【図解あり】ショーター・ロンガーの意味と仕組み

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ショーター・ロンガー

FX取引で売りポジションを持つ人(ショーター)と買いポジションを持つ人(ロンガー)を指す用語

ショーター・ロンガーを説明するパンダキャラクター
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

想像してみて。FXの世界には、「これから値段が上がる!」って思って取引する人と、「これから値段が下がる!」って思って取引する人がいるんだ。この2種類の人たちのことを、ショーターとロンガーって呼ぶんだよ。

まず、ショーターっていうのは、「値段が下がりそう」って予想する人のこと。例えばね、おもちゃが今1000円で売ってるとするよね。でもショーターさんは「来月には人気がなくなって800円になりそうだな」って思うんだ。だから今のうちに1000円で売っておいて、値段が下がったら安く買い戻して、差額の200円を儲けようとするんだよ。

反対に、ロンガーっていうのは、「値段が上がりそう」って予想する人のこと。同じおもちゃを見て「これは人気が出て1200円になりそう!」って思うんだ。だから今のうちに1000円で買っておいて、値段が上がったら高く売って、差額の200円を儲けようとするんだね。

面白いのは、同じものを見ていても、ショーターさんとロンガーさんは正反対の予想をしているところ。まるで上昇トレンド派と下降トレンド派みたいな感じだね。この2つのグループがいるから、いつでも誰かと取引ができるんだよ。だって、買いたい人がいれば必ず売りたい人も必要だからね。FX市場では、ショーターとロンガーがお互いに取引相手になっているんだ。

つまり、ショーターとロンガーは「下がる派」と「上がる派」の投資家のことだよ!

ショーターさんとロンガーさんは、まるで綱引きをしている2つのチームみたいなものなんだ。片方は「値段が下がるぞ」って力を入れて、もう片方は「値段が上がるぞ」って力を入れているんだよ。

例えば、遊園地の入場券があるとするよね。ショーターさんは「雨が降りそうだから、みんな行かなくなって入場券の値段が下がるぞ」って考える人。ロンガーさんは「新しいアトラクションができるから、みんな行きたがって入場券の値段が上がるぞ」って考える人なんだ。どちらが正しいかは、実際に時間が経ってみないとわからないんだよ。だから、トレーダーたちは一生懸命チャートを見たり経済指標をチェックしたりして予想するんだね!

ショーター・ロンガーの詳細を解説するパンダキャラクター
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ショーター・ロンガーというのは、FX取引において売りポジション(ショート)を保有している投資家買いポジション(ロング)を保有している投資家を指す用語です。これらの投資家は、それぞれ相場の将来的な動きについて異なる見方を持っており、その予想に基づいてポジションを構築しているわけです。

ショーターは英語の「shorter」から来ていて、通貨ペアの価格が下落することで利益を得ようとする投資家のことです。例えば、ドル円が110円から105円に下がると予想した場合、110円で売って105円で買い戻すことで5円の利益を狙うわけですね。実は、ショーターの取引は「空売り」とも呼ばれ、持っていないものを先に売るという特殊な取引方法なんです。一方、ロンガーは「longer」から来ていて、通貨ペアの価格が上昇することで利益を得ようとする投資家のこと。ちなみに、実際の英語では「long position holder」「short position holder」と言うことが多いですよ。また、ロンガーとショーターは、それぞれ相場の「強気派(ブル)」と「弱気派(ベア)」とも関連しています。詳しくは日本証券業協会の用語解説でも確認できます。

FX市場では、このショーターとロンガーが常に存在していて、それぞれが異なる相場観を持って取引を行っています。重要なのは、誰かが買いたいと思っても、売りたい人がいなければ取引は成立しないということ。つまり、ショーターとロンガーは市場の流動性を生み出す重要な存在なんですよ。また、大口のショーターやロンガーの動向は相場に大きな影響を与えることもあり、COTレポート(Commitments of Traders Report)などで彼らのポジション状況を確認することも可能です。さらに、日本では金融庁が金融商品取引法に基づき、投資家保護のための規制を行っています。ショーターとロンガーのポジション比率を見ることで、市場のセンチメント(投資家心理)を把握でき、それが逆張り順張りの判断材料にもなります。また、リスクリワードの観点から見ると、ショーターには理論上無限の損失リスクがある一方、ロンガーの最大損失は投資額に限定されるという違いもあるんです。

ショーター vs ロンガー 価格 ショーター(売り派) 予想:価格が下がる 売りポジション保有 価格下落で利益 ロンガー(買い派) 予想:価格が上がる 買いポジション保有 価格上昇で利益 正反対の予想

ショーターとロンガーは相場の動きに対して正反対の予想を持っています。この両者がいることで市場の流動性が保たれ、いつでも取引が可能になります。どちらが正しいかは時間が経たないとわからないため、テクニカル分析ファンダメンタル分析を使って予想するのです。

関連用語をチェック!

