含み損の基礎知識

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

含み損

保有中のポジションで発生している未確定の損失のこと

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

含み損っていうのはね、今売ったら損しちゃうけど、まだ売っていないお金のことなんだよ。

例えばね、100円で買ったカードが、今80円でしか売れないとするでしょ?もし今売ったら20円損しちゃうよね。でも、まだ売っていないから、本当に20円損するかはわからないんだ。

明日になったら、そのカードが110円で売れるようになるかもしれないし、もっと安い60円になっちゃうかもしれない。(カードの人気は変わりやすいからね)

だから含み損は、「今売ったらこれだけ損するよ」という数字で、まだ本当の損じゃないんだ。でも、ずっと待っていても良くならないこともあるから、難しいんだよ。

つまり含み損は「まだ諦めていない勝負」みたいなものだよ!

含み損は、ゲームで負けそうだけどまだゲームオーバーじゃない状態みたいなものなんだ。

例えば、体力が減っちゃったけど、まだ逆転のチャンスがあるんだ。でも、このまま続けたらもっと体力が減って完全に負けちゃうかもしれないし、上手くプレイすれば体力を回復して勝てるかもしれない。

含み損も同じで、今は損している状態だけど、まだ確定していないから、戻る可能性もあるんだ。でも、損が大きくなりすぎる前に、ゲームをやめる(損切りする)勇気も時には必要なんだよ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

含み損は、保有しているポジションの現在価格が購入価格を下回っている状態のことなんですよ。

例えば、1ドル100円で買ったポジションが現在98円になっていれば、2円分の含み損が発生しています。この損失はまだ確定していないため、相場が好転すれば含み益に転じる可能性もありますが、さらに悪化する可能性もあります。(相場の予測は誰にもできないので、両方の可能性を考慮する必要があります)

含み損を抱えた時に最も危険なのは、「いつか戻るだろう」という根拠のない期待を持ち続けることです。これを「塩漬け」と呼び、資金効率を著しく低下させます。プロのトレーダーは、あらかじめ決めた損切りラインで機械的に損失を確定させ、次のチャンスに備えるんですよ。感情的な判断は避け、ルールに従うことが長期的な成功につながります。

関連用語をチェック!

含み益 保有中のポジションで発生している未確定の利益。含み損の反対の状態
損切り 含み損が出ているポジションを決済して損失を確定させること
塩漬け 含み損のポジションを損切りできずに長期間保有し続けること
ナンピン 含み損が出ている状態で同じ方向にポジションを追加すること
ロスカット 証拠金維持率が一定水準を下回った際に強制的に決済されること
証拠金維持率 必要証拠金に対する有効証拠金の割合。一定値を下回ると強制決済
ドローダウン 資産の最高値からの下落幅。最大含み損とも関連する指標
ストップロス あらかじめ設定した価格で自動的に損切りする注文方法
パンダ
STEP 03

含み損に関するQ&A

よくある質問と回答

含み損に耐える限界は事前に決めた損切りラインまでです。一般的には、1回の取引での許容損失を総資金の1〜2%程度に設定することが推奨されています。「いつか戻る」という期待で耐え続けると、損失が拡大して取り返しのつかない事態になることがあります。(これを「コツコツドカン」と呼び、小さな利益を積み重ねても一度の大損で全て失うパターンです)感情的にならず、機械的に損切りすることが資金を守る最善の方法です。
ナンピン(難平)は非常にリスクの高い手法であり、初心者にはお勧めしません。含み損が出ている状態でポジションを追加すると、予想と逆に動いた場合損失が倍増する危険性があります。(ナンピンは「下手な考え休むに似たり」という相場格言もあります)もしナンピンを行う場合は、明確な根拠と資金管理計画が必要です。基本的には最初のエントリーで間違えたら素直に損切りし、次のチャンスを待つ方が安全です。
含み損を抱えると損失回避バイアス」という心理的な罠にはまりやすくなります。人は利益よりも損失を強く感じるため、損を確定させることを極端に嫌がります。その結果、「もう少し待てば戻るかも」という希望的観測にすがり、損失を拡大させてしまいます。また、含み損が大きくなると冷静な判断力を失い、感情的なトレードや無謀なナンピンをしてしまうこともあります。(これを防ぐには、エントリー前に必ず損切りラインを決めておくことが大切です)
塩漬けポジション思い切って損切りすることが最善の選択です。「いつか戻る」と待ち続けても、その間の機会損失は計り知れません。まず、なぜ塩漬けになったのか原因を分析し、同じ過ちを繰り返さないようにします。そして、現在の相場状況を冷静に判断し、回復の見込みが低ければ潔く損切りします。(損切りした後に相場が戻ることもありますが、それは結果論です)解放された資金で新たなチャンスを狙う方が、長期的には利益につながります。
含み損を理由に追加入金することは絶対に避けるべきです。これは問題を先送りにするだけで、根本的な解決にはなりません。追加入金をすると、さらに大きな損失を被るリスクが高まります。まず必要なのは、なぜ含み損が発生したのかを分析し、トレード手法や資金管理の見直しを行うことです。(追加入金は「負けを取り返そう」という感情的な判断であることが多いです)冷静になって、当初の資金管理計画を守ることが大切です。
一般的に含み損の方が判断を誤りやすいとされています。プロスペクト理論によると、人は損失を確定させることを極端に嫌がる傾向があります。そのため、小さな含み損を大きな損失に育ててしまうことが多いのです。一方、含み益では早く利益確定してしまい、大きな利益を逃すことがあります。(「利小損大」という最悪のパターンに陥りやすいのです)どちらの場合も、感情に左右されず事前のルールに従うことが重要です。
損切りは自分の意思で行う損失確定であり、ロスカットブローカーによって強制的に行われる決済です。損切りは計画的なリスク管理の一環として、あらかじめ決めたラインで実行します。一方、ロスカットは証拠金維持率が一定水準を下回った時に、それ以上の損失拡大を防ぐために自動的に実行されます。(ロスカットになると、ほぼ全ての資金を失うことになります)ロスカットになる前に、自分で損切りすることが資金管理の基本です。
含み損を減らす最も確実な方法はエントリー前の徹底した分析と厳格な損切りルールです。具体的には、エントリー時に必ずストップロスを設定し、1回の取引リスクを総資金の1〜2%に限定します。また、トレンドに逆らわないエントリーを心がけ、明確な根拠がある時だけポジションを持つことも重要です。(「迷ったら見送る」という判断も大切なスキルです)さらに、ポジションサイズを小さくすることで、精神的な余裕を持ってトレードできます。