証拠金・証拠金維持率とは?「あと何円でロスカット」が出る計算ツールと安全圏の目安

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わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

証拠金・証拠金維持率とは?
「あと何円でロスカット」が出る計算ツールと安全圏の目安

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このページでは、証拠金、必要証拠金、維持証拠金、有効証拠金、余剰証拠金(フリーマージン)、証拠金維持率、マージンコール、追証を5歳でもわかるHPゲージのたとえで解説します。計算ツールに資金と数量を入れれば、あと何円でロスカットされるかがその場で出ます。

証拠金を説明するパンダキャラクター
STEP 01
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なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

証拠金っていうのは、ゲームを始めるときに預ける最初のコインのことだよ。ゲームセンターでメダルを借りるとき、お金を預けるよね。それと同じで、FXも預けたお金が担保になって、その何倍もの大きな取引ができるようになるんだ。

ここからがこのページの本題。預けたコインは、ゲームのHPゲージそのものなんだ。相場が自分の思ったほうに動けばHPは増えるし、逆に動けば減っていく。そしてHPが減りきるとゲームオーバーになるんだよ。HPまわりの言葉はいくつかあるけど、ぜんぶ「HPゲージ」で説明できるよ。

必要証拠金は「このステージで遊ぶのに、最低これだけHPを預けてね」という金額。維持証拠金は「ゲームを続けるなら、最低これだけはHPを残しておいてね」という線で、日本のFX会社ではたいてい必要証拠金と同じ額なんだ。

有効証拠金は「いま実際に残っているHPの合計」で、預けたお金に今の含み損益を足したもの。余剰証拠金(フリーマージン)は「まだ自由に使えるHP」で、これがゼロになると新しい取引を始められなくなるんだ。

質問するパンダの生徒
パンダくん

HPが残ってるかどうかって、どうやって見るの?

回答するパンダの先生
パンダ先生

そのための数字が証拠金維持率だよ。「いま残っているHP」÷「最低必要なHP」を%で表したもので、これが会社の決めた線(100%や50%など)を切るとゲームオーバー。つまり強制的に取引を終わらされるんだ。

そしてHPが危なくなってくると、その前にマージンコールという警告が届くんだ。「もうすぐゲームオーバーだよ」というお知らせだね。ここでコインを足すか、持っている取引を減らすかを決めることになるよ。

会社によっては、1日が終わった時点でHPが足りないと「決まった時間までにコインを足してね」と言われることもある。これが追証(おいしょう)。足さないと、そこでゲームオーバーになっちゃうんだ。

大事なのは、HPが減るスピードは自分で決められるってこと。大きな取引をすればHPはあっという間に減るし、小さな取引ならなかなか減らない。同じ値動きでも、持っている量しだいで生き残れるかどうかが変わるんだ。STEP2の道具で、自分があと何円耐えられるかを実際に出してみよう。

この6つだけ覚えて帰ろう
  • 必要証拠金…そのポジションを持つのに最低限いる金額。取引量とレートとレバレッジで決まる
  • 有効証拠金…口座残高に今の含み損益を足した、実際のHP残量
  • 余剰証拠金(フリーマージン)…有効証拠金から必要証拠金を引いた、まだ使える余力
  • 証拠金維持率…有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100。HPゲージの残量%
  • マージンコール…ロスカットの前に届く警告。ここが最後の判断のタイミング
  • 追証…1日の終わりにHPが足りないと求められる追加のお金。無い会社もある
つまり

証拠金維持率は「あと何%HPが残っているか」。数字そのものより、あと何円の逆行に耐えられるかで考えると実感がわきます。

証拠金の詳細を解説するパンダキャラクター
STEP 02

計算ツールで自分の限界を知ろう!

