ヘッドアンドショルダー(三尊)とは?
チャートに現れる「3つの山」で天井と底を見抜く反転パターン
このページでは、ヘッドアンドショルダー、三尊(三尊天井)、逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)、ネックラインについて、パターンの見分け方からエントリー・損切り・利確の実践方法まで完全解説します。

なんとなく理解しよう!
5歳でもわかる超かんたん解説
ヘッドアンドショルダーは、英語で「頭と肩」っていう意味なんだ。3人が横に並んでいるところを想像してみて。真ん中の人が一番背が高くて、両側の2人はちょっと低い。正面から見ると、真ん中の人の「頭」が飛び出して、左右の人は「肩」みたいに見えるよね。チャートの線がこの「頭と肩」の形になったとき、「もうこれ以上は上がらないよ」っていうサインなんだ。
日本語では三尊(さんぞん)って呼ぶんだ。お寺にある仏像を見たことあるかな? 真ん中に大きな仏様がいて、両側に少し小さい仏様がいる並び方を「三尊」って言うんだよ。チャートの山が3つ並んで、真ん中が一番高い形がまさにこれ。「三尊天井」とも呼ばれていて、「ここが天井(てっぺん)だよ」って教えてくれるサインなんだ。
じゃあ逆三尊(ぎゃくさんぞん)って何かっていうと、さっきの3人が逆立ちしている状態を想像してみて。今度は「谷」が3つあって、真ん中が一番深い。これが逆三尊で、「ここが一番底だよ、もう下がらないよ」っていうサインなんだ。英語では「インバースヘッドアンドショルダー」って言うよ。
そしてもう一つ大事なのがネックライン。これは3人が立っている「地面の線」みたいなものだよ。3人の肩のあたり(山と山の間の谷)を結んだ線がネックラインで、この線を価格が下に突き破ると、「本当に下がり始めるぞ!」っていう合図なんだ。逆三尊の場合は、ネックラインを上に突き破ると「本当に上がり始めるぞ!」ってこと。
分かりやすくいうと、山登りでてっぺん付近に3回チャレンジしたけど、3回目は2回目より低い地点で力尽きた。そのあと山のふもと(ネックライン)まで降りてきて、さらに下に落ちていくイメージだよ。「もう山を登る力がないんだな」っていうのが、ヘッドアンドショルダーの正体なんだ。
つまり「3つの山」のかたちがポイント!
ヘッドアンドショルダー(三尊天井)は「3つの山で真ん中が一番高い=天井のサイン」、逆三尊は「3つの谷で真ん中が一番深い=底のサイン」、ネックラインは「山と山の間の谷を結んだ線=ここを超えたら本番」ということだね。
チャートにこの形が出たら、「流れが変わるかも!」と身構えるのが正解。プロのトレーダーもみんな注目しているパターンだよ。

さらに深掘ってマスターしよう!
もっと詳しい本格解説
ヘッドアンドショルダー(Head and Shoulders)は、テクニカル分析において最も信頼性が高いとされる反転チャートパターンの一つです。上昇トレンドの頂点で出現する「ヘッドアンドショルダートップ(三尊天井)」と、下降トレンドの底で出現する「ヘッドアンドショルダーボトム(逆三尊)」の2種類があります。左肩(Left Shoulder)・頭(Head)・右肩(Right Shoulder)の3つの山(または谷)と、それらを結ぶネックライン(Neckline)で構成されます。このパターンが完成するとトレンドの転換を示唆し、多くのプロトレーダーが注目する極めて重要なシグナルです。
ヘッドアンドショルダーの形成メカニズムを理解すると、なぜこのパターンが反転シグナルなのかが分かります。上昇トレンド中に、買い手がまず最初の高値(左肩)をつけて一旦反落します。再度買いが入ってさらに高い高値(頭)を更新しますが、そこから売り圧力で押し戻されます。3回目の上昇では、買い手の力が弱まり、頭の高値を超えられずに右肩を形成します。この「高値を更新できなかった」事実が、買い手の勢いが衰退したことを示しています。右肩から反落してネックラインを割り込むと、買い手の最後の防衛ラインが突破され、トレンド転換が確定します。
ネックラインは、パターンの成否を左右する最も重要なラインです。左肩と頭の間の安値と、頭と右肩の間の安値を結んだ線がネックラインとなります。このラインは必ずしも水平ではなく、右上がり(上昇ネックライン)や右下がり(下降ネックライン)の場合もあります。右下がりのネックラインはより弱気なサインとされ、パターンの信頼性が高まります。エントリーの判断は、必ずネックラインを価格が明確にブレイクしてから行うのが鉄則です。ブレイク前にフライングでエントリーすると、パターンが崩れて大きな損失を被るリスクがあります。
