主要通貨とは?「学校の人気者ランキング」で8大通貨の特徴と基軸通貨との違いを解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

主要通貨とは?
「学校の人気者ランキング」で8大通貨の特徴と基軸通貨との違いを解説

このページでは、FXで取引される主要8通貨 ── 米ドル(USD)日本円(JPY)ユーロ(EUR)英ポンド(GBP)豪ドル(AUD)NZドル(NZD)カナダドル(CAD)スイスフラン(CHF)について、それぞれの特徴と取引のポイントを初心者にもわかりやすく完全解説します。

主要通貨を説明するパンダキャラクター
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

主要通貨っていうのはね、「世界中でたくさんの人が使っている人気のお金」のことだよ。学校のクラスで考えてみて。みんなから「かっこいい!」「すごい!」って人気があるお友達がいるよね。主要通貨はまさにお金の世界の人気者たちなんだ。

人気者にもそれぞれ個性があるように、主要通貨にも一人ひとり性格があるんだよ。たとえば、米ドル(USD)は「クラスのリーダー」。体育祭でも文化祭でも中心にいて、みんなが頼りにしている存在。世界中のお店で「ドルなら使えるよ」と言ってもらえるほど信頼されているんだ。

日本円(JPY)は「頼れる図書委員」。普段は静かだけど、クラスで何かトラブルがあると「あの子のところにいれば安心」とみんなが集まってくる安全な存在。世界の景気が悪くなるとみんながを買いたがるのはこの性格のおかげだよ。ユーロ(EUR)はリーダーに次ぐ「副委員長」で、ヨーロッパの20か国のみんなが一緒に使っているお金なんだ。

面白いのは、豪ドル(AUD)カナダドル(CAD)みたいな「宝物をたくさん持っている子」もいること。オーストラリアには鉄鉱石や石炭、カナダには石油っていう宝物がいっぱいあるから、宝物の値段が上がるとこの子たちの人気も上がるんだよ。英ポンド(GBP)は「元気いっぱいの体育会系」で、動きがとっても激しい。スイスフラン(CHF)は「みんなのケンカには絶対入らない平和主義の子」で、安全な場所としてみんなに信頼されているんだ。

FXっていうのは、こういういろんな性格のお金たち同士を交換するゲームみたいなもの。「どの子の人気が上がるかな?」を予想して、安い時に手に入れて高くなったら交換すると利益が出るんだよ。主要通貨は人気者だからいつでもすぐ交換できて、手数料(スプレッド)も安いから、FXを始めたばかりの人にぴったりなんだ。

つまり、主要通貨は世界中で人気のお金たち!

主要通貨とは、世界のFX市場で取引量が多く流動性が高い8つの通貨のこと。学校の人気者のように「誰もが知っていて、いつでも交換できる」から便利なんだよ。

米ドル(USD)=クラスのリーダー、日本円(JPY)=安心の図書委員、ユーロ(EUR)=副委員長、英ポンド(GBP)=元気な体育会系、豪ドル(AUD)カナダドル(CAD)NZドル(NZD)=宝物を持っている子たち、スイスフラン(CHF)=平和主義の安全担当。それぞれ性格が違うから、その日の出来事で人気が上がったり下がったりするんだよ。

主要通貨の詳細を解説するパンダキャラクター
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

主要通貨とは、世界の外国為替市場で高い取引量と流動性を持つ通貨のことです。一般的に米ドル(USD)ユーロ(EUR)日本円(JPY)英ポンド(GBP)豪ドル(AUD)NZドル(NZD)カナダドル(CAD)スイスフラン(CHF)の8つを指します。これらの通貨は通貨ペアとして組み合わせることでFX取引の基盤となり、金融庁が監督する国内FX会社でも取り扱いの中心となっています。

主要8通貨の取引シェアと特徴 ※BIS(国際決済銀行)2022年調査 / 合計200%(通貨ペアのため) USD 米ドル 88.5% 基軸通貨・原油や金もドル建て EUR ユーロ 30.5% 第2の基軸通貨 JPY 日本円 16.7% GBP 英ポンド 12.9% AUD 豪ドル 6.4% CAD カナダドル 5.2% CHF スイスフラン 5.2% NZD NZドル 2.1% 基軸通貨グループ USD / EUR 世界経済の中心、取引量圧倒的 スプレッドが最も狭い 安全通貨グループ JPY / CHF リスクオフで買われる 金融不安時に強い 資源国通貨グループ AUD / CAD / NZD 商品価格に連動 高金利の傾向あり