計算式から会社選びまで本格解説

01証拠金の5種類を1枚で整理する

証拠金とは、FX取引を行うために口座へ預ける担保金のことです。FXの正式名称は外国為替証拠金取引で、名前のとおり証拠金を預けて取引する仕組みです。株の現物取引では代金の全額が必要ですが、FXではレバレッジが効くため、取引金額の一部を預けるだけで売買できます。国内の個人口座の最大レバレッジは25倍で、2026年9月時点でも変わっていません。

名前が似た用語が5つ出てきますが、上下関係をつかめば一度で整理できます。

必要証拠金

新しくポジションを建てるのに最低限いる金額です。計算式は取引数量 × レート ÷ レバレッジ。ドル円を1万通貨、レート157円、レバレッジ25倍なら 10,000 × 157 ÷ 25 = 62,800円です。レートが上がれば必要証拠金も増えるため、円安が進むと同じ数量でも預ける額が増えます。取引金額に対する必要証拠金の割合を証拠金率と呼び、25倍なら4%です。

数量取引金額必要証拠金
1,000通貨15.7万円6,280円
1万通貨157万円62,800円
10万通貨1,570万円628,000円
100万通貨1億5,700万円6,280,000円

ドル円157円・レバレッジ25倍の場合。1ロットが何通貨かは会社で違い、10万通貨の会社と1万通貨の会社があります(ロット数のページで詳しく解説)。ユーロ円やポンド円も、その通貨ペアのレートを入れれば同じ式で計算できます。

海外FXのように最大1000倍の口座なら、1万通貨の必要証拠金は1,570円まで下がります。預ける額が小さいぶん、同じ値動きで維持率が大きく動く点に注意してください。

維持証拠金

維持証拠金は、建てたポジションを持ち続けるのに必要な金額です。国内FXでは必要証拠金と同額に設定している会社がほとんどで、実務上は同じものとして扱って構いません。海外FXでは別々に設定されていることがあり、その場合は維持証拠金のほうが小さくなります。

有効証拠金

口座残高 ± 含み損益で計算される、実際に使えるお金の総額です。残高100万円で20万円の含み損があれば80万円、逆に30万円の含み益があれば130万円になります。価格が動くたびに変わる数字で、維持率の分子になります。会社によっては「純資産」、MT4やMT5では「有効証拠金」や「エクイティ」と表示されます。

余剰証拠金(フリーマージン)

有効証拠金 − 必要証拠金で計算される、新しいポジションを建てられる余力です。ここがマイナスになった時点で、口座は維持率100%を下回っています。MT4やMT5では「余剰証拠金」や「フリーマージン」、国内の会社では「発注可能額」「証拠金余力」と表示されることもあります。

つまり

入れ子構造です。口座残高に含み損益を足したものが有効証拠金、そこから必要証拠金を引いたものが余剰証拠金になります。

読み方と、似た言葉との違い

証拠金は「しょうこきん」と読み、英語ではマージン(margin)です。口座に預けている金額そのものは「預託証拠金」と表示されることがあります。先物取引では預ける担保を「委託証拠金」、株の信用取引では「委託保証金」と呼びます。新しく発行される株を申し込むときに払い込む「申込証拠金」も、FXの証拠金とは別物です。

02証拠金維持率の計算式

証拠金維持率は、次の1行で求まります。

計算式

証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

有効証拠金=口座残高 ± 含み損益/必要証拠金=取引数量 × レート ÷ レバレッジ

ここで見落とされやすいのが、分母の必要証拠金も価格とともに動く点です。必要証拠金をその時点のレートや毎日の終値で計算し直す会社では、ドル円を買っていて円高が進むと、有効証拠金が減ると同時に必要証拠金も少し減ります。分子と分母が同時に動くので、維持率の下がり方は直感より少しゆるやかになります。

順番に見る:円高でHPゲージが減っていくようす

資金10万円・ドル円を1万通貨買い・レバレッジ25倍・ロスカット水準100%の例です。バーの右端が資金10万円です。

ドル円 157円(買った直後) 有効証拠金 100,000円 必要証拠金(点線)62,800円 余剰証拠金 37,200円 証拠金維持率 159% ドル円 155円(2円の円高) 有効証拠金 80,000円 必要証拠金(点線)62,000円 余剰証拠金 18,000円 証拠金維持率 129% ドル円 153.13円(ロスカット) 有効証拠金 61,250円 必要証拠金(点線)61,250円 余剰証拠金 0円 証拠金維持率 100%

