相関・逆相関とは?
通貨ペアの「シーソーの法則」でリスクを見抜く完全ガイド
このページでは、相関、相関関係、逆相関(負の相関)について、FX初心者にもわかりやすく完全解説します。通貨ペア間の連動性の見方から、相関係数の読み方、リスク分散への活用法まで、実践的な情報を網羅しています。

なんとなく理解しよう!
5歳でもわかる超かんたん解説
相関っていうのは、「仲良しの友達」みたいなものだよ。例えば、AくんとBくんはすごく仲良し。Aくんが公園に行くと、Bくんもだいたい公園に行く。Aくんがおうちに帰ると、Bくんもおうちに帰る。こんなふうに同じように動く関係を「正の相関」って言うんだ。FXの世界でも、ユーロドルとポンドドルは仲良しペアで、片方が上がるともう片方もだいたい上がるんだよ。
じゃあ逆相関って何かっていうと、これは「シーソー」と同じなんだ。公園のシーソーって、片方が上がると、もう片方が必ず下がるよね。FXでもそういう通貨ペアがあって、ユーロドルとドルスイスフランは、片方が上がるともう片方が下がる「シーソーの関係」なんだよ。つまり、ずっと反対に動くっていうことだね。
ところで相関関係っていうのは、「どのくらい仲良し(またはシーソー)なのか」を数字で表したものだよ。仲良し度には段階があって、「すごく仲良し」もいれば「ちょっとだけ仲良し」もいるよね。FXでは、+1.0が「完全に仲良し」、-1.0が「完全にシーソー」、0が「お互い気にしない」っていう感じで数字で表すんだ。
じゃあ、なんで相関を知ることが大事なのかな? それは「知らないうちに同じ賭けを2回している」のを防ぐためなんだ。例えば、お菓子の「当たりくじ」を引くとき、全く同じくじ箱から2回引いたら、当たりの確率は同じだよね。でも、別々のお店のくじ箱から1回ずつ引けば、チャンスが広がる。FXでも、仲良しペアを2つ買うと「同じくじを2回引いてるだけ」になっちゃうから、シーソーのペアや関係のないペアを組み合わせた方が安全なんだよ。
つまり、相関は「通貨ペアの仲良し度チェック」!
相関は「一緒に動く仲良し度」、逆相関は「反対に動くシーソーの関係」、相関関係は「その仲良し度を-1〜+1の数字で表したもの」。FXでリスクを上手に分散するためには、自分が持っている通貨ペアの「仲良し度」を知っておくことがとっても大事なんだよ。

さらに深掘ってマスターしよう!
もっと詳しい本格解説
相関(Correlation)とは、2つの通貨ペアの値動きがどれだけ連動しているかを表す統計的な関係性です。FX市場では約60種類以上の通貨ペアが取引されていますが、それぞれが独立して動いているわけではありません。通貨ペア同士には「同じ方向に動きやすい」「反対方向に動きやすい」「ほとんど関係ない」という3つのパターンがあります。この関係性を数値化したものが相関係数で、-1.0〜+1.0の範囲で示されます。相関を理解することはポートフォリオ管理やリスク分散の基本であり、プロのトレーダーなら必ず意識している概念です。
相関(正の相関)とは
正の相関とは、2つの通貨ペアが同じ方向に動く傾向がある関係です。片方が上昇すれば他方も上昇し、片方が下落すれば他方も下落します。相関係数が+0.7〜+1.0の場合、「強い正の相関がある」と判断されます。これは通貨ペアが共通の通貨を含んでいたり、経済的な結びつきが強い国同士の通貨である場合に多く見られます。
代表的な正の相関ペアとしては、EUR/USDとGBP/USDが挙げられます。相関係数は+0.80〜+0.95と非常に強く、これはユーロとポンドがどちらもヨーロッパの通貨であり、米ドルに対して似た値動きをしやすいためです。また、豪ドル/USDとNZD/USDも+0.85〜+0.95と強い正の相関を持ちます。オーストラリアとニュージーランドは地理的・経済的に近く、資源国通貨としても同じ影響を受けやすいからです。
初心者がつまずきやすいポイントとして、正の相関が強いペアを同方向に同時にポジションを取ると、リスクが実質的に2倍になることが挙げられます。例えばEUR/USDをロングしながらGBP/USDもロングした場合、米ドルが強くなればどちらも損失になります。「2つの通貨ペアに分散しているから安全」と思いがちですが、正の相関が強い場合は分散効果がほぼゼロなのです。
相関係数は-1.0〜+1.0の範囲で、通貨強弱の分析とあわせて確認すると効果的です。
