主要通貨とは?
「人気者」から「宝物持ちの子」まで8大通貨の個性と選び方
このページでは、FXで取引される主要8通貨 ── 米ドル(USD)・ユーロ(EUR)・日本円(JPY)・英ポンド(GBP)・豪ドル(AUD)・NZドル(NZD)・カナダドル(CAD)・スイスフラン(CHF)について、それぞれの個性・取引シェア・注目イベントを初心者にもわかりやすく解説します。2025年の最新BIS調査データと2026年の金利動向も反映しています。

なんとなく理解しよう!
5歳でもわかる超かんたん解説
主要通貨っていうのはね、「世界中でたくさんの人が使っている人気のお金」のことだよ。学校のクラスで考えてみて。みんなから「かっこいい!」「すごい!」って人気があるお友達がいるよね。主要通貨はまさにお金の世界の人気者たちなんだ。
人気者にもそれぞれ個性があるように、主要通貨にも一人ひとり性格があるんだよ。たとえば、米ドル(USD)は「クラスのリーダー」。体育祭でも文化祭でも中心にいて、みんなが頼りにしている存在。世界中のお店で「ドルなら使えるよ」と言ってもらえるほど信頼されているんだ。2026年に入ってリーダーの担任の先生(FRB)が交代したことで、今後の方針に注目が集まっているよ。
日本円(JPY)は「頼れる図書委員」。普段は静かだけど、クラスで何かトラブルがあると「あの子のところにいれば安心」とみんなが集まってくる安全な存在だったんだけど、最近はちょっと事情が変わってきてるんだよ。日本の金利がずっとゼロに近かったから、円は「安くなったまま」の時代が長く続いた。でも2024年から日銀が金利を上げ始めて、2026年にはとうとう1%まで到達したから、「円が戻ってくるかも?」とみんなが注目しているんだ。ユーロ(EUR)はリーダーに次ぐ「副委員長」で、ヨーロッパの20か国のみんなが一緒に使っているお金なんだ。
面白いのは、豪ドル(AUD)やカナダドル(CAD)みたいな「宝物をたくさん持っている子」もいること。オーストラリアには鉄鉱石や石炭、カナダには石油っていう宝物がいっぱいあるから、宝物の値段が上がるとこの子たちの人気も上がるんだよ。豪ドルは特に中国という大きなお客さんに宝物をたくさん売っているから、中国の景気に左右されやすいんだ。英ポンド(GBP)は「元気いっぱいの体育会系」で、動きがとっても激しい。スイスフラン(CHF)は「みんなのケンカには絶対入らない平和主義の子」で、安全な場所としてみんなに信頼されているんだ。
FXっていうのは、こういういろんな性格のお金たち同士を交換するゲームみたいなもの。「どの子の人気が上がるかな?」を予想して、安い時に手に入れて高くなったら交換すると利益が出るんだよ。主要通貨は人気者だからいつでもすぐ交換できて、手数料(スプレッド)も安いから、FXを始めたばかりの人にぴったりなんだ。
主要通貨のキャラクター早見表
米ドル(USD)=クラスのリーダー(基軸通貨)/ユーロ(EUR)=副委員長(欧州20か国)
日本円(JPY)=安心の図書委員(安全資産、2024年〜利上げが進行中)
英ポンド(GBP)=元気な体育会系(値動き激しい)
豪ドル(AUD)・NZドル(NZD)・カナダドル(CAD)=宝物を持っている子たち(資源国通貨)
スイスフラン(CHF)=平和主義の安全担当(永世中立国)
主要通貨は流動性が高くスプレッドが狭いから、初心者がFXを始める入口として最適なんだよ。

さらに深掘ってマスターしよう!