153.13円まで下がると、有効証拠金と必要証拠金がどちらも61,250円になり、維持率は100%。ここでロスカットが執行されます。

会社によって扱いが違う点

必要証拠金を建てたときのレートで固定する会社と、毎日のレートで計算し直す会社があります。たとえばOANDA証券の東京サーバーのMT5は、2026年6月8日から1日1回、前日の終値で必要証拠金を計算し直す方式に変わりました。FXTFのMT4も、毎営業日の15時30分〜45分に必要証拠金を計算し直しています。同じポジションでも維持率の数字が変わるため、他社の計算例をそのまま自分の口座に当てはめないでください。このページの計算ツールは、現在のレートで計算し直す方式です。

なお、急変で有効証拠金がマイナスになると、維持率もマイナスで表示されます。口座に不足金がある状態で、07章の追証と不足金の話につながります。

03証拠金維持率の計算ツールスクリプト未起動

維持率の数字だけを見ても危なさは伝わりません。知りたいのは「あと何円逆行したらロスカットされるのか」のはずです。下の道具は、資金と数量からそこまで逆算します。

証拠金維持率 159% 危険ゾーン:あと3.88円(388pips)の円高でロスカット
ロスカット値153.13円 耐えられる幅3.88円 必要証拠金62,800円 実効レバレッジ15.7倍
スライダーやボタンを動かすと、すぐ変わります
10万円
1万100万200万
何通貨持つ?ドル円1万通貨=157万円分
ロスカット水準は?口座の会社で決まっている
例
くわしく設定する(レート・売りなど)
買いと売りのどっち?

ここに入れた数字が優先されます。空欄にすると上のボタンの値に戻ります。建値を入れると、いまの含み損益を反映します。

円が決済通貨の通貨ペア(ドル円・ユーロ円など)向けで、必要証拠金を現在のレートで計算し直す方式です。スプレッドとスワップは含めていません。

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初期値(資金10万円・ドル円157円で1万通貨を買い・25倍・ロスカット水準100%)だと、維持率は159%、ロスカットは153.13円で、あと3.88円(388pips)の円高で強制決済されます。「約300%」を押すと資金19万円で維持率303%になり、耐えられる幅は13.25円(1,325pips)へ広がります。

「1000倍」は、海外FXの最大1000倍の口座で、資金10万円のまま10万通貨を持つ例です。維持率は637%と高く見えるのに、あと0.97円(97pips)でロスカットです。レバレッジやロスカット水準が違う口座どうしでは、維持率の%をそのまま比べられないということです。適正な数量そのものはロット数のページの計算ツールで求められます。

04維持率の目安と安全圏(100%〜3000%の早見表)

「維持率は何%あれば安全か」という問いには、何円の逆行に耐えたいかで答えが変わるとしか言えません。そこで、維持率を下落幅に翻訳した早見表を作りました。

証拠金維持率実効レバレッジ耐えられる下落率ロスカットのレート耐えられる幅評価
100%25.0倍0.0%157.00円0.00円その場で執行
150%16.7倍2.1%153.73円3.27円危険
200%12.5倍4.2%150.46円6.54円注意
300%8.3倍8.3%143.92円13.08円安全圏の入口
500%5.0倍16.7%130.83円26.17円長期保有向き
1,000%2.5倍37.5%98.13円58.88円かなり保守的
2,000%1.3倍79.2%32.71円124.29円外貨預金に近い
3,000%0.8倍—なし届かないレバレッジ1倍未満

ドル円157円で買い、レバレッジ25倍、ロスカット水準100%の場合(表は横に動かせます)。取引数量に関係なく、維持率が同じなら耐えられる下落率も同じです。2500%を超えると、買いのポジションはロスカットに届きません。

  • 維持率300%=実効レバレッジ約8倍…この2つは同じことを別の角度から言っているだけです。国内25倍の口座なら「維持率=2,500 ÷ 実効レバレッジ」で換算できます
  • 短期売買なら300%以上…約13円(8.3%)の余裕があれば、ふだんの1日の値動きでは動じません
  • 長期保有やスワップ狙いなら500%以上…決済せずに持ち続けるほど、想定外の変動に当たる確率が上がります

実効レバレッジから逆に換算すると、次のとおりです。レバレッジ3倍なら約833%、10倍なら250%という対応を覚えておくと、維持率の数字を見ただけで自分の攻め具合がわかります。

