Askとは?初心者にわかりやすいFX用語解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

Ask

買値。投資家が通貨を買う時の価格。Bidより高い。

Ask価格を説明するパンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

Askとは、FXで通貨を買うときに支払う価格のことです。まず、お店でお菓子を買うときを想像してみてください。店員さんが「このチョコレートは100円です」と言う値段、それがAskなんです。

例えば、ドル円買い注文を出すとき、画面に表示されているAsk価格が「100.05円」なら、1ドルを買うのに100.05円必要になります。つまり、私たちが「ドルください」と言うと、FX会社は「はい、100.05円で売りますよ」と答えてくれるわけです。

さらに、面白いことがあります。それは、売るときの値段(Bid)より少し高いということ。これは、ゲームソフトを中古で売るときより、新品で買うときの方が高いのと同じ仕組みなんです。この買値と売値の差がスプレッドと呼ばれ、FX会社の収入源になっています。

だから、Askで買ってすぐBidで売ると、その差の分だけ損してしまいます。でも、これはFX取引をするための必要なコストなので、気にせず相場が上昇するのを待ちましょう。

まとめ:Askは通貨を買うときに払う値段のこと

Askは私たちが通貨を買うときに支払う価格です。お店で商品を買うときの値札と同じで、FX会社が「この値段で売ります」と提示している金額がAskなんです。売値(Bid)より少し高めに設定されているので、買ってすぐ売ると少し損しますが、値段が上がれば利益が出ます。

Ask価格の仕組みを解説するパンダ
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さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

Askとは、投資家が通貨を購入する際に適用される価格を指します。「アスク」または「買値」「オファー価格」とも呼ばれ、FX取引では必ずBid(売値)とセットで表示されるんです。この2つの価格差こそがスプレッドとなり、実質的な取引コストになります。

Ask価格の仕組みと計算方法

まず、Ask価格は常にBid価格より高く設定されています。例えば、USD/JPYで「Bid 100.00 / Ask 100.02」と表示されている場合、ドルを買うには100.02円が必要で、売る場合は100.00円で引き取られます。したがって、この0.02円(2pips)の差額がトレーダーが負担するコストとなるわけです。

重要なポイントとして、成行注文で買う場合は必ずAsk価格で約定します。また、買い指値注文を出す際も、Ask価格が指定した価格まで下がらないと約定しません。チャートを見る際は、通常Bid価格が表示されているため、実際の買値はチャート価格より少し高いことを覚えておきましょう。

AskとBidの関係 Bid(売値) 100.00円 Ask(買値) 100.02円 スプレッド 0.02円(2pips) トレーダーが 売るときの価格 トレーダーが 買うときの価格 ※Askは常にBidより高く、この差がFX会社の収益源となります

AskとBidの価格差(スプレッド)は、経済指標発表時やボラティリティが高い時間帯に広がる傾向があります。

実践での活用とリスク管理

実際の取引では、スプレッドが狭い業者を選ぶことで取引コストを抑えられます。スキャルピングのような短期売買では、わずかなスプレッドの差が積み重なって大きな影響を与えるため、特に重要です。加えて、スリッページにも注意が必要で、成行注文では表示されたAsk価格と実際の約定価格が異なることがあります。

さらに、Ask価格は損切りラインの設定にも影響します。買いポジションの逆指値注文は、AskではなくBid価格で執行されるため、想定より早めに損切りされることもあるんです。これは資金管理の観点からも理解しておくべき重要なポイントですね。詳しくは金融庁のガイドライン日本銀行の外国為替情報も参考になります。

関連用語をチェック!

Bid(売値) トレーダーが通貨を売るときの価格。Askより低い。
スプレッド BidとAskの価格差。実質的な取引手数料となる。
成行注文 現在のAsk/Bid価格で即座に売買する注文方法。
指値注文 希望する価格を指定して売買する注文方法。
2WAYプライス BidとAskを同時に表示する価格提示方法。
買値 Askの日本語表記。投資家が通貨を買う価格。
約定 注文が成立すること。買いはAsk、売りはBidで約定。
ティック 価格の最小変動単位。Ask/Bidは同じ幅で動く。
スリッページ 注文価格と実際の約定価格のズレ。Ask価格でも発生。
Ask価格のFAQを説明するパンダ
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Askに関するQ&A

よくある質問と回答

これはFX業者の収益モデルによるものです。業者は安く買って高く売ることで利益を得ます。投資家から見ると高く買って安く売る形になりますが、この差額(スプレッド)が業者の主要な収入源となっています。これにより手数料無料でサービスを提供できるんです。
Ask価格はインターバンク市場の実勢レートを基に、各FX業者が独自に設定します。業者は複数の銀行から価格を取得し、最良のレートにスプレッドを上乗せして提示します。市場の流動性やボラティリティによって、リアルタイムで変動します。
必ずAsk価格で約定することを理解しておく必要があります。チャートは通常Bid価格で表示されているため、実際の買値はチャートより高いです。また、スプレッドが広がる時間帯では、予想以上に高い価格で約定することもあるので注意が必要です。
重要経済指標の発表前後や、市場の流動性が低い時間帯(早朝や年末年始など)に差が広がります。これは価格変動リスクが高まるため、業者がリスクヘッジとしてスプレッドを拡大するからです。通常の2〜10倍に広がることもあります。
指値買い注文Ask価格が指定価格以下になったとき約定します。例えば、100.00円で買い指値を出した場合、Ask価格が100.00円以下にならないと約定しません。Bid価格だけ見ていると、約定しない理由がわからないことがあるので注意が必要です。
買いはAsk、売りBid約定するため、スプレッド分だけ即座に損失が発生します。例えば、Ask100.02で買って、即座にBid100.00で売ると、0.02円の損失です。これを回避するには、スプレッド以上の値動きを待つ必要があります。
主要通貨ペアでは1秒間に数十回から数百回更新されることもあります。これは市場の活発さを示しており、流動性の高い時間帯ほど頻繁に更新されます。マイナー通貨ペアでは更新頻度が低く、価格が飛ぶこともあります。
いいえ、業者によってAsk価格は異なります。各業者が独自のスプレッドを設定し、流動性プロバイダーも異なるためです。そのため、複数業者を比較して有利な価格で取引することも可能です。ただし、約定力なども含めて総合的に判断することが重要です。