三尊天井(ヘッドアンドショルダートップ)
三尊天井は、上昇トレンドの終焉を示す売りシグナルです。日本のチャート分析では古くから「三尊」と呼ばれ、最も有名な天井パターンとして知られています。3つの高値が形成される過程で、買い手の力が段階的に衰え、売り手が優勢になっていく様子がチャート上に表れます。
形成過程は以下の5段階です。第1段階として上昇トレンド中に最初の高値(左肩)をつけ、一旦反落します。第2段階で反発して左肩の高値を上回る新高値(頭)を形成。第3段階で再び反落し、左肩の反落水準付近まで下げます(ここがネックラインの一端)。第4段階で再び上昇しますが、頭の高値に届かず失速して右肩を形成。最後の第5段階で、ネックラインを下方にブレイクし、パターンが完成(売りシグナル確定)します。
出来高(ボリューム)の変化もパターンの信頼度を判断する重要な手がかりです。理想的な三尊天井では、左肩で最も出来高が多く、頭の形成時には出来高がやや減少し、右肩ではさらに減少します。つまり「高値を更新しているのに、参加者が減っている」状態が、トレンド転換の前兆です。ネックラインをブレイクする時に出来高が急増すれば、パターンの信頼性がさらに高まります。初心者がつまずきやすいのは、出来高を確認せずに形だけでパターンを判断してしまうことです。形が似ていても出来高が伴わなければ、ダマシになる可能性が高くなります。
三尊天井は上昇トレンドの天井で出現する反転パターンです。ネックラインを割り込んだら売りシグナル確定。利確目標は「頭からネックラインまでの距離」をブレイク地点から計測します。
逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー / ヘッドアンドショルダーボトム)
逆三尊は、ヘッドアンドショルダーを上下反転させた形で、下降トレンドの底を示す買いシグナルです。3つの安値(谷)が形成され、中央の谷が最も深くなります。「インバースヘッドアンドショルダー」「ヘッドアンドショルダーボトム」とも呼ばれ、底打ちの強力なサインとして注目されます。
逆三尊の形成メカニズムは三尊天井の逆です。下降トレンド中に最初の安値(左肩)をつけた後、一旦反発します。再び下落して左肩より深い安値(頭)をつけますが、そこから買い手が参入して反発。3回目の下落では、頭の安値に届かず右肩の安値で止まり、ネックラインを上方にブレイクすることでパターンが完成します。これは「安値を更新できなかった」ことを意味し、売り手の力が弱まっていることを示しています。
逆三尊で特に注目すべきは右肩から反発してネックラインに向かう局面での出来高の増加です。この局面で出来高が伴っていれば、買い手に力が戻ってきた証拠であり、パターンの信頼性が高まります。逆三尊はトレーダーにとって「底値で買える」チャンスを意味するため、利確と損切りの設定をしっかり行った上でエントリーを検討します。損切りは右肩の安値の少し下に置くのが一般的です。
三尊天井は天井で出現する「売り」のサイン、逆三尊は底で出現する「買い」のサイン。どちらもネックライン(NL)のブレイクがエントリーの条件です。
ネックラインの引き方と活用法
ネックラインは、ヘッドアンドショルダーパターンの「最後の防衛ライン」です。三尊天井の場合、左肩と頭の間の安値(谷1)と、頭と右肩の間の安値(谷2)を結んだ線がネックラインになります。この2点を結ぶだけなので引き方自体はシンプルですが、ネックラインが水平か、右上がりか、右下がりかによって、パターンの強弱が変わります。
右下がりのネックラインは、安値が切り下がっていることを意味するため、より弱気なサインとなり、パターンの信頼性が高まります。逆に右上がりのネックラインは、安値が切り上がっているため、下落の勢いが弱い可能性があります。ネックラインブレイク後は、元のネックラインがサポレジ転換として機能することが多く、ブレイク後に一度ネックラインまで戻る「リテスト」を経てから反転するパターンもよく見られます。初心者は、このリテストを確認してからエントリーする方が安全です。