実効レバレッジ建てた直後の証拠金維持率
1倍2,500%
2倍1,250%
3倍約833%
5倍500%
10倍250%
25倍(国内の上限)100%

国内の個人口座(最大25倍)で、ポジションを建てた直後の値。海外FXのように最大1000倍の口座なら「維持率=100,000 ÷ 実効レバレッジ」になり、同じ攻め具合でも%の数字は40倍になります。

つまり

維持率は%ではなく「あと何円耐えられるか」に翻訳してから判断してください。ドル円157円なら、300%で約13円、500%で約26円が目安です。

052026年7〜8月の急落:何%あれば耐えられたのか

維持率の目安を実際の相場で確かめてみます。いちばん新しい教材は2026年夏の急落です。ドル円は7月23日に163円99銭をつけたあと、7月30日から円買いの為替介入が入り、8月3日には155円23銭まで下がりました。約1週間半で8.76円、率にして5.3%の円高です。その後8月10日には159円39銭まで戻しています。

163.99円で買った場合(25倍・水準100%) 点線は維持率ごとのロスカットのレート 150 155 160 165 200%で 157.16円 228%で 155.23円 300%で 150.32円 7/23 7/30 8/3 8/10 163.99円 162.80円(介入直前) 安値155.23円 159.39円

点は実際の値(7/23の高値・7/30の介入直前・8/3の安値・8/10)で、途中の細かい値動きは省いています。維持率200%ならロスカットのレートは157.16円で、8月3日を待たずに執行されていました。300%なら150.32円までの余裕があり、耐えていた計算です。

逆算した答え

7月23日の163円99銭で買った人が8月3日を生き延びるのに必要だった維持率は228.2%(レバレッジ25倍・ロスカット水準100%)。ロスカット水準50%の口座なら180.9%でした。介入直前の7月30日(約162円80銭)に買った人なら211.6%です。どれも数量には関係しません。

2年前にも同じ規模の急落がありました。2024年は7月31日に150円前後だったドル円が、8月5日に141円70銭まで3営業日で約8.3円下げています。円キャリートレードの巻き戻しとして知られる局面で、150円で買っていた人に必要だった維持率は232.8%でした。

2回の急落はどちらも、230%前後の維持率を要求しました。よく言われる「300%以上」という目安は、こうした実際の急落に一度は耐えられる水準として説明できる数字です。

質問するパンダの生徒
パンダくん

じゃあ300%にしておけば、これからも大丈夫ってこと?

回答するパンダの先生
パンダ先生

過去2回と同じ規模ならね。でももっと大きい下落が来ない保証はどこにもないんだ。フラッシュクラッシュのように、数分で数円飛ぶこともある。300%は「最近の急落にぎりぎり耐えた線」であって、絶対の安全線じゃないよ。

2026年9月も環境は落ち着いていません。FRBは9月16日(日本時間17日未明)に0.25%の利上げを決めて誘導目標を3.75〜4.00%とし、日本銀行も9月18日の会合で政策金利を1.25%へ引き上げました(9月24日から)。ドル円は9月25日に介入への警戒などから下げ、ニューヨーク市場の終値は156円94銭でした。中央銀行の会合や介入への警戒が強い時期はボラティリティが跳ね上がりやすいため、会合をまたぐなら普段より高い維持率を確保しておくのが実務的な備えです。

06マージンコールとロスカットの違い

マージンコールは、維持率が一定の水準を割り込んだときにFX会社から届く警告です。ロスカットは実際に強制決済が執行される処理で、マージンコールは予告、ロスカットは執行という関係になります。

  1. 通常…維持率300%以上。経済指標の発表くらいでは動じない
  2. 警戒…維持率200%前後。ここで数量を落とすかどうかを判断する
  3. マージンコール…会社の決めた水準を割り込み、メールやアプリで通知が届く。外為どっとコムは200%、楽天証券の25倍コース(ロスカット水準50%)は100%と70%、XMTradingは50%など、水準は会社ごとに違う
  4. ロスカット…ロスカット水準を割り込み、ポジションが強制的に決済される

注意したいのは、マージンコールが必ず間に合うとは限らないことです。急落が一瞬で起きた場合、通知が届く前にロスカット水準を突き抜けることがあります。通知を待つ運用ではなく、通知が来ない前提で維持率を保つ運用にしてください。

07ロスカット水準と追証の会社比較(2026年9月)

