マーチンゲールの意味と仕組み

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

マーチンゲール

損失が出るたびに取引量を倍増させる高リスクな資金管理手法

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

マーチンゲールっていうのはね、ゲームで負けたら次は倍のお金をかける方法なんだよ。

たとえば、コイン投げゲームで100円かけて負けたとしよう。次は200円、また負けたら400円、その次は800円…って、負けるたびに倍々にしていくんだ。そうすると、いつか勝ったときに、今までの負けを全部取り返せるんだって。

でもね、これには大きな問題があるんだ。もし10回連続で負けたら、とんでもない金額になっちゃうんだよ。100円から始めても、10回目には10万円以上かけないといけなくなるんだ!

お小遣いでお菓子を買うときを考えてみて。100円のお菓子が買えなかったからって、次は200円、400円、800円のお菓子を買おうとしたら、すぐにお小遣いがなくなっちゃうよね。だから、とても危険な方法なんだ。

大人の人でも、この方法を使って大切なお金を全部なくしてしまう人がいるんだよ。賢い人は、こんな危ない方法は使わないんだ。

つまりマーチンゲールは負けたら倍々ゲームみたいな危険な方法だよ!

マーチンゲールはね、負けたときに次は倍のお金をかける方法なんだよ。じゃんけんで負けたら、次は2個のアメ、また負けたら4個のアメを賭けるみたいなものだね。

一見すると、いつか勝てば全部取り返せそうに見えるけど、本当はとっても危険なんだ。なぜなら、連続で負けると、あっという間にすごい数のアメを賭けないといけなくなるから。10回負けたら、1000個以上のアメが必要になっちゃう!だから、賢い人はこんな方法は使わないんだよ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

マーチンゲール法は、損失が発生するたびに次の取引量を倍にしていく資金管理手法なんですよ。理論上は、いつか必ず勝利して過去の損失をすべて回収できるという考えに基づいていますが、実際のFX取引では極めて危険な手法として知られています。

この手法の仕組みは単純です。例えば、1万円で取引を始めて負けたら、次は2万円、また負けたら4万円、8万円、16万円…と倍々に増やしていくんです。仮に5回目で勝てば、1+2+4+8=15万円の損失に対して、16万円の利益が出るので、差し引き1万円の利益が残る計算になります。一見合理的に見えるかもしれませんね。

しかし、この手法には致命的な欠陥があります。連敗が続くと必要資金が指数関数的に増大し、わずか10連敗で当初の1024倍の資金が必要になるんです。また、FX業者には最大取引量の制限があり、口座資金にも限界があります。さらに、勝率50%でも破産確率は100%という数学的事実があり、長期的には必ず破綻する運命にあるんですよ。プロのトレーダーは決して使用しない、ギャンブル的な手法といえます。

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ナンピン 損失ポジションに追加投資して平均取得価格を下げる手法
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資金管理 投資に使う資金の配分や使用方法を計画的に管理すること
取引量を一定に保つ安全な資金管理方法 マーチンゲールとは対極にある、リスクを一定に保つ取引手法
破産確率 ある取引手法を続けた場合に資金がゼロになる可能性
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マーチンゲールに関するQ&A

よくある質問と回答

マーチンゲールとは異なり、利益時に取引量を増やす健全な手法
資産の最高値からの下落率を示すリスク指標
期待値
マーチンゲールでも期待値は変わらず、リスクだけが増大する
マーチンゲールが危険な理由は必要資金が指数関数的に増加するためです。10連敗すると初期資金の1024倍が必要になり、20連敗では100万倍以上になります。また、最大取引量制限により、いずれ倍賭けができなくなります。さらに、勝率50%でも長期的には破産確率100%という数学的事実があり、一時的に勝てても最終的には必ず破綻します。感情的になりやすく、冷静な判断もできなくなります。
短期的には一時的に利益を出す人もいますが、長期的に成功した例はありません。初期は小さな利益を積み重ねられるため、うまくいっているように見えます。しかし、一度の大連敗ですべてを失うのがマーチンゲールの宿命です。カジノでも昔から知られる手法ですが、だからこそカジノ側は賭け金の上限を設定しているんです。プロのトレーダーで使用する人はいません
勝率50%の場合、10連敗の確率は約0.1%(1000回に1回)です。少ないように見えますが、毎日取引すれば3年に1回は起こる計算です。15連敗は約0.003%ですが、長期間取引すればいつか必ず起こります。さらに、FXでは相場のトレンドにより、実際の連敗確率はもっと高くなることがあります。「まさか」が起きるのが相場の怖さなんです。
健全な資金管理では1回の取引リスクを総資金の1〜2%以内に抑えることが基本です。固定ロットで取引し、損失が出ても取引量は増やしません。また、損切りラインを必ず設定し、最大損失額を限定します。利益が出たら複利で運用し、リスクは一定に保ちながら徐々に取引量を増やしていきます。これにより、長期的に安定した資産形成が可能になります。