振替を充てられます
MT4 / MT5非対応(自社ツールのみ)EAでの自動売買をしたい場合はFXTFが国内では数少ないMT4対応
会社松井証券株式会社(1918年創業・東証プライム上場)金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第164号/日本証券業協会・金融先物取引業協会に加入
スプレッド(トルコリラ/円の引き下げ・提示実績・縮小スプレッドの数量上限)と建玉上限は、2026年10月11日に公式のお知らせと公表資料で再確認しました。そのほかの項目は2026年9月7日に公式の取引ルールで確認した値です。
メリットとデメリット

松井証券FXのメリット・デメリット

メリット

  • 32通貨ペアすべてが1通貨から。必要証拠金は米ドル/円で6〜7円ほど
  • 米ドル/円の縮小スプレッド0.1銭は業界最狭水準(条件つき)
  • 自動売買も1通貨から・手数料無料。小さく試して仕組みを体感できる
  • ロスカット率を5段階から選べる。監視周期まで公式に開示している
  • レバレッジなし1倍コースがある。外貨預金に近い使い方も選べる
  • 取引・口座維持・ロスカット・出金の手数料がすべて0円
  • FX専用口座を単独で開設できる。総合口座が不要
  • 1918年創業・東証プライム上場。HDI-Japan格付けで2部門三つ星
  • コアタイム外のスプレッドまで幅で開示している

デメリット

  • 0.1銭は米ドル/円1,000通貨までの成行注文のみ。1万通貨で成行しても0.2銭
  • 自動売買には縮小スプレッドが効かない。すべて通常スプレッドになる
  • コアタイム外は米ドル/円が最大6.0銭。縮小と比べると60倍まで開く
  • レバレッジは4コースからの選択制で、任意の倍率は指定できない
  • FX口座へ直接入金できない。総合口座を経由する手間がかかる
  • 振替不可の時間帯が平日3区分あり、15:45〜17:00は資金を動かせない
  • 自動売買は注文レンジと注文値幅を後から変更できない
  • MT4・MT5に非対応。EAでの自動売買はできない
  • 通貨ペア数は32で、ヒロセ通商の57種類などと比べると少なめ
他社との比較

少額で始めるなら、松井証券FXとヒロセ通商LION cubのどっち?

100通貨から取引できるLION cubが2026年8月に登場したことで、少額口座の選択肢が増えました。1通貨の松井証券FXと100通貨のLION cub、どちらを選ぶべきかを整理します。

項目松井証券FXヒロセ通商 LION cub
最小取引単位1通貨100通貨
対象通貨ペア32ペア全部が1通貨から11ペアのみ(メキシコペソ/円は1,000通貨)
初回入金制限なし1万円以上
自動売買あり(1通貨から無料)なし
ロスカット率5段階から選択有効比率100%割れで固定
口座の構成FX専用口座を単独開設できるLION FXとは別口座。個人のみ
上位への拡張同じ口座のまま数量を増やせるLION FX(57ペア)へ乗り換える形

結論はわりとはっきりしています。純粋に少額から始めたいなら松井証券FXです。下限が100倍違ううえに、対象が全通貨ペアで、初回入金の縛りもなく、自動売買まで1通貨から試せます。LION cubの強みは、そのまま同じ会社のLION FXへ進んだときに57通貨ペアと27種類の注文方法が待っていることで、少額性そのものでは松井に及びません。

なおスキャルピングを主戦場にするなら、どちらでもなくJFXのほうが向いています。JFXはスキャルピングを公認したうえで約定スピード(最速0.001秒)と約定率を公表しており、ミニ口座のビギナーFXなら100通貨から試せます。松井証券FXは縮小スプレッドが成行注文にしか効かないため、指値を多用する回転売買とは相性がよくありません。自分のトレードスタイルから逆算して選んでください。

よくある質問

松井証券FXでよくある疑問に本音で答える

口座開設前に引っかかりやすいポイントを、公式の取引ルールにあたって事実ベースで整理しました。

Q1通貨から取引できるのは本当?いくら用意すればいい?