ロスカット水準はFX会社ごとに違い、100%・50%・20%などが設定されています。自分で選べる会社もあります。計算ツールの「ロスカット水準」を切り替えると、同じ条件でもロスカットのレートが動くのが確認できます。

会社ロスカット水準(証拠金維持率)追証
松井証券FX50〜90%から選ぶ(初期は50%)あり
ヒロセ通商(LION FX)100%(1〜10秒ごとに判定)なし
JFX(MATRIX TRADER)100%なし
FXTF(MT4)50%(毎営業日15時30分〜45分の判定では100%)なし
DMM FX50%あり
GMOクリック証券(FXネオ)50%あり
外為どっとコム100〜50%から選ぶ(初期は100%)。取引終了前の1時間は100%で判定なし
みんなのFX100%なし
SBI FXトレード50%あり
楽天証券(楽天FX・25倍コース)50〜95%から選ぶ(初期は50%)あり
XMTrading(海外)20%(50%でマージンコール)なし(ゼロカット)

2026年9月に各社の公式ページで確認し、追証の有無は一部を専門メディアの一覧(2026年2月更新)で補いました。ちょうどその値で執行されるか(以下か未満か)は会社で異なります。条件は変わることがあるため、口座を開く前に各社の最新の説明を確認してください。

  • 水準が高い(100%)…早めに決済されるため損失を限定しやすい。反面、一時的な急変で刈られやすい
  • 水準が低い(50%や20%)…深く引きつけるため戻りを待てる。反面、資金のほとんどを失うまで決済されない

追証と不足金は別のもの

追証(おいしょう・追加証拠金)という言葉は、2つの意味で使われます。1つは、1日の取引終了時点で維持率が一定の水準(100%とする会社が多い)を下回ったときに、入金を求める制度です。表の「追証あり」の会社がこれにあたります。期限までに入金するか決済して解消しないと、ポジションが強制決済されます。

もう1つは、急変でロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになったときの不足金です。国内FXでは、この不足分の入金を求められます。海外FXの多くはゼロカットを採用していて、XMTradingのようにマイナス分を請求されない会社もあります。ただし海外FX業者の多くは日本の金融庁に登録がなく、投資家保護の枠組みが国内とは異なります。

ロスカット水準と追証の扱いは、国内FX会社ランキングと海外FX会社ランキングでも会社ごとに比較できます。スプレッドより先に見るべき項目だと考えてください。

08維持率を上げる4つの方法

維持率が下がったときに取れる手は、次の4つだけです。上から順に、効き目が早い順に並べています。

  1. 一部決済する…有効証拠金と必要証拠金の両方が動くため、いちばん確実に維持率が戻ります。含み損の大きいポジションから減らします
  2. 追加入金する…入金すると分子だけが増えます。ただし反映に時間がかかる入金方法もあるため、すぐ反映されるクイック入金を使えるようにしておくと安心です
  3. 含み益のあるポジションを決済する…利益を確定して残高に振り替えると、必要証拠金が減ります。ただし残したポジションのリスクは変わりません
  4. そもそも数量を減らして建てる…事後の対処ではなく予防です。ポジションサイジングで建てる前に決めておきます

4番目が本命です。維持率が下がってから慌てる状況は、すでに設計を間違えているということだからです。損切りを置いておけば、維持率がロスカット水準に達する前に損失が確定して終わります。資金管理のルールを決め、耐えられる連敗数をバルサラの破産確率表で確認しておくと、数量の上限が自然に決まります。

やってはいけない対処

「もう少し待てば戻る」と考えて何もしないのが最悪の選択です。ロスカットは損失を確定させる仕組みであると同時に、それ以上の損失から口座を守る仕組みでもあります。待って戻ることもありますが、戻らなかった一度で口座が終わります。判断できないときは、まず半分決済して考える時間を作ってください。

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為替介入2026年夏の急落のきっかけ。維持率が試される場面
損切り・利確維持率が下がる前に損失を確定させる手段
証拠金のよくある質問に答えるパンダキャラクター
STEP 03

