ボックス相場を初心者向けに解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ボックス相場

一定の値幅内で上下動を繰り返す相場。レンジ相場とも呼ばれ、明確なトレンドがない状態

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ボックス相場っていうのはね、箱の中でボールが跳ね返っているような相場のことなんだよ。

箱の中でボールを転がすと、壁にぶつかっては跳ね返り、また反対の壁にぶつかって戻ってくるでしょ?FXの値段も同じように、上の壁(天井)と下の壁(床)の間を行ったり来たりするんだ。

例えば、ドル円が108円から110円の間を行ったり来たりして、なかなか箱の外に出ない時があるんだよ。これがボックス相場なんだ

つまりボックス相場は値段が箱の中で跳ね返っている状態だよ!

ボックス相場はエレベーターが特定の階だけを往復しているみたいなものなんだ。1階から3階の間だけを上がったり下がったりして、4階には行かないし、地下にも行かない。FXの値段も決まった範囲の中だけで動いて、その範囲から出ようとしないんだ。これを見た大人たちは「今はボックスだね」って言うんだよ

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ボックス相場(レンジ相場)は一定の価格帯で推移する相場状況で、明確な上昇・下降トレンドがない状態を指すんですよ。上値抵抗線(レジスタンス)と下値支持線(サポート)に挟まれ、その間を行き来する動きが特徴です。相場の7割はボックス相場とも言われています。

ボックス相場が形成される理由は市場の均衡状態にあります。買い手と売り手の力が拮抗し、どちらにも決定的な材料がない時に発生します。また、重要イベント前の様子見や、大口投資家の持ち合いなども要因となります。この期間は、次の大きな動きへのエネルギーを蓄えている状態とも言えるんですよ。

トレード戦略としては逆張りが基本となります。下限で買い、上限で売るという単純な戦略ですが、実は奥が深いんです。重要なのはブレイクアウトへの備えで、いつかは必ずボックスを抜けることを意識し、損切りを確実に設定することです。また、ボックスの中心線を意識することで、より精度の高いトレードが可能になるんですよ

関連用語をチェック!

レンジ相場 ボックス相場の別名。一定範囲内の値動き
トレンド相場 明確な方向性がある相場。ボックス相場の対極
レジスタンスライン 上値抵抗線。ボックスの上限
サポートライン 下値支持線。ボックスの下限
ブレイクアウト ボックス相場を抜け出すこと。新トレンドの始まり
逆張り トレンドに逆らう取引。ボックス相場で有効
もみ合い ボックス相場での小刻みな値動き
保ち合い ボックス相場の別称。エネルギーを蓄えている状態
パンダ
STEP 03

ボックス相場に関するQ&A

よくある質問と回答

高値安値が一定範囲に収まっていることを確認します。最低でも上下2回ずつ同じ水準で反転していれば、ボックス相場の可能性が高いです。移動平均線横ばいになっていることも判断材料となります
ボックスの上限・下限付近が基本です。ただし、ピッタリではなく少し手前でエントリーすることが重要です。また、ボックスの中心線での反発を狙う方法もあります。欲張らず、小さな利益を積み重ねることが大切です
数日から数ヶ月まで様々です。一般的に、ボックスの幅が狭いほど短期間で、幅が広いほど長期間続く傾向があります。また、出来高が徐々に減少していくと、ブレイクが近いサインとされています
出来高を伴った明確な抜けが重要です。ローソク足の実体でボックスを抜け、次の足でも戻らないことを確認します。また、ボックスの滞在期間が長いほど、ブレイク後の動きは大きくなる傾向があります。だましに注意が必要です
ボックスの外側に設定するのが基本です。買いポジションなら下限の少し下、売りポジションなら上限の少し上に置きます。ボックスの幅の10〜20%程度外側が目安です。資金管理に応じて調整しましょう
RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系が有効です。ボックスの上限で売られ過ぎ、下限で買われ過ぎを示すことが多いです。また、ボリンジャーバンドの収束と拡大で、ブレイクのタイミングを予測できます
市場は常に均衡を求めるからです。大きく動いた後は必ず調整が入り、次の材料を待つ期間が必要です。また、大口投資家の売買が拮抗している時や、市場参加者の意見が分かれている時にボックスになりやすいです
ある意味では初心者向けです。動きが予測しやすく、リスク管理もしやすいからです。ただし、ブレイクアウトのリスクを常に意識し、欲張らないことが重要です。小さな利益をコツコツ積み重ねる練習には最適な相場環境です