本当です。しかも32通貨ペアすべてが1通貨単位です。必要証拠金は「レート×数量×証拠金率」で計算され、スタンダード25倍コースの証拠金率は4%。米ドル/円1通貨なら6〜7円ほどになります。

ただし実際には、スプレッド分のコストや値動きに耐える余裕も要ります。1通貨で始めるにしても、口座には数千円は入れておくほうが現実的です。金額の目安は証拠金の完全ガイドで確認できます。 米ドル/円なら6〜7円ほどで発注できる

Q0.1銭のスプレッドはいつでも適用されますか?

いいえ。2つの条件を両方満たしたときだけです。1つ目は注文数量で、米ドル/円なら1〜1,000通貨以内。2つ目は注文の種類で、成行(ストリーミング)注文・成行決済注文・IFD/IFDOCOの新規成行部分に限られます。

指値・逆指値・OCO・トレール・一括決済・ロスカット・API経由の注文はすべて対象外で、通常スプレッド(コアタイムなら0.2銭)が適用されます。米ドル/円を1万通貨で成行しても、数量上限を超えているため0.2銭です。 数量上限と注文種別の両方を満たす必要がある

Q自動売買でも0.1銭で取引できますか?

できません。自動売買には縮小スプレッドが適用されません。公式の取引ルールに「注文はすべて指値・逆指値での発注となるため注文数量別スプレッドは適用対象外」と明記されています。手動で成行決済した場合を除き、すべて通常スプレッドで計算してください。

これは松井証券FXを検討するうえで最も重要な但し書きだと考えています。「1通貨から自動売買できて、しかも0.1銭」という組み合わせは成立しません。自動売買の魅力は少額性と手数料無料であって、スプレッドの狭さではありません。 自動売買は全て通常スプレッド

Qレバレッジは何倍でも自由に設定できますか?

いいえ。4つのコースからの選択制です。スタンダード25倍(証拠金率4%)、低レバレッジ10倍(10%)、低レバレッジ5倍(20%)、レバレッジなし1倍(100%)の4種類で、7倍や15倍といった任意の倍率は指定できません。

コースは口座単位の設定なので、取引ごとに切り替えることもできません。1倍コースを選べるのは国内では珍しく、外貨預金に近い感覚で持ちたい人には有効な選択肢です。法人口座は別基準で、為替リスク想定比率から算出され最大100倍です。 1倍・5倍・10倍・25倍の4択

QFX口座に直接入金できないと聞きましたが本当ですか?

本当です。総合口座に入金してから、FX口座へ振り替える必要があります。出金も逆で、FX口座から総合口座へ振り替えてから出金します。

注意したいのは振替できない時間帯で、平日は02:15〜03:15、05:55〜06:10(冬時間は06:55〜07:10)、15:45〜17:00の3区分。土曜はこれに12:00〜18:00が加わります。夕方に急いで資金を足したい場面で引っかかりやすいので、余裕をもって振り替えておくことをおすすめします。 総合口座を経由。振替不可の時間帯あり

Qロスカット率を50%にすれば安全ということですか?

いいえ。50%は「粘れる」設定であって「安全」な設定ではありません。ロスカット率を下げると強制決済されにくくなりますが、そのぶん切られたときの損失は大きくなります。逆に90%なら早めに切られる代わりに損失は浅く収まります。

さらに、公式にもロスカットが執行されても証拠金の額を上回る損失が生じることがあると明記されています。相場が飛べば判定時のレートで約定する保証はないためです。ロスカットは損失を限定する仕組みではなく、最後の防波堤だと理解してください。 低いほど安全、ではない

Q総合口座を作らずにFXだけできますか?

