ナンピンの危険性と正しい使い方
無限ナンピンは破産への最短ルート
「下がったら買い増し」を繰り返すナンピンは、初心者が資金を失う原因第1位です。正しく使えば有効な手法ですが、95%以上のトレーダーが間違った使い方で大損失を出しています。
ナンピン(難平)とは、保有ポジションが逆行した際に、同じ方向にポジションを追加して平均取得価格を有利にする手法です。「買い下がり」「売り上がり」とも呼ばれます。
理論上は合理的に見えるナンピンですが、実際には多くのトレーダーを破産に追い込む危険な手法でもあります。この記事では、なぜナンピンが危険なのか、どうすれば正しく活用できるのかを詳しく解説します。
ナンピン損失拡大シミュレーター
実際の数値で危険性を体感する
計算結果
⚠
ナンピンによる損失拡大の仕組み
ナンピン失敗の典型例
実際に起こった破産までの流れ
正しいナンピンの4つの鉄則
プロが使う計画的ナンピン戦略
事前に回数と価格を決める
エントリー前に「最大3回まで」「50pips間隔で」など、明確なルールを設定。感情的な判断での追加は絶対禁止。
ロットを増やさない(同数または減らす)
マーチンゲール式(倍々)は破産への近道。同じロット数か、むしろ減らしながら追加することでリスクを管理。
全体の損切りラインを必ず設定
ナンピンしても全体の損失が資金の5%を超えたら必ず損切り。個別ではなく合計での管理が重要。
強いサポート・レジスタンスでのみ実行
明確な根拠がある価格帯でのみナンピンを行う。「なんとなく下がったから」は厳禁。
危険なナンピン vs 正しいナンピン
やってはいけない方法と正しい方法の違い
項目 | ❌ 危険なナンピン | ✅ 正しいナンピン |
---|---|---|
計画性 | 感情的・無計画 | 事前に詳細な計画 |
追加ロット | 倍々に増やす | 同数または減らす |
回数制限 | 無制限 | 最大3回まで |
損切り設定 | なし(塩漬け) | 必ず設定(5%ルール) |
エントリー根拠 | 下がったから買う | サポート等で買う |
資金配分 | 全資金投入 | 最大30%まで |
結果 | 破産リスク高 | リスク管理可能 |
ナンピンする前の必須チェックポイント
1つでも該当したらナンピン禁止
ナンピンより安全な3つの代替戦略
リスクを抑えて利益を狙う方法
分割エントリー
最初から資金を3分割し、計画的に分散してエントリー。ナンピンと違い、最初から織り込み済みのため心理的負担が少ない。
ドテン戦略
逆行したら素直に損切りし、逆方向にエントリー。トレンドについていく柔軟な戦略で、損失を利益に変えられる。
時間分散投資
価格ではなく時間で分散。毎日・毎週など定期的にエントリーすることで、平均取得価格を安定させる。
ナンピンに関する重要ポイント
最終警告:「ナンピンすれば助かる」は幻想です。プロトレーダーほどナンピンを避け、素直に損切りします。初心者は絶対にナンピンを使わないことを強く推奨します。