主要8通貨は「基軸通貨」「安全通貨」「資源国通貨」の3グループに大別できます。通貨強弱を把握する際には、このグループごとの特性を意識すると相場の流れが読みやすくなります。

主要通貨の取引量ランキング

BIS(国際決済銀行)が3年ごとに公表する調査によると、主要通貨の取引量ランキングは次のとおりです。1位:米ドル(88.5%)、2位:ユーロ(30.5%)、3位:日本円(16.7%)、4位:英ポンド(12.9%)、5位:豪ドル(6.4%)、6位:カナダドル(6.2%)、7位:スイスフラン(5.2%)、8位:NZドル(1.7%)となっています(通貨ペアの両側をカウントするため合計は200%)。米ドルが圧倒的な1位で、2位のユーロと合わせた2通貨だけでFX取引全体の半分以上を占めています。取引量が多い通貨ほどスプレッドが狭く、注文が通りやすいため、初心者はまず上位の通貨ペアから取引を始めるのが基本です。

主要通貨と基軸通貨の違い

主要通貨」と「基軸通貨」はよく混同されますが、意味が異なります。主要通貨は「FX市場で取引量が多く流動性の高い通貨の総称」で、上記ランキングの8通貨を指します。一方、基軸通貨は「国際取引や外貨準備の中心として使われる特定の通貨」で、現在は米ドルがその役割を担っています。つまり基軸通貨は主要通貨の中の”1つ”であり、主要通貨はそれを含むもっと広いグループです。ユーロは「第2の基軸通貨」と呼ばれることもありますが、原油・金などの国際商品の決済は依然としてドル建てが主流であり、米ドルの基軸通貨としての地位は揺るぎないのが現状です。

米ドル(USD)は、世界の基軸通貨として圧倒的な地位を占めています。国際決済銀行(BIS)の調査では、世界のFX取引の約88%に米ドルが関わっています。原油や金などの貴金属もドル建てで取引されるため、ドルの動きはすべての通貨に波及します。FRB(米連邦準備制度理事会)金融政策は世界市場に影響を与え、特に雇用統計FOMCの発表は大きな値動きを生みます。初心者がFXを始める際に「まず見るべき通貨」と言えるでしょう。

ユーロ(EUR)は、ドルに次ぐ第2の基軸通貨です。現在20か国が加盟するユーロ圏の経済規模は米国に匹敵し、ECB(欧州中央銀行)が統一的な金融政策を実施しています。ただし、ドイツやフランスなどの経済大国と、南欧諸国との経済格差が課題です。例えば2010年代のギリシャ危機では、一国の財政問題がユーロ全体の信用を揺るがしました。ユーロを取引する際は、ユーロ圏全体の経済指標だけでなく、加盟国個別の動向もチェックするのがポイントです。

日本円(JPY)は、アジアを代表する主要通貨であり、かつては「有事の円買い」という言葉に象徴される安全資産(セーフヘイブン)としての顔を持っていました。日本が世界最大の対外純資産国であること、経常収支が黒字基調であることが、その信頼の土台でした。しかし近年、この構図に変化が見られます。2022年以降の歴史的な円安局面では、地政学リスクが高まっても円高に振れにくくなるケースが増えました。背景には、日米金利差の拡大、日本の貿易赤字の常態化、デジタル赤字(海外IT企業への支払い増加)といった構造変化があります。つまり「有事の円買い」は完全に消えたわけではないものの、以前ほど一方的に機能するとは限らなくなっているのが現状です。また日本銀行の低金利政策が長期間続いてきたため、円はキャリートレードの資金調達通貨としても広く使われています。

主要通貨の「性格マップ」 ボラティリティ(値動きの大きさ)× 安全資産度で分類 ボラティリティ高い → ← 安定的 安全通貨 ↑ ↓ リスク通貨 USD 基軸通貨の安定感 JPY 安全資産No.1 CHF 永世中立の安定 EUR 経済圏の多様性 GBP 値動きが激しい AUD 鉄鉱石に連動 CAD 原油価格に連動 NZD 乳製品に連動 円の大きさ = 取引量のイメージ / 位置 = 値動きの傾向(概念図)

