ロールオーバーの完全ガイド

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ロールオーバー

ポジションを翌営業日に持ち越すこと。スワップポイントが発生する仕組み

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ロールオーバーっていうのはね、今日買ったものを明日まで持っていることなんだよ。例えばね、お友達から借りた本を今日返さないで、明日まで借りたままにするみたいな感じかな。

FXでは、お金を買ったり売ったりするんだけど、その日のうちに終わらせないで次の日まで持ち続けることをロールオーバーって言うの。面白いのはね、この時にお小遣いがもらえたり、逆に払ったりすることがあるんだ。

どうしてかっていうとね、世界の国によって銀行の金利が違うからなんだ。金利が高い国のお金を持っていると、お小遣い(スワップポイント)がもらえるの。でも、金利が低い国のお金を持っていると、逆にお小遣いを払わないといけないんだよ。

だから、長くお金を持っているときは、もらえるか払うかをちゃんと確認することが大切なんだ!

つまりロールオーバーは「明日まで持ち越すとお小遣いがもらえたり払ったりする」みたいなものだよ!

ロールオーバーは、まるでホテルにもう一泊するみたいなものなんだ。今日チェックアウトする予定だったけど、「もう一日泊まりたい!」って延長するでしょ?FXでも同じように、今日で終わりにする予定だった取引を明日まで延長することなの。

この時、国によって金利が違うから、金利の差の分だけお金がもらえたり払ったりするんだ。高い金利の国のお金を持っていると毎日ちょっとずつお小遣いがもらえるけど、低い金利の国のお金だと逆に払うことになるよ。だから、長く持つ時は要注意だね!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ロールオーバーは、FX取引においてポジションを翌営業日に持ち越すプロセスのことなんですよ。外国為替市場では、通常スポット取引は2営業日後に決済されますが、実際に通貨の受け渡しをせずに、決済日を自動的に延長する仕組みがロールオーバーです。

このロールオーバー時に発生するのがスワップポイントです。これは2つの通貨の金利差から生じる調整金で、高金利通貨を買って低金利通貨を売っている場合はスワップを受け取り、逆の場合は支払います。日本時間の朝6時〜7時頃(夏時間は5時〜6時頃)にロールオーバーが行われ、この時にスワップポイントが付与されます。

注意すべき点は、水曜日から木曜日へのロールオーバーでは3日分のスワップが発生することです。これは土日の分も含まれるためです。また、各FX会社によってスワップポイントの金額は異なり、同じ通貨ペアでも会社によって受取額に差があるので、長期保有を考える場合は比較検討が重要なんですよ。

関連用語をチェック!

スワップポイント 2通貨間の金利差から生じる調整金。ロールオーバー時に受払いが発生
スワップ投資 高金利通貨を長期保有してスワップポイントを狙う投資手法
ポジション 保有している未決済の取引。買いポジションと売りポジションがある
決済 保有しているポジションを反対売買で終了させること
金利差 各国の政策金利の差。スワップポイントの源泉となる
営業日 銀行が営業している日。土日祝日は含まれない
T+2 スポット取引の決済日。取引日から2営業日後に決済される仕組み
キャリートレード 低金利通貨で資金調達し高金利通貨で運用する取引手法
パンダ
STEP 03

ロールオーバーに関するQ&A

よくある質問と回答

平日は毎日自動的に行われます。日本時間の朝6時〜7時頃(夏時間は5時〜6時頃)に、保有しているポジションは自動的に翌営業日に繰り越されます。土日や祝日は市場が休みのため、ロールオーバーは行われません。この処理はFX会社が自動で行うので、特別な手続きは必要ありません。
水曜日から木曜日にかけてのロールオーバーでは、通常の3倍のスワップポイントが付与されます。これは、土曜日と日曜日の分も含めて精算されるためです。スワップ投資をしている人にとっては嬉しい日ですが、マイナススワップの場合は3倍支払うことになるので注意が必要です。
ロールオーバーを避けるには、その日のうちにポジションを決済すればよいです。日本時間の朝6時(夏時間は5時)より前に決済すれば、スワップポイントは発生しません。デイトレードスキャルピングなど、短期売買を行う人は自然とロールオーバーを避けることになります。
マイナススワップは、金利通貨を買って高金利通貨を売った時に支払うスワップポイントです。例えば、トルコリラ/円の売りポジションでは、高金利のトルコリラを売っているため、毎日スワップを支払います。長期保有する場合は、このコストが積み重なるので注意が必要です。
ロールオーバー時に口座に反映されますが、実際に出金できるタイミングはFX会社によって異なります。ポジション保有中でも出金できる会社もあれば、決済後でないと出金できない会社もあります。スワップ投資を考えている場合は、この点も確認しておくことが大切です。
スワップポイント「取引数量×金利差×日数÷365×為替レート」で概算できます。ただし、実際のスワップポイントは、FX会社の設定するレートや手数料なども影響するため、各社のスワップカレンダーで確認するのが確実です。同じ通貨ペアでも会社によって差があります。
ロールオーバー自体はレバレッジの大きさに関係なく発生しますが、受け取るスワップポイントは取引数量に比例します。高レバレッジで大きなポジションを持てば、スワップも大きくなりますが、為替変動リスクも大きくなるため、バランスを考えることが重要です。
金曜日から月曜日への持ち越しでは、通常通り1日分のスワップが発生します。土日の分は水曜日のロールオーバーでまとめて精算されるため、週末に特別な処理はありません。ただし、週末に大きなニュースがあると月曜日の窓開けリスクがあるので、ポジション管理には注意が必要です。