できます。松井証券にはFX専用口座があります。口座開設の申し込み時に「FX専用口座」を選べば、株式や投資信託の口座を持たずにFX取引だけを始められます。手続きが軽く済むので、FX以外を使う予定がないなら選ぶ価値があります。

後から気が変わった場合も、お客様サイトから「切替申込書(FX専用から総合口座)」を請求すれば総合口座へ切り替えられます。逆に、総合口座を持っている場合はFX口座だけを解約することはできませんので、そこだけ覚えておいてください。 FX専用口座を単独で開設できる

Q公式サイトのスプレッドの数字が場所によって違うのですが。

実際に食い違っている通貨ペアがあります。2026年9月7日時点で、「FX 取引ルール」のページと「スプレッド一覧」のページを比べると、カナダ/円・スイス/円・NZドル/円・NZドル/米ドル・人民元/円の通常スプレッドが異なっていました。米ドル/円やユーロ/円などの主要ペアは両ページとも一致しています。

スプレッド一覧のページには「広告掲載日:2026年5月11日」という注記があり、取引ルールのページにはありません。当サイトは契約条件そのものを示す取引ルール側の数値を採用していますが、これらのペアを主戦場にするなら口座開設前にご自身で両方を確認してください。 主要ペアは一致。一部ペアで差がある
向いている人

松井証券FXはこんな人におすすめ

向いている人

  • これからFXを始める人。1通貨なら失敗しても損失が数円で済みます
  • デモ口座では緊張感が出ないので、本物のお金で小さく練習したい人
  • リピート系の自動売買を試してみたい人(1通貨から・手数料無料)
  • 米ドル/円を1,000通貨以内・成行中心で取引する人(0.1銭が実用値になる)
  • レバレッジを1倍に落として外貨預金のように持ちたい人
  • ロスカット率を自分で決めたい人
  • 株式や投資信託を使わないのでFX専用口座で軽く始めたい人
  • 老舗証券のサポート体制を重視する人

向いていない人(他社も検討を)

  • 1万通貨以上を頻繁に回す人。0.1銭は適用されず、コスト面の優位はなくなります
  • 指値中心のスキャルピングをする人。縮小スプレッドが効きません
  • MT4のEAで自動売買したい人。FXTFが国内では数少ないMT4対応です
  • 自動売買のレンジを途中で調整したい人。マネースクエアのトラリピにはレンジシフト機能があります
  • マイナー通貨を幅広く触りたい人。32ペアでは物足りない可能性があります
  • 入金してすぐ発注したい人。総合口座からの振替が挟まります
口座開設の流れ

松井証券FXの口座開設手順(2つの経路があります)

松井証券には総合口座にFX口座を追加する経路と、FX専用口座を単独で開設する経路の2つがあります。株式や投資信託も使いたいなら前者、FXだけなら後者を選んでください。以下は新規に申し込む場合の流れです。

口座の種類を決める

申し込みフォームで「総合口座」か「FX専用口座」を選びます。迷ったら総合口座にしておくと、あとで日本株や投資信託にも広げられます。FX専用から総合口座への切替は、申込書を請求すれば後からでも可能です。

申し込みフォームを入力する

氏名・住所・投資経験などを入力します。投資経験がゼロでも申し込めます。所要時間は10分程度です。

本人確認書類とマイナンバーを提出する

マイナンバーカードがあれば1枚で完結します。スマートフォンで撮影してアップロードするオンライン本人確認に対応しており、書類の郵送は不要です。

レバレッジコースとロスカット率を設定する

松井証券FXではこの2つを必ず指定することになっています。最初は25倍コース・ロスカット率は高め(80%や90%)にしておくと、想定外の損失を抑えやすくなります。慣れてから見直せば十分です。

総合口座に入金し、FX口座へ振り替える

ここが他社と違う手順です。入金しただけでは発注できません。総合口座への入金はネットリンク入金なら手数料無料で即時反映されますが、そこからFX口座への振替が別に必要です。平日15:45〜17:00などは振り替えられないので、時間に余裕をもって操作してください。

まず1通貨で1回だけ取引する

注文の出し方と決済の仕方を覚えるのが目的です。勝ち負けは気にしません。スリッページの設定や、成行と指値で約定の感覚がどう違うかも、この段階で確かめておくと後が楽になります。

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