スプレッド取引について詳しく解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

スプレッド取引

買値と売値の差を利用した取引。FXでは主に通貨ペア間の金利差や価格差を狙う手法を指す。

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

スプレッド取引っていうのはね、二つのものの差を使って得する方法なんだよ。

たとえば、右手に100円のお菓子、左手に80円のお菓子を持ってるとするよね。もし誰かが「どっちも90円で買うよ」って言ったら、80円のお菓子を売れば10円得するでしょ?

FXでも似たようなことができるんだ。ある国のお金と別の国のお金の値段の差とか、金利の差を使って、上手にお金を増やそうとするんだよ。

でも、この差はいつも同じじゃないから、大きくなったり小さくなったりするんだ。その変化を上手に使える人が、スプレッド取引で成功するんだよ。

ちょっと難しいけど、「差」を使う賢い方法だと覚えておいてね。

つまりスプレッド取引は二つの差を使う賢い作戦みたいなものだよ!

スプレッド取引って、二つのものの「差」を使ってお金を増やす方法なんだ。右と左で値段が違うお菓子があったら、その差を使って得することができるでしょ?

FXでは、違う国のお金の値段の差金利の差を見つけて、その差が大きくなったり小さくなったりするのを利用するんだよ。

でも、この差はいつも変わるから、タイミングを見極めることが大切なんだ。上手な人は、この差の変化を予想して利益を出すんだよ。

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STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

スプレッド取引とは、広義には二つの商品や通貨ペアの価格差・金利を利用した取引手法全般を指すんですよ。FXにおいては、主に以下の3つの意味で使われます。

一つ目は、通貨ペア間の金利差(スワップスプレッド)を狙う取引です。高金利通貨買い、低金利通貨を売ることで、金利差益を得ます。二つ目は、相関性の高い通貨ペア間の価格差を狙う取引で、一時的に乖離した価格差が収束することを期待します。

三つ目は、同一通貨ペアの買値(Ask)と売値(Bid)の差を指すこともありますが、これは正確には「スプレッド」であり、取引手法ではありません。多くのトレーダーは、相関性のある通貨ペアのサヤ取りという意味で使用することが多いんですよ。リスクを抑えながら利益を狙える手法として人気があります。

関連用語をチェック!

サヤ取り スプレッド取引の別名。価格差(サヤ)を取る(利益にする)という意味。
アービトラージ 裁定取引。価格差を利用して理論上無リスクで利益を得る取引手法。
ペアトレード 相関性の高い2つの銘柄を同時に売買するスプレッド取引の一種。
相関関係 二つの通貨ペアが同じ方向に動く傾向。スプレッド取引では重要な概念。
乖離(かいり) 本来の相関関係から外れて価格差が開くこと。スプレッド取引のチャンス。
収束 開いた価格差が元に戻ること。スプレッド取引で利益が出るタイミング。
ヘッジ リスク回避。スプレッド取引は部分的なヘッジ効果がある。
金利差 通貨間の政策金利の差。スワップスプレッド取引の収益源。
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STEP 03

スプレッド取引に関するQ&A

よくある質問と回答

代表的なのはEUR/USDGBP/USDのスプレッド取引です。両通貨ペアは通常同じ方向に動きますが、時に乖離します。例えば、EUR/USDが上昇しているのにGBP/USDが出遅れている場合、GBP/USDを買い、EUR/USDを売ることで、乖離の収束を狙います。また、AUD/JPYの買いとNZD/JPYの売りなども人気の組み合わせです。
最大のメリットはリスクの軽減です。片方で損失が出ても、もう片方で利益が出ることで、トータルの変動を抑えられます。また、相場の方向性を予測する必要がなく、相対的な強弱を判断すればよいので、単独の通貨ペア取引より予測しやすいとされています。急激な相場変動にも強いという特徴もあります。
相関関係が崩れるリスクが最大の問題です。通常は同じ方向に動く通貨ペアでも、ファンダメンタルズの変化で関係性が変わることがあります。また、スワップポイントの負担が両方のポジションで発生する場合があります。さらに、必要証拠金が2倍になるため、資金効率が悪くなることもデメリットです。
高い相関関係がある通貨ペアが適しています。EUR/USDGBP/USD、AUD/USDとNZD/USD、USD/CADとUSD/MXNなどです。相関係数が0.8以上のペアが理想的です。また、流動性が高く、スプレッド(売買価格差)が狭い主要通貨ペアの組み合わせがおすすめです。マイナー通貨は避けた方が無難です。
過去の価格差の平均からの乖離度を見ます。標準偏差を使って、2σ(シグマ)以上乖離したらエントリーのサインとする方法が一般的です。また、ボリンジャーバンドを価格差チャートに適用し、バンドを突破したらエントリーする手法もあります。ファンダメンタルズの確認も重要で、一時的な乖離か構造的な変化かを見極める必要があります。
通常の取引の約2倍の証拠金が必要です。例えば、1つのポジションに10万円必要なら、スプレッド取引では20万円必要になります。ただし、リスクは抑えられるため、ポジションサイズを大きくすることも可能です。初心者は最低50万円程度から始めることをおすすめします。余裕を持った資金管理が成功の鍵です。
はい、むしろ自動売買に向いています。価格差の計算、エントリー・決済の判断が機械的に行えるためです。MT4/MT5ではカスタムインジケーターで価格差を表示し、EAで自動売買することが可能です。ただし、相関関係の定期的な見直しは必要です。市場環境の変化に応じてパラメーターを調整することが重要です。
まず相関係数の計算方法を理解しましょう。エクセルで過去データから相関を計算する練習が有効です。次にデモ口座で実践し、価格差チャートの動きに慣れることが大切です。書籍では統計的アービトラージに関するものが参考になります。また、経済指標が各通貨ペアに与える影響を学ぶことも重要です。