シャープレシオについて詳しく解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

シャープレシオ

リスクに対するリターンの効率性を測る、最も有名な投資パフォーマンス指標

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

シャープレシオっていうのはね、どれだけ賢くお金を増やせたかを測る成績表みたいなものなんだよ。

たとえば、100点のテストで100点取るのは素晴らしいけど、もし「間違えたら-50点」っていう危険なテストだったら怖いよね?シャープレシオは、点数だけじゃなくて、どれだけ危険だったかも一緒に見るんだ。

安全に80点取った人と、危険を冒して85点取った人がいたら、安全に80点の人の方が賢いかもしれないよね。シャープレシオは、そういうことを教えてくれる数字なんだ。

大きい数字ほど「安全にたくさん儲けた」ってことで、小さい数字やマイナスだと「危険な割に儲からなかった」ってことなんだよ。大人の人は、この数字を見て、どの方法が一番賢いか考えているんだ。

つまりシャープレシオは危険度を考えた上での成績表みたいなものだよ!

シャープレシオは、まるで「安全運転でどれだけ早く着いたか」を測るようなものなんだ。スピード違反して5分早く着いても、事故のリスクを考えたら賢くないよね。同じように、大きなリスクで少し多く儲けるより、小さなリスクでそこそこ儲ける方が賢いことがある。この「賢さ」を数字で表したのがシャープレシオなんだよ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

シャープレシオは、リスク調整後リターンを測定する最も重要な指標の一つで、ノーベル経済学賞受賞者のウィリアム・シャープが開発したんですよ。計算式は「(リターン – 無リスク金利)÷ 標準偏差」で、リスク1単位あたりの超過リターンを表します。

一般的な評価基準は、1.0以上で良好、2.0以上で優秀、3.0以上で exceptionalとされています。マイナスの場合は無リスク資産以下のパフォーマンスを意味します。ヘッジファンドの評価では必ず使用される指標で、単純なリターンだけでなく、リスク効率を重視する現代的な評価方法なんですよ。

ただし、正規分布を前提とする限界があります。下方リスクと上方リスクを区別せず、極端な損失(テールリスク)を過小評価する可能性があります。そのため、ソルティノレシオカルマーレシオなど、他の指標と併用することが重要なんです。

関連用語をチェック!

ソルティノレシオ 下方リスクのみを考慮した改良版のリスク調整指標
カルマーレシオ 最大ドローダウンに対するリターンを測る指標
情報レシオ ベンチマーク対比での超過リターンの効率性指標
トレイナーレシオ ベータ(市場連動性)に対するリターンを測る指標
標準偏差 リターンのばらつきを表すリスク指標
無リスク金利 国債など安全資産の利回り
ボラティリティ 価格変動の激しさを表す指標
リスク調整後リターン リスクを考慮した実質的な収益性
パンダ
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シャープレシオに関するQ&A

よくある質問と回答

(年率リターン – 無リスク金利)÷ 年率標準偏差で計算します。例えば、リターン10%、無リスク金利1%、標準偏差15%なら、(10-1)÷15 = 0.6です。Excelで簡単に計算できます。
1.0以上が合格ラインです。0.5〜1.0は普通、1.0〜2.0は良好、2.0以上は優秀です。ただし、3.0を超える場合は、計算ミスや過剰最適化の可能性も疑うべきです。
計算期間で大きく変わります。短期間では偶然に左右されやすく、最低3年、理想的には5年以上のデータが必要です。また、月次と年次では値が異なるので、比較時は統一が必要です。
マイナスは無リスク資産以下のパフォーマンスを意味します。つまり、リスクを取ったのに国債以下の成績という意味で、戦略の見直しが必要です。投資しない方がマシだった状態です。
最大の欠点は良いボラティリティも悪く評価することです。上昇時の変動も下落時の変動も同じリスクとして扱います。また、非正規分布には不適切で、極端な損失を見逃す可能性があります。
同じ期間、同じ頻度で計算することが必須です。また、取引コストや税金を含めているかも統一します。資産クラスが異なる場合は、単純比較できないことも理解すべきです。
無リスク金利として日本国債利回り(ほぼ0%)を使用します。現在の日本では金利が極めて低いため、実質的にリターン÷標準偏差に近い値になることが多いです。
優秀なヘッジファンドで1.5〜2.0程度です。伝説的なファンドで2.5以上、一般的なファンドは0.5〜1.0程度です。個人投資家が1.0を超えるのは相当優秀と言えます。