各通貨の「性格」をマップ上に配置しました。ボラティリティが高い通貨はリスクも大きい反面、利益チャンスも広がります。自分のトレードスタイルに合った通貨選びが大切です。

英ポンド(GBP)は、歴史あるロンドン金融市場を背景に持つ通貨で、ボラティリティが高いことで有名です。2016年のBrexit(EU離脱)国民投票では、一夜にして対ドルで約10%も下落するという歴史的な値動きがありました。ポンドは「値幅で稼ぎたい中上級者」に人気がありますが、初心者はまずドル円で経験を積んでから挑戦する方が安全です。ロンドン市場の時間帯(日本時間の夕方〜深夜)に最も活発に動きます。

資源国通貨と呼ばれる豪ドル(AUD)NZドル(NZD)カナダドル(CAD)は、天然資源の輸出に経済が大きく依存している点が共通しています。豪ドルは鉄鉱石・石炭の価格に、カナダドルは原油価格に、NZドルは乳製品価格にそれぞれ連動しやすい特徴があります。豪ドルとNZドルは中国経済への依存度が高く、中国のGDP発表やPMIなどの指標にも敏感に反応します。これらの通貨は、資源価格の動きも合わせて分析するのが効果的です。

スイスフラン(CHF)は、永世中立国スイスの通貨として「究極の安全通貨」に位置づけられています。戦争や地政学リスクが高まると資金がスイスに逃避する傾向があり、円と並んでリスクオフ局面で買われます。ただし2015年の「スイスフランショック」では、スイス国立銀行が為替介入の撤廃を突然発表し、わずか数分でユーロ/スイスフランが約20%急落する前例のない事態が起きました。安全通貨だからといって値動きが小さいとは限らないことを覚えておきましょう。

初心者のための通貨ペア選びガイド FXを始めたい! まずはリスクを抑えたい? YES NO USD/JPY(ドル円) スプレッドが狭い 値動きが穏やか・情報が豊富 大きな値幅で稼ぎたい? NO YES EUR/USD(ユーロドル) 世界最大の取引量 テクニカルが機能しやすい GBP系ペア 値幅が大きい 上級者向け 慣れてきたら… AUD/JPY・NZD/JPYに挑戦 ポイント: どの通貨ペアでも損切り設定は必須! 通貨選びより「リスク管理」が利益を左右します

初心者はまずドル円から始めるのがおすすめ。慣れてきたら他の主要通貨ペアにも挑戦し、自分に合った通貨を見つけましょう。

主要通貨を選ぶメリットと初心者向けのコツをまとめておきましょう。主要通貨で取引する最大の利点は、スプレッドが狭く取引コストが安いこと、そして流動性が高いため注文が通りやすいことです。初心者が陥りやすい失敗として、「マイナー通貨の高スワップに釣られて資金を失う」パターンがあります。主要通貨は値動きの情報も豊富でテクニカル分析も機能しやすいので、まずは主要通貨ペアで経験を積むのが上達への近道です。

主要通貨と経済指標の関係も押さえておきましょう。各通貨には注目すべき経済指標があります。米ドルなら雇用統計・FOMC声明、ユーロならPMIやECB理事会、日本円なら日銀金融政策決定会合、英ポンドならCPI(消費者物価指数)やBOE(イングランド銀行)の金利発表が重要です。「自分が取引する通貨の経済指標カレンダーをチェックする習慣」をつけるだけで、突然の値動きへの対応力が格段に上がります金融先物取引業協会のサイトでも最新情報を確認できます。