もっと詳しい本格解説
主要通貨とは、世界の外国為替市場で高い取引量と流動性を持つ通貨のことです。本サイトでは米ドル(USD)・ユーロ(EUR)・日本円(JPY)・英ポンド(GBP)・豪ドル(AUD)・NZドル(NZD)・カナダドル(CAD)・スイスフラン(CHF)の8つを主要通貨として扱います。これらの通貨は通貨ペアとして組み合わせることでFX取引の基盤となり、金融庁が監督する国内FX会社でも取り扱いの中心となっています。
01主要通貨の取引量ランキング(2025年BIS調査)
国際決済銀行(BIS)が3年ごとに公表する調査の最新版(2025年4月時点、2025年9月公表)によると、世界の外国為替市場の1日あたり取引額は約9.6兆ドルで、前回2022年調査から28.5%増加しました。通貨別シェアの上位は1位:米ドル(89.2%)、2位:ユーロ(28.9%)、3位:日本円(16.8%)、4位:英ポンド(10.2%)で、この4通貨の順位は前回と変わっていません(通貨ペアの両側をカウントするため合計は200%)。
主要8通貨は「基軸通貨」「安全通貨」「資源国通貨」の3グループに大別できます。通貨強弱を把握する際は、このグループごとの特性を意識すると相場の流れが読みやすくなります。
米ドルが圧倒的な1位で、ユーロと合わせた2通貨だけでFX取引全体の半分以上を占めています。豪ドル(AUD)・カナダドル(CAD)・スイスフラン(CHF)・NZドル(NZD)もこの上位4通貨に続きますが、2025年調査では中国人民元(CNY)が8.5%まで シェアを伸ばし、英ポンドに迫る世界5位につけました(人民元を主要通貨として扱わない理由はFAQで解説します)。スプレッドは取引量が多い通貨ほど狭くなる傾向があるため、初心者はまず上位の通貨ペアから取引を始めるのが基本です。
02主要通貨と基軸通貨の違い
「主要通貨」と「基軸通貨」はよく混同されますが、意味が異なります。主要通貨は「FX市場で取引量が多く流動性の高い通貨の総称」で、上記ランキングの8通貨を指します。一方、基軸通貨は「国際取引や外貨準備の中心として使われる特定の通貨」で、現在は米ドルがその役割を担っています。つまり基軸通貨は主要通貨の中の”1つ”であり、主要通貨はそれを含むもっと広いグループです。ユーロは「第2の基軸通貨」と呼ばれることもありますが、原油・金などの国際商品の決済は依然としてドル建てが主流であり、米ドルの基軸通貨としての地位は揺るぎないのが現状です。
03米ドル(USD)とは
米ドル(USD)は、世界の基軸通貨として圧倒的な地位を占めています。2025年のBIS調査でも世界のFX取引の約89%に米ドルが関わっています。原油や金などの貴金属もドル建てで取引されるため、ドルの動きはすべての通貨に波及します。FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策は世界市場に影響を与え、特に雇用統計やFOMCの発表は大きな値動きを生みます。
2026年5月にケビン・ウォーシュ氏がFRB議長に就任し、6月のFOMCでは政策金利3.50〜3.75%を据え置きつつ、金利見通し(ドットプロット)が「年内利下げ」から「年内利上げ」へタカ派方向に転換しました。長らく利下げ観測が先行していたドルですが、2026年は原油高によるインフレ再燃で、むしろ利上げの是非が話題になる展開となっています。詳しい経緯は中央銀行ガイドのFRB解説で確認できます。初心者がFXを始める際に「まず見るべき通貨」と言える点は変わりません。
04ユーロ(EUR)とは
ユーロ(EUR)は、ドルに次ぐ第2の基軸通貨です。現在20か国が加盟するユーロ圏の経済規模は米国に匹敵し、ECB(欧州中央銀行)が統一的な金融政策を実施しています。ただし、ドイツやフランスなどの経済大国と、南欧諸国との経済格差が課題です。2010年代のギリシャ危機では一国の財政問題がユーロ全体の信用を揺るがしました。
ECBは2024〜2025年にかけて政策金利を合計2%引き下げる緩和路線をとっていましたが、2026年に入り中東情勢に伴う原油高でインフレ圧力が再燃し、6月には利上げに転じました。7月の理事会では金利を据え置き、追加利上げの判断を9月に持ち越しています。ユーロを取引する際は、ユーロ圏全体の経済指標だけでなく、加盟国個別の動向もチェックするのがポイントです。詳しい政策の動きは中央銀行ガイドのECB解説を参考にしてください。
05日本円(JPY)とは
日本円(JPY)は、アジアを代表する主要通貨であり、「有事の円買い」という言葉に象徴される安全資産(セーフヘイブン)としての顔を持ちます。日本が世界最大の対外純資産国であること、経常収支が黒字基調であることが信頼の土台でした。しかし2022年以降の歴史的な円安局面では、地政学リスクが高まっても円高に振れにくくなるケースが増えました。背景には、日米金利差の拡大、日本の貿易赤字の常態化、デジタル赤字(海外IT企業への支払い増加)といった構造変化があります。「有事の円買い」は完全に消えたわけではないものの、以前ほど一方的に機能するとは限らなくなっています。
2024年3月に日銀がマイナス金利を解除して以降、段階的な利上げが続き、2026年6月には政策金利が1.00%(1995年以来31年ぶりの水準)に到達しました。それでも2026年7月末には1ドル164円近辺という約40年ぶりの円安水準まで進行し、7月30〜31日には1998年以来28年ぶりとなる日米協調為替介入が実施されるという歴史的な展開になりました。円は164円近辺から157円台まで調整しましたが、その後も一進一退が続いています。この一連の経緯は中央銀行ガイドの日銀解説と市場介入とは?で詳しく解説しています。日本銀行はキャリートレードの資金調達通貨としても広く使われてきましたが、金利上昇局面ではその前提も変化しつつあります。