証拠金に関するQ&A

よくある質問と回答

※質問を押しても回答が開かない場合は、ページを再読み込みしてください。

半分だけ本当です。買いと売りを同じ量だけ持てば評価損益が相殺されるため、有効証拠金が動かなくなり、維持率が急に下がりにくくなります。ただし必要証拠金の扱いは会社で違い、買いと売りの多いほうだけで済む会社と、両方の合計が必要な会社があります。後者では、両建てにした瞬間に維持率がむしろ下がります。さらにスプレッドがもう1回かかり、買いと売りのスワップの差も毎日積み上がります。いちばんの問題は、両建てにした瞬間に損失の額が固定され、損失の先送りにしかならないことです。
短期売買より高い、500%以上を目安にするのが実務的です。スワップポイントは口座残高を増やしますが、有効証拠金は残高と含み損益の合計なので、為替が逆行すれば全体では減ります。2026年7月から8月には、ドル円が約1週間半で8円以上下げました。1年かけて受け取ったスワップを数日の急落で失う計算は簡単に成り立ちます。長期保有では損切りを置かない人も多く、そのぶん維持率だけが唯一の防波堤になります。
高すぎるということはありません。維持率が高いのは、資金に対して建てている量が少ないという意味でしかないためです。国内25倍の口座なら、維持率1000%は実効レバレッジがおよそ2.5倍、3000%ならおよそ0.8倍で、後者は資金の範囲内で買っているのと同じ状態です。ただし量が少なければ利益も小さくなります。維持率を上げること自体が目的ではなく、自分が耐えたい下落幅から逆算して決めるものです。数十円規模の変動まで見込むなら1000%前後、ふだんの値動きに備えるだけなら300〜500%が現実的な範囲です。
実質的にロスカットされない状態に近づきます。レバレッジ1倍とは取引金額と同額の資金を入れているということで、国内25倍の口座なら維持率は2500%になります。必要証拠金を建てたときのレートで固定する会社なら、買いのポジションがロスカット水準100%に達するには価格が96%下落する必要があり、現実の通貨ペアではまず起こりません。現在のレートで計算し直す会社なら、理屈の上では維持率が2500%のまま動きません。ただし利益も同じ比率で小さくなるため、外貨預金に近い運用になります。
考え方は似ていますが、計算の分母が違うため数字をそのまま比べられません。FXの維持率は有効証拠金を必要証拠金で割ったもので、100%前後がロスカットの基準です。株の信用取引では委託保証金率という言い方をし、建玉の金額に対する保証金の割合で表すため、20%や30%が基準になります。同じ200%でも、FXでは注意ゾーン、信用取引では十分に余裕がある状態です。先物やCFDもそれぞれ定義が違うので、複数の口座を使うときは必ずその商品のルールで読んでください。
変わります。値幅ごとに注文を並べる手法では、相場が逆行するほどポジションが増えていくため、含み損と必要証拠金が同時に膨らみます。1本だけ持つ前提の目安では足りません。実務では、設定したレンジの端まで全部の注文が約定した状態を想定し、そのときの維持率が何%になるかを先に計算します。始めた時点の維持率ではなく、最悪の状態の維持率で判断するということです。設定画面に想定ロスカットのレートを表示する機能があれば必ず確認し、自分のトレードスタイルに合うかも見直してください。
証拠金は手数料ではなく預けているだけのお金なので、ポジションを決済すれば拘束が解け、損益を差し引いた額が口座に残ります。もちろん出金もできます。ただしポジションを持っている間は、必要証拠金に当たる額は引き出せません。含み益も決済して確定するまでは出金できないのが一般的で、出金できる上限は会社ごとの計算で決まります。出金すると有効証拠金が減って維持率も下がるため、ポジションを持ったままの出金は慎重にしてください。手続きは入出金のページにまとめています。
MT4はターミナルウィンドウをCtrl+Tで開き、取引タブを見ます。残高、有効証拠金、必要証拠金、余剰証拠金、証拠金維持率が横一列に並び、価格が動くたびに更新されます。MT5では同じ情報がツールボックスの取引タブにあります。ポジションを1つも持っていないときは必要証拠金がゼロで割り算ができないため、証拠金維持率は空欄になります。表示されないのは故障ではありません。表示名は会社で違い、有効証拠金がエクイティ、維持率がマージンレベルと書かれていることもあります。

さらに学ぶ

維持率を下げないためにいちばん効くのは、建てる前の設計です。

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