相関関係と相関係数の読み方
相関関係とは、2つの変数(通貨ペアの値動き)の間に統計的な連動パターンがあるかどうかを示す概念です。FXにおいては、通貨ペアAが上昇したときに通貨ペアBがどう動くか、という関係性を意味します。相関関係を数値で表したものが「相関係数(Correlation Coefficient)」で、-1.0から+1.0の範囲で算出されます。
相関係数の読み方は次の通りです。+0.7〜+1.0が「強い正の相関」で、ほぼ同じ方向に動きます。+0.3〜+0.7は「中程度の正の相関」で、おおむね同方向ですが例外もあります。-0.3〜+0.3は「無相関」に近く、互いに独立した値動きをします。-0.7〜-0.3は「中程度の逆相関」、-1.0〜-0.7は「強い逆相関」で、反対方向に動く傾向があります。
ここで重要な注意点があります。「相関関係がある」ことは「因果関係がある」こととは異なります。例えばEUR/USDとGBP/USDが正の相関を持つのは、どちらも「ドルの強さ」に影響されるからであり、EUR/USDがGBP/USDを動かしているわけではありません。この区別を理解していないと、「相関ペアの一方が動いたから、もう一方も必ず追随する」という誤った判断をしてしまいます。相関はあくまで統計的な傾向であり、特に経済指標の発表時やリスクイベント時には、一時的に相関が崩れることがあります。
相関係数を算出する期間によっても結果は変わります。1週間の短期データと1年間の長期データでは、同じ通貨ペアでも相関係数が大きく異なることがあります。一般的には、デイトレーダーは20日間(1ヶ月)、スイングトレーダーは60〜90日間(3ヶ月)のデータを使うのが目安です。自分のトレードスタイルに合った期間を選びましょう。
逆相関(負の相関)とは
逆相関(Negative Correlation)とは、2つの通貨ペアが反対方向に動く関係性のことです。一方の通貨ペアが上昇すると他方は下落し、一方が下落すると他方は上昇する「シーソー」のような動きをします。相関係数が-0.7以下の場合、「強い逆相関がある」と判断されます。
最も代表的な逆相関ペアはEUR/USDとUSD/CHFで、相関係数は約-0.85〜-0.95と極めて強い逆相関です。これは、どちらのペアにもUSD(米ドル)が含まれており、EUR/USDでは米ドルがクオート通貨(分母側)、USD/CHFでは米ドルがベース通貨(分子側)になっているためです。米ドルが強くなれば、EUR/USDは下落し、USD/CHFは上昇します。つまり、「ドルの強弱」が同じなのに、通貨ペアの構成が逆なので値動きが反対になるのです。
逆相関の活用方法として最も重要なのがヘッジ(リスク回避)です。例えばEUR/USDをロング(買い)している状態でリスクを軽減したい場合、逆相関のUSD/CHFをロングすることで、ドルの変動リスクを一部相殺できます。ただしこれは利益も相殺する可能性があるため、ヘッジはあくまで一時的なリスク管理手段として使うのが基本です。
初心者が陥りやすい落とし穴として、「逆相関ペアを同方向にポジションを取れば利益が倍になる」と考える誤りがあります。例えばEUR/USDのロングとUSD/CHFのショートは、どちらも「ドル安」に賭けていることになり、実質的にリスクが倍増します。逆相関のペアは「同方向」ではなく「反対方向」に取ることでリスクを分散できるのです。この点を間違えると、相関を活用するどころか逆効果になるので注意してください。
主要通貨ペアの相関関係。ドルストレートペア同士は特に相関が強い傾向があります。
無相関とは
無相関とは、2つの通貨ペアの値動きにほとんど関連性がない状態のことです。相関係数が-0.3〜+0.3の範囲にある場合、統計的に「無相関」とみなされます。無相関のペアは互いに独立して動くため、一方の損益がもう一方に影響しにくいという特徴があります。
リスク管理の観点では、無相関のペアを組み合わせることが最も効果的な分散投資になります。例えばEUR/USDとAUD/JPYは時期によって無相関に近くなることがあり、この2つを同時にトレードすれば、それぞれ独立したリスクとリターンを得られます。正の相関が強いペアを組み合わせるよりもはるかに効率的な分散効果が期待できます。ただし、リスクオフ局面(金融危機や地政学リスクの高まり)では、通常無相関の通貨ペアでも一時的に同じ方向に動くことがあるので、リスクオン・リスクオフの市場環境は常に意識しましょう。