各通貨の「性格」をマップ上に配置しました。ボラティリティが高い通貨はリスクも大きい反面、利益チャンスも広がります。自分のトレードスタイルに合った通貨選びが大切です。
06英ポンド(GBP)とは
英ポンド(GBP)は、歴史あるロンドン金融市場を背景に持つ通貨で、ボラティリティが高いことで有名です。2016年のBrexit(EU離脱)国民投票では一夜にして対ドルで約10%も下落するという歴史的な値動きがありました。ポンドは「値幅で稼ぎたい中上級者」に人気がありますが、初心者はまずドル円で経験を積んでから挑戦する方が安全です。2025年のBIS調査ではユーロ・ポンドともに取引シェアが趨勢的に低下する一方、ロンドン市場の時間帯(日本時間の夕方〜深夜)に最も活発に動く傾向は変わっていません。
07資源国通貨(豪ドル・NZドル・カナダドル)とは
資源国通貨と呼ばれる豪ドル(AUD)・NZドル(NZD)・カナダドル(CAD)は、天然資源の輸出に経済が大きく依存している点が共通しています。豪ドルは鉄鉱石・石炭の価格に、カナダドルは原油価格に、NZドルは乳製品価格にそれぞれ連動しやすい特徴があります。豪ドルとNZドルは中国経済への依存度が高く、中国のGDP発表やPMIなどの指標にも敏感に反応します。特に豪州の輸出の約3割が中国向けであるため、中国の景気後退や貿易摩擦が豪ドルの上値を抑える場面も見られます。
2026年はもう一つの角度からも注目されています。中東情勢に伴う原油高はカナダドルにとって追い風となる一方、資源国通貨全体は中国経済の回復ペースにも左右されるため、原油価格と中国景気の両方を合わせて分析するのが効果的です。
08スイスフラン(CHF)とは
スイスフラン(CHF)は、永世中立国スイスの通貨として「究極の安全通貨」に位置づけられています。戦争や地政学リスクが高まると資金がスイスに逃避する傾向があり、円と並んでリスクオフ局面で買われます。ただし2015年の「スイスフランショック」では、スイス国立銀行(SNB)が為替介入の撤廃を突然発表し、わずか数分でユーロ/スイスフランが約20%急落する前例のない事態が起きました。
SNBは2025年6月に政策金利をゼロ%まで引き下げて以降、2026年6月の会合まで4会合連続でゼロ%を据え置いています。2026年は中東情勢を背景とした「安全資産としてのフラン買い」が強まり、SNBはフランの急速かつ過剰な上昇を警戒して為替介入も辞さない姿勢を示唆しています。同じ安全通貨である円が金利上昇局面にあるのに対し、フランはゼロ金利を維持したまま資金流入に対応するという対照的な展開になっている点も押さえておきましょう。
初心者はまずドル円から始めるのがおすすめ。慣れてきたら他の主要通貨ペアにも挑戦し、自分に合った通貨を見つけましょう。
主要通貨を選ぶメリットと初心者向けのコツをまとめておきましょう。主要通貨で取引する最大の利点は、スプレッドが狭く取引コストが安いこと、そして流動性が高いため注文が通りやすいことです。初心者が陥りやすい失敗として、「マイナー通貨の高スワップに釣られて資金を失う」パターンがあります。主要通貨は値動きの情報も豊富でテクニカル分析も機能しやすいので、まずは主要通貨ペアで経験を積むのが上達への近道です。
主要通貨と経済指標の関係も押さえておきましょう。各通貨には注目すべき経済指標があります。米ドルなら雇用統計・FOMC声明、ユーロならPMIやECB理事会、日本円なら日銀金融政策決定会合、英ポンドならCPI(消費者物価指数)やBOE(イングランド銀行)の金利発表が重要です。「自分が取引する通貨の経済指標カレンダーをチェックする習慣」をつけるだけで、突然の値動きへの対応力が格段に上がります。金融先物取引業協会のサイトでも最新情報を確認できます。

疑問を解消しよう!
よくある質問(FAQ)
豪ドルや資源国通貨で中国経済を気にすべき理由は?
主要通貨と新興国通貨はどう違いますか?
通貨ごとに動きやすい時間帯はありますか?
金利差(スワップ)は為替レートにどう影響しますか?
中国人民元(CNY)は主要通貨に含まれないのですか?
主要通貨同士に相関関係はありますか?
注目すべき経済指標は通貨ごとに違いますか?
複数の通貨ペアを同時に保有するのは危険ですか?
さらに学ぶ
主要通貨への理解が深まったら、次のステップへ進みましょう。
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参考資料
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金融庁公式サイト ↗
FX取引に関する規制・登録業者情報を確認できます。
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金融先物取引業協会 ↗
FX取引の自主規制団体。投資者保護の情報を掲載しています。
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国際決済銀行(BIS) ↗
為替取引量の調査データなど、通貨市場の統計情報を公開しています。


