スリッページについて詳しく解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

スリッページ

注文価格と実際の約定価格との差のこと。市場の急変動時に発生しやすい

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

スリッページっていうのはね、お店で買い物をする時に思っていた値段と違う値段で買っちゃうことみたいなものなんだよ。例えばね、100円のお菓子を買おうと思ってレジに行ったら、急に105円になっちゃってたみたいな感じ。

FXでは、「この値段で買いたい!」って注文を出すんだけど、実際に買えた時の値段がちょっと違っちゃうことがあるの。これがスリッページなんだ。

どうしてこんなことが起きるかっていうとね、みんなが一斉に買ったり売ったりして、値段がすごく速く動いちゃう時があるからなんだ。まるで人気のおもちゃをみんなが欲しがって、あっという間に値段が上がっちゃうみたいにね。

でも、必ず悪い方向に動くわけじゃないよ。時には思ってたより安く買えちゃうこともあるんだ。ただ、大きなニュースがある時とかは、スリッページが大きくなりやすいから気をつけようね。

つまりスリッページは「思ってた値段と違っちゃう」みたいなものだよ!

スリッページは、まるで滑り台で滑っているうちに思ってた場所とは違うところに着いちゃうみたいなものなんだ。100円で買おうと思ったら102円になっちゃったり、逆に98円で買えちゃったりすることもあるよ。

これは特に、みんなが慌てて売買する時に起きやすいんだ。例えば、大きなニュースが出た時とか、朝一番の市場が開く時とかね。だから、「絶対にこの値段じゃないとダメ!」って時は、特別な注文方法を使うといいよ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

スリッページは、FX取引において注文した価格と実際に約定した価格の差のことなんですよ。例えば、ドル円を110.00円で買い注文を出したのに、実際には110.02円で約定してしまうケースがありますよね。この0.02円の差がスリッページです。

これは主に市場の流動性が低い時間帯や、重要な経済指標発表時に発生しやすいんです。市場参加者が少ない早朝や、雇用統計などの指標発表直後は、価格が急激に動くため、注文価格での約定が難しくなります。週明けの窓開けでも大きなスリッページが発生することがあります

対策としては、許容スリッページを設定することが有効です。多くのFX会社では、何pipsまでのスリッページなら約定を許可するか設定できます。また、指値注文を使えばスリッページは発生しませんが、約定しない可能性もあるので、状況に応じて使い分けることが大切なんですよ。

関連用語をチェック!

約定 取引が成立すること。注文が実際に執行されて売買が完了すること
約定拒否 注文が受け付けられず取引が成立しないこと。流動性不足や価格変動で発生
指値注文 指定した価格以下で買い、または以上で売る注文。スリッページは発生しない
成行注文 現在の市場価格ですぐに売買する注文。スリッページが発生しやすい
流動性 市場での売買のしやすさ。取引量が多く、いつでも売買できる状態のこと
スプレッド 買値と売値の差。取引コストの一つで、狭いほど有利な取引ができる
許容スリッページ どれだけの価格差まで約定を許可するかの設定値。リスク管理に重要
リクオート 提示価格での約定ができず、新たな価格が再提示されること。スリッページの一種
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STEP 03

スリッページに関するQ&A

よくある質問と回答

スリッページは市場の流動性が低い時に発生しやすくなります。具体的には、日本時間の早朝(ニューヨーク市場終了後)、重要な経済指標発表時、週明けの市場オープン時などです。また、大きなニュースや事件が起きた時も、市場が急変動してスリッページが大きくなることがあります。
完全に防ぐには指値注文を使う方法があります。指値注文なら指定した価格でしか約定しないため、スリッページは発生しません。ただし、価格が指定レベルに達しない場合は約定しないというデメリットもあります。成行注文の場合は、許容スリッページを狭く設定することでリスクを軽減できます。
いいえ、スリッページは有利な方向に働くこともあります。これを「ポジティブスリッページ」と呼びます。例えば、買い注文で想定より安く約定したり、売り注文で想定より高く約定したりすることがあります。ただし、一般的には不利な方向のスリッページの方が多い傾向にあります。
FX会社の約定力が高いほど、スリッページは小さくなる傾向があります。約定力の高い会社は、強固なシステムと豊富な流動性を確保しているため、注文価格に近い価格で約定させることができます。FX会社を選ぶ際は、スプレッドだけでなく約定力も重要な判断基準になります。
適切な設定値は取引スタイルと通貨ペアによって異なりますスキャルピングなら0.3〜0.5pips程度、デイトレードなら1〜3pips程度が一般的です。流動性の高いドル円なら狭く、流動性の低いマイナー通貨ペアなら広めに設定します。相場状況に応じて調整することが大切です。
スプレッド買値と売値の差で、事前に分かる取引コストです。一方、スリッページは注文時と約定時の価格差で、事前には分からないという違いがあります。両方とも実質的な取引コストになりますが、スプレッドは固定または変動で表示され、スリッページは約定してみないと分かりません。
スリッページは価格は違うが約定するのに対し、約定拒否注文自体が成立しないという違いがあります。スリッページは想定と異なる価格でも取引が成立しますが、約定拒否では取引自体ができません。許容スリッページを狭く設定しすぎると、約定拒否が増える可能性があります。
重要指標の前後は取引を控えるのが最も確実な対策です。どうしても取引する場合は、許容スリッページを通常より広めに設定し、ポジションサイズを小さくしてリスクを抑えます。また、指標発表の30分前にはポジションを整理しておくことも有効な対策になります。