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STEP 03

主要通貨に関するQ&A

よくある質問と回答

「有事の円買い」は完全に消えたわけではありませんが、以前ほど確実に機能するとは言えなくなっています。リーマンショックや東日本大震災の際は大きく円高が進みましたが、2022年以降はウクライナ危機や中東の緊張が高まっても円安が進行する場面がありました。背景には日米金利差の拡大、日本の貿易赤字の常態化、デジタル赤字(海外IT企業への支払い増加)による構造的な円売り圧力があります。国際通貨研究所の分析では有事の円買い構造自体は持続しているとされますが、それ以上にドル買い圧力が強い場合、対ドルでは円安になることもあります。「有事=必ず円高」ではなく、リスクの種類や金利環境で反応が変わると理解しておくことが大切です。
最大の違いは流動性スプレッドです。主要通貨はFX市場での取引量が圧倒的に多く、スプレッドが狭いため取引コストを低く抑えられます。一方、トルコリラや南アフリカランドなどの新興国通貨は取引量が少なくスプレッドが広い傾向があります。新興国通貨は高金利でスワップポイント狙いの魅力がありますが、政情不安や急激なインフレによる通貨暴落のリスクも高く、為替差損でスワップ収益が一瞬で消えるケースもあります。FX初心者はまず主要通貨で取引に慣れてから挑戦する方が安全です。
はい、各通貨にはその国の市場が開いている時間帯に最も活発に動く傾向があります。日本円は東京市場の朝9時〜15時(仲値が決まる9時55分前後は特に注目)、ユーロと英ポンドはロンドン市場が開く日本時間16時〜翌1時頃、米ドルはニューヨーク市場の日本時間21時〜翌6時頃が活発です。豪ドルやNZドルはオセアニア市場が開く早朝6時〜8時頃に動きやすくなります。特にロンドンとニューヨークの時間が重なる日本時間21時〜翌1時は全通貨で取引量が最も多い「ゴールデンタイム」と呼ばれています。
2つの通貨の間に金利差があると、高金利通貨が買われやすく低金利通貨が売られやすい傾向があります。これを利用したキャリートレードでは、低金利の円を借りて高金利通貨で運用する手法が広く行われてきました。ただしリスクオフ局面で一斉にポジションが解消されると、急激な円高を招くことがあります。2024年7月の日銀利上げ時には、円キャリーポジションの巻き戻しで急速な円高が進みました。FXではスワップポイントとして毎日金利差分を受け取れますが、為替差損がスワップ収益を上回るリスクもある点を忘れないようにしましょう。
中国は世界第2位の経済大国で、人民元は2016年にIMFのSDR(特別引出権)構成通貨にも採用されました。しかし中国政府が為替レートを管理する「管理変動相場制」を採用しているため、自由に売買できる主要通貨とは性質が異なります。FX市場での人民元の取引量はBIS調査で全体の約7%と増加傾向にありますが、資本移動に規制があり国際的な自由取引には制限が残っています。将来的に完全な変動相場制に移行すれば主要通貨に数えられる可能性はありますが、現時点では主要8通貨には含めないのが一般的です。
はい、主要通貨同士には相関関係があり取引戦略に活かせます。代表例として、ユーロとポンドは欧州経済圏として同じ方向に動きやすい正の相関があります。豪ドルとNZドルもオセアニア通貨として高い相関性を持ちます。一方、ドルとユーロは逆相関になりやすく、ドルが強い局面ではユーロが弱くなる傾向があります。資源国通貨は原油や金属価格との相関が強く、商品市場の動きからヒントを得られます。相関関係は常に一定ではなく経済環境の変化で崩れることもあるため、通貨強弱の定期的な確認が大切です。
はい、各通貨には特に影響を与えやすい経済指標があります。米ドルは雇用統計・CPI・FOMC政策金利、ユーロはPMI・ECB政策金利・ZEW景気期待指数、英ポンドはBOE政策金利・CPI・雇用統計が重要です。日本円は日銀金融政策決定会合・GDP・全国CPIに反応します。豪ドルは自国の指標に加え、最大の貿易相手国である中国のGDPやPMIにも強く反応する点が特徴的です。カナダドルは原油在庫統計にも敏感です。経済指標カレンダーを活用して発表日を事前に把握しておきましょう。
複数通貨ペアの保有自体は危険ではありませんが、相関関係を無視するとリスクが集中する恐れがあります。例えばドル円のロングとユーロドルのショートは、どちらも実質的にドル買いポジションなので、ドルが急落すると両方同時に損失を抱えます。逆に相関の低い通貨ペアを組み合わせれば、一方の損失を他方でカバーできるリスク分散効果が期待できます。複数ペアを持つ場合は、全体のポジション量が自分のリスク許容範囲内に収まっているか確認する習慣をつけましょう。損切り設定も通貨ペアごとに忘れずに行うことが大切です。

さらに学ぶ

主要通貨について理解が深まったら、次のステップへ進みましょう。

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