ドンチャンチャンネルを理解する

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ドンチャンチャンネル

一定期間の最高値と最安値を結んだシンプルなチャンネル系指標

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ドンチャンチャンネルっていうのはね、過去の一番高い値段と一番安い値段を線で結んだものなんだよ。

例えば、この1週間でお菓子の値段を毎日見ていたとして、一番高かった日と一番安かった日があるでしょ?その最高と最低を覚えておいて線を引くんだ。

今の値段がその最高の線を超えたら「今までで一番高い!」ってことだし、最低の線を下回ったら「今までで一番安い!」ってことがわかるよ。

トレーダーさんたちは、新しい最高値や最安値が出た時に「何か変化が起きているかも!」って注目するんだ。とってもシンプルで分かりやすい道具だよ!

つまりドンチャンチャンネルは過去の最高値と最安値を教えてくれる思い出アルバムみたいなものだよ!

ドンチャンチャンネルは過去の記録を更新したかどうかを教えてくれる便利な道具なんだ。

運動会の記録を思い出してみて。去年の最高記録があって、今年それを超えたら「新記録!」って盛り上がるでしょ?

FXでも同じで、例えば過去20日間の高値を更新したら、みんなが「おお!新記録だ!」って注目するんだ。逆に安値を更新したら、「これは大変だ!」ってなるんだよ。シンプルだけど、とっても大切な情報を教えてくれるんだ!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ドンチャンチャンネル(Donchian Channel)は、リチャード・ドンチャンが開発した最もシンプルで効果的なトレンドフォロー指標の一つなんですよ。一定期間の最高値を結んだ上限線と、最安値を結んだ下限線、そしてその中間線で構成されています。

標準的な設定は20期間で、過去20日間の最高値・最安値を表示します。価格が上限線を突破すれば新高値更新で買いシグナル、下限線を突破すれば新安値更新で売りシグナルとなります。「タートルズ」という有名なトレーダー集団もこの手法を採用していました。

ドンチャンチャンネルの特徴は、計算が単純で理解しやすい点です。移動平均線のような複雑な計算は不要で、誰でも同じ結果が得られます。また、ブレイクアウト戦略に最適で、レンジ相場からトレンド相場への転換を捉えやすいという利点があります。中間線はトレンドの方向性判断にも活用できます。

関連用語をチェック!

ブレイクアウト 重要な価格水準を突き抜ける値動きで新たなトレンドの始まり
高値ブレイク 過去の最高値を更新する上昇の動き
安値ブレイク 過去の最安値を更新する下降の動き
タートルズ ドンチャンチャンネルを使って成功した伝説的なトレーダー集団
レンジブレイク 一定の値幅で推移していた相場が範囲を抜け出す動き
期間 ドンチャンチャンネルで参照する過去の日数
中間線 上限線と下限線の中間に位置する線
ブレイクアウト戦略 価格が重要水準を突破した時に順張りでエントリーする手法
パンダ
STEP 03

ドンチャンチャンネルに関するQ&A

よくある質問と回答

最も一般的なのは20期間ですが、短期取引なら10期間、中期なら20〜50期間、長期なら50〜100期間が使われます。期間を長くするほどダマシが減りますがエントリーが遅れる傾向があります。
ブレイクアウト後のローソク足の確定を待つことが重要です。また、出来高の増加や他の指標での確認、上位時間足でのトレンド方向の確認などを組み合わせることで、ダマシを減らせます。
中間線はトレンドの方向性判断に使えます。価格が中間線より上なら上昇傾向、下なら下降傾向と判断します。また、トレンド中の押し目買い戻り売りのポイントとしても活用できます。
最大の欠点はレンジ相場でのダマシが多いことです。また、ブレイクアウト後すぐに反転することもあり、ストップロスの設定が難しいという面もあります。トレンド相場でこそ威力を発揮します。
タートルズは20日と55日の2つのドンチャンチャンネルを使用しました。20日ブレイクでエントリーし、10日チャンネルの反対側でエグジット。資金管理も徹底し、大成功を収めました。
ドンチャンチャンネルはブレイクアウト狙いに適し、ボリンジャーバンド逆張りやバンドウォークに適しています。トレンド相場ではドンチャン、レンジ相場ではボリンジャーという使い分けが一般的です。
異なる期間のチャンネルを表示することで、短期・中期・長期のトレンドを同時に把握できます。例えば、全ての期間で上限ブレイクしたら、非常に強い上昇トレンドと判断できます。
一般的にはエントリーと反対側のチャンネルに設定します。買いなら下限線、売りなら上限線です。ただし、これでは損失が大きくなることもあるので、ATRなどを使った固定幅損切りと併用することもあります。