相関分析の実践的な活用法
相関分析をトレードに活かすには、具体的に3つの方法があります。第1は「リスクの重複回避」です。例えば、EUR/USDのロングポジションを持っている状態でGBP/USDもロングしたくなった場合、両者の相関係数が+0.85であれば、実質的に同じ「ドル売り」ポジションを2倍持つことになります。この場合、ロット数を半分にするか、片方だけにすべきです。
第2は「ヘッジ(リスク軽減)」です。保有ポジションが逆行した際に、逆相関のペアを使ってリスクを一時的に相殺する方法です。例えばEUR/USDのロングで含み損が出ている場合に、逆相関のUSD/CHFをロングすることで損失の拡大を抑えられます。ただし、両建てと同様に利益も相殺されるため、相場の方向性が明確になったら片方を決済するのが基本です。
第3は「エントリーの確認シグナル」です。正の相関が強い通貨ペアのうち、一方が先にブレイクアウトした場合、もう一方も追随する可能性が高いと判断できます。例えばGBP/USDがレジスタンスを突破した場合、EUR/USDも同方向にブレイクする可能性を検討できます。この「相関ペアの先行指標」としての使い方は、エントリーの確度を高める有効なテクニックです。
相関を意識するだけで「気づかないリスク集中」を防げます。ロット数の調整とあわせて活用しましょう。
相関は時間とともに変化するという点も忘れてはいけません。中央銀行の金融政策の変更や、地政学リスクの顕在化、経済危機の発生などによって、通貨間の相関関係は大きく変動します。例えば、2008年のリーマンショック時には、平時には無相関に近い通貨ペアが一時的に強い正の相関を示しました。「リスクオフ」局面では投資家が一斉に安全通貨(円やスイスフラン)に逃避するため、多くの通貨ペアが「円高・フラン高方向」に連動します。この現象をトレード心理学では「群集心理」とも呼び、パニック時には普段の相関パターンが通用しなくなることを意味します。
実際のトレードで相関を確認するには、FXブローカーが提供する相関マトリックス(相関表)や、MT4/MT5のインジケーターを活用するのが便利です。多くの海外ブローカーやFX情報サイトが、リアルタイムで更新される相関係数テーブルを無料で公開しています。また、ボリンジャーバンドやMACDなどのテクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高い判断が可能になります。初心者はまず「持っている(持とうとしている)通貨ペア同士の相関係数を確認する」ことを習慣化するだけでも、リスク管理が大幅に改善します。
リスク指標の観点から言えば、相関分析はポートフォリオ全体のドローダウンを抑えるために欠かせません。金融庁のガイドラインでも投資における分散の重要性が強調されており、FXにおいても通貨ペアの相関を考慮したポジション管理が推奨されています。例えば、3つの通貨ペアを同時にトレードする場合、すべてが正の相関であれば実質1つのポジションと同じリスクプロファイルになるため、レバレッジを下げるか、ロット数を3分の1に調整するのが合理的です。
まとめると、相関分析は決して難しいものではなく、「自分のポジションが実質的にどの方向にどれだけ偏っているか」を可視化するためのツールです。正の相関が強いペアの同方向ポジションはリスク集中を招き、逆相関のペアを使えばヘッジが可能で、無相関のペアを組み合わせれば効率的な分散投資ができます。プロのトレーダーは必ず複数のポジション間の相関を確認し、想定外の大きなドローダウンを未然に防いでいます。損切りラインの設定やファンダメンタル分析と並んで、相関分析をルーティンに組み込むことが、長期的に安定した成績への近道です。
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よくある質問(FAQ)
FXの相関とは何ですか?
逆相関とは何ですか?
相関係数はどうやって読みますか?
代表的な正の相関の通貨ペアは?
相関をリスク分散に活用するには?
相関は変化しますか?
無相関とは何ですか?
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