ショートポジション 売りから入る取引のことで、価格下落で利益を狙う投資手法。空売りとも呼ばれる
ロングポジション 買いから入る取引のことで、価格上昇で利益を狙う投資手法。現物買いが基本
ベア(弱気) 相場が下落すると予想する見方や、そのような相場観を持つ投資家のこと
ブル(強気) 相場が上昇すると予想する見方や、そのような相場観を持つ投資家のこと
ポジション FX取引において保有している売買の持ち高のこと。未決済の取引状態を指す
市場センチメント 投資家全体の心理や相場観のこと。ショーター・ロンガー比率から読み取れる
流動性 市場で売買が活発に行われ、いつでも取引できる状態のこと。取引の容易さを表す
損切り 損失を限定するために保有ポジションを決済すること。ショーター・ロンガーどちらにも重要
ショーター・ロンガーのよくある質問に答えるパンダキャラクター
STEP 03

ショーター・ロンガーに関するQ&A

よくある質問と回答

ショーターは売りポジションを持つ投資家で、価格の下落で利益を狙います。一方、ロンガーは買いポジションを持つ投資家で、価格の上昇で利益を狙います。つまり、相場に対する見方が正反対なんです。ショーターは「下がる」と予想し、ロンガーは「上がる」と予想して取引を行います。この両者がいることで、市場では常に売買が成立し、価格が形成されていくのです。
これには諸説ありますが、有力な説は株式の信用取引に由来するというものです。売りから入る場合は決済期限が短い(ショート)ことが多く、買いから入る場合は長期保有(ロング)することが多かったことから、この名前がついたと言われています。また、売りポジションは理論上の利益に限界があり(価格は0以下にはならない)、買いポジションは理論上無限の利益可能性があることから、時間軸の長短を表すという説もあります。
ショーターは実際にポジションを持っている人を指し、ベアは相場観や市場心理を表す言葉です。ベア(弱気)な見方を持つ人が実際に売りポジションを取ればショーターになりますが、ベアな見方を持っていても実際には取引しない場合もあります。つまり、ショーターは行動を伴う具体的な立場で、ベアは考え方や予想を表す抽象的な概念という違いがあります。
大口のショーター・ロンガーとは、機関投資家やヘッジファンドなど、巨額の資金で取引する投資家のことです。彼らの売買は市場に大きな影響を与えるため、個人投資家は彼らの動向に注目します。例えば、大口ロンガーが買い増ししていれば上昇トレンドの可能性が高く、大口ショーターが売り増ししていれば下落の可能性があります。COTレポートでこれらの動向を確認できます
ショーターの最大のリスクは損失が理論上無限大になる可能性があることです。価格が予想と反対に上昇し続ければ、損失も拡大し続けます。一方、ロンガーのリスクは投資額が最大損失となりますが、レバレッジを使用している場合は証拠金以上の損失が発生する可能性があります。また、両者とも相場の急変動やスプレッドの拡大、流動性の低下などのリスクがあります。
どちらが有利かは市場環境や投資スタイルによって異なり、一概には言えません。上昇トレンドではロンガーが有利で、下降トレンドではショーターが有利です。ただし、長期的には経済成長により通貨価値が上昇する傾向があるため、ロング戦略の方が成功しやすいという意見もあります。重要なのは、自分の分析に基づいて適切なポジションを選択することです。
ショーターは悲観的・慎重な思考を持つ傾向があり、リスクや問題点を重視します。「何か悪いことが起きるのでは」という警戒心が強いです。一方、ロンガーは楽観的・積極的な思考を持つ傾向があり、成長や可能性を重視します。ただし、これは一般的な傾向で、個人差は大きいです。プロの投資家は感情を排除し、客観的な分析に基づいて両方のポジションを使い分けます。
COTレポート(Commitments of Traders Report)で大口投資家のポジション比率を確認できます。また、一部のFX会社では自社顧客のポジション比率(LS比率)を公開しています。これらの情報は、市場のセンチメント(心理)を把握する重要な指標となります。ただし、これらの情報だけで取引判断をするのではなく、他の分析と組み合わせることが大切です

さらに学ぶ

ショーター・ロンガーについて理解が深まったら、次のステップへ進みましょう。

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