イールドカーブを理解する

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

イールドカーブ

異なる満期の債券利回りを結んだ曲線で、金利の期間構造を示すグラフ

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

イールドカーブっていうのはね、お金を貸す期間によって利息がどう変わるかを線で表したものなんだよ。

例えば、友達に1日だけお金を貸すのと、1年間貸すのでは、もらえるお礼(利息)が違うでしょ?普通は長く貸すほどたくさんのお礼をもらえるんだ。

この関係を点で打って、線でつなぐと、右上がりの坂道みたいな線ができるんだよ。これがイールドカーブ!

でも時々、この線が変な形になることがあって、それを見て大人たちは「経済の調子はどうかな?」って考えるんだ。(線の形で未来が分かることもあるんだって)

つまりイールドカーブはお金を貸す期間と利息の関係を表す魔法の線みたいなものだよ!

イールドカーブは期間によって金利がどう変わるかを一目で分かるようにした線なんだ。

山登りを想像してみて。普通は、長い距離を登るほど高い場所に行けるでしょ?イールドカーブも同じで、長い期間お金を貸すほど、高い利息がもらえることを表しているんだ。

でも時々、この山の形が変になることがあるんだよ。平らになったり、下り坂になったりすることもあって、それは経済に何か特別なことが起きているサインかもしれないんだ!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

イールドカーブ(Yield Curve)は、債券の残存期間と利回りの関係を示したグラフで、金融市場で最も重要な指標の一つなんですよ。横軸に期間、縦軸に利回りを取り、各年限の国債利回りをプロットして線で結びます。

通常の経済状況では、右上がりの順イールド(スティープ化)となります。これは、長期投資にはリスクプレミアムが要求されるためです。しかし、景気後退懸念が強まるとフラット化やインバート(逆イールドすることがあります。

イールドカーブの形状は将来の経済や金融政策の方向性を示唆します。急勾配は景気拡大期待、フラットは成長鈍化、逆イールドは景気後退の前兆とされています。中央銀行や投資家は、この形状から市場の期待を読み取り、投資判断や政策決定に活用しています。FXでは通貨間の金利差取引にも影響します。

関連用語をチェック!

利回り 債券投資から得られる収益率
残存期間(満期) 債券が償還されるまでの残り期間
順イールド 長期金利が短期金利より高い通常の状態
フラット化 長短金利差が縮小し曲線が平坦になること
スティープ化 長短金利差が拡大し曲線が急勾配になること
期間構造 異なる満期の金利の関係性
リスクプレミアム リスクを取ることへの追加的な見返り
金利差 異なる期間や国の金利の差
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STEP 03

イールドカーブに関するQ&A

よくある質問と回答

長期間お金を貸すほどリスクが高いからです。将来のインフレや貸し倒れリスクがあるため、より高い利回りを要求します。これを期間プレミアムといいます。
急勾配は景気拡大期待、平坦は景気の成熟、逆イールド景気後退の可能性を示唆します。市場参加者の将来予想が反映されているんです。
中央銀行短期金利を直接コントロールしますが、長期金利は市場が決めます。政策変更の予想により、カーブ全体が変化します。QEでは長期金利にも影響を与えます。
カーブの形状変化を予想して利益を狙う取引です。スティープ化を予想すれば長期債を売って短期債を買う、フラット化なら逆ポジションを取ります。
イールドカーブのスティープ化は通貨高要因となることが多いです。将来の利上げ期待や経済成長期待を反映するためです。逆イールドは通貨安要因となる可能性があります。
非常に重要です。金利差の拡大は資本フローに影響し、為替レートを動かします。特に2年債利回りの差は、短期的な為替動向と高い相関があります。
中央銀行短期債を売って長期債を買う操作です。これによりイールドカーブをフラット化させ、長期金利を抑制します。2011年にFRBが実施しました。
日本銀行が採用している特定年限の金利を目標水準に誘導する政策です。10年債利回りを一定範囲内に収めることで、カーブ全体をコントロールしようとする手法です。