エントリーポイントとターゲットの計算方法は明確に決められています。三尊天井の場合、売りエントリーのタイミングは「ネックラインを明確に下方ブレイクした時」が基本です。より安全を重視するなら、ブレイク後のリテスト(ネックラインまで一時的に価格が戻る現象)を確認してからエントリーします。損切りは右肩の高値の少し上(5〜10pips上)に置きます。利確目標は「頭の高値からネックラインまでの垂直距離(H)」を、ネックラインのブレイクポイントから下方に同じ距離だけ計測した地点が一般的な目安です。例えば、頭が150.00円、ネックラインが148.00円なら、距離Hは2.00円。ブレイクポイントから2.00円下の146.00円が利確目標となります。
ダマシ(フェイクブレイク)への対処法
ダマシとは、ネックラインを一時的にブレイクしたように見えて、すぐに元の方向に戻ってしまう現象です。特に短い時間足ではダマシが頻発するため、注意が必要です。ダマシを避けるためには、以下の複数条件で確認することが効果的です。
第一に、ローソク足の実体でブレイクを確認します。ヒゲだけがネックラインを超えた場合はブレイクとは判断しません。第二に、出来高がブレイク時に増加しているかを確認します。出来高を伴わないブレイクはダマシの可能性が高いです。第三に、複数の時間足で確認します。15分足でブレイクに見えても、4時間足や日足で見ると未ブレイクということもあります。第四に、RSIやMACDなどのオシレーター系指標でダイバージェンス(価格とインジケーターの乖離)が発生しているかを確認すると、パターンの信頼性が格段に向上します。
初心者には「リテスト後エントリー」がおすすめ。損切り幅が狭く、リスクリワード比が改善します。エントリー前には必ず複数の条件をチェックしましょう。
ヘッドアンドショルダーの信頼性は時間足によって大きく異なります。一般的に、日足や週足などの長い時間足で形成されたパターンほど信頼性が高く、1分足や5分足などの短い時間足ではダマシが頻発します。初心者は最低でも4時間足以上で探すことをおすすめします。パターンの形成に数週間〜数カ月かかる場合もありますが、長い時間をかけて形成されたパターンほど、ブレイク後の値動きが大きくなる傾向があります。焦らず待つことが、良いエントリーの秘訣です。
他のテクニカル指標との組み合わせで、パターンの精度をさらに高められます。移動平均線がヘッドアンドショルダーの形成中に「デッドクロス」を示していれば、売りシグナルの信頼性が増します。ボリンジャーバンドの上限で頭が反落し、ネックラインブレイク時にバンドの中央線を割り込む形は理想的な売りパターンです。また、フィボナッチのリトレースメントレベルとネックラインが一致する場合、そのポイントの重要性が格段に高まります。複数の根拠が重なるポイントほど、勝率の高いトレードが可能です。
実践で注意すべき点として、ヘッドアンドショルダーは「完璧な形」になることは稀です。教科書どおりの綺麗な形ばかりを探すと、チャンスを逃してしまいます。左肩と右肩の高さが多少異なっても、全体として「3つの山で中央が最も高い」形であれば有効です。重要なのは、①中央の山が最も高い、②ネックラインが引ける、③ネックラインを明確にブレイクした、という3つの条件を満たしているかどうかです。初心者のうちは、トレード心理学の観点からも「焦ってパターン完成前にエントリーしない」という規律を守ることが大切です。学習センターのヘッドアンドショルダー解説も参考にして、実際のチャートで繰り返し確認してみてください。
関連用語をチェック!

疑問を解消しよう!
よくある質問(FAQ)
ヘッドアンドショルダーとは何ですか?
三尊天井の見分け方は?
逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)とは?
ネックラインとは何ですか?
エントリーのタイミングはいつ?
損切りはどこに置くべき?
ダマシ(フェイク)を見抜くには?
初心者が注意すべきポイントは?
さらに学ぶ
ヘッドアンドショルダーの理解を深めるための関連コンテンツをご紹介します。
学習センター
-
ヘッドアンドショルダーの判別と対処
学習センターでH&Sの実践的な判別方法を詳しく学ぶ
-
ダブルトップ・ダブルボトムの見分け方
H&Sと合わせて覚えたい反転パターン
-
サポート&レジスタンスの見極め
ネックラインの理解に直結するサポレジの基本
-
損切りできない心理と克服法
パターンが崩れた時の損切り判断を身につける
FX会社比較
-
あなたに最適なFX会社を診断
チャート分析ツールが充実したFX会社を探す
-
国内FX会社ランキング
チャートパターン分析に最適な国内FX会社
-
FXの始め方ガイド
口座開設からトレード開始までの完全ガイド
