含み益とは?わかりやすく解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

含み益

保有中のポジションで発生している未確定の利益のこと

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

含み益っていうのはね、まだ売っていないけど、今売ったらもらえるお金のことなんだよ。

例えばね、100円で買ったおもちゃが、今お店で120円で売られているとするでしょ?その時、君のおもちゃは20円分価値が上がったんだ。でも、まだ売っていないから、本当に20円もらえるかはわからないよね。

明日になったら、そのおもちゃが80円になっちゃうかもしれないし、150円になるかもしれない。(人気のおもちゃは値段がコロコロ変わるんだ)

だから含み益は、「今だったらこれだけ儲かるよ」という数字で、本当のお金じゃないんだ。売って初めて本当の利益になるんだよ!

つまり含み益は「まだ手に入っていない宝物」みたいなものだよ!

含み益は、宝探しで見つけた宝箱みたいなものなんだ。

宝箱を見つけて「やった!」って思うけど、まだ開けていないから、中に本当に宝物が入っているかはわからないよね。今開ければ金貨が10枚入っているかもしれないけど、もう少し待てば20枚になるかもしれないし、逆に5枚に減っちゃうかもしれない。

含み益も同じで、今は利益が出ているけど、実際に売るまでは確定しないんだ。だから、欲張りすぎないで、適切なタイミングで宝箱を開ける(利益を確定する)ことが大切なんだよ!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

含み益は、保有しているポジションの現在価格と購入価格の差額がプラスになっている状態を指すんですよ。

例えば、1ドル100円で買ったポジションが現在102円になっていれば、2円分の含み益が発生しています。ただし、この利益はまだ確定していないため、相場の変動によって増減したり、場合によってはマイナスに転じることもあります。(相場は24時間動いているので、含み益も常に変動しています)

多くのトレーダーが陥りやすいのが、含み益を実際の利益と勘違いして、欲張ってしまうことです。「もう少し待てばもっと増えるかも」と思っているうちに、相場が反転して含み益が消えてしまうケースは珍しくありません。そのため、事前に利益確定のルールを決めておくことが重要なんですよ。

関連用語をチェック!

含み損 保有中のポジションで発生している未確定の損失のこと。含み益の反対の状態
確定利益 ポジションを決済して実際に得られた利益。含み益が実現した状態
評価損益 保有ポジションの現在の損益状況。含み益と含み損を合わせた呼び方
未実現損益 まだ決済していないポジションの損益。含み益・含み損の別称
利益確定 含み益が出ているポジションを決済して利益を確定させること
ポジション 保有している通貨の持ち高。買いまたは売りの建玉のこと
決済 保有しているポジションを反対売買で終了させること
スプレッド 売値と買値の差。取引コストの一つで、狭いほど有利
パンダ
STEP 03

含み益に関するQ&A

よくある質問と回答

含み益が出たときの利益確定のタイミングは事前に決めた取引計画に従うことが最も重要です。少しの含み益ですぐに決済してしまうと、大きな利益を逃す可能性があります。一方で、欲張りすぎると含み益が含み損に変わることもあります。目標利益に達したら機械的に決済する、またはトレーリングストップを使って利益を伸ばしながらリスクを管理するなど、感情に左右されない明確なルールを持つことが大切です。
はい、含み益があっても証拠金不足になることはあります。なぜなら、含み益は未確定の利益であり、証拠金の計算には通常含まれないからです。(一部のブローカーでは含み益を証拠金に含める場合もあります)複数のポジションを持っている場合、一部で含み益が出ていても、他のポジションで大きな含み損が発生すれば、全体の証拠金維持率が低下します。そのため、含み益に安心せず、常に証拠金維持率を確認することが重要です。
日本の税制では、含み益は原則として課税対象になりません。FXの利益は決済して確定した時点で初めて課税対象となります。これを「実現主義」といいます。ただし、年をまたいでポジションを持ち越す場合でも、その年に確定した利益は申告が必要です。(法人の場合は時価評価が必要な場合もあるので、税理士に相談することをお勧めします)含み益の状態では税金はかかりませんが、利益確定のタイミングで税金のことも考慮に入れる必要があります。
含み益を守る最も効果的な方法はストップロス(逆指値)の活用です。利益が出始めたら、ストップロスを建値(エントリー価格)に移動させることで、最悪でも損失を出さずに済みます。さらに利益が伸びたら、トレーリングストップを使って、利益を確保しながら更なる上昇を狙うこともできます。また、部分決済という方法もあり、含み益の一部を確定させて、残りでさらなる利益を狙うという戦略も有効です。
含み益が大きくなると「もっと増えるかも」という欲望と「減ったらどうしよう」という恐怖の間で心理的な葛藤が生じます。これにより、冷静な判断ができなくなることがあります。また、含み益を実際の利益と錯覚して、気が大きくなり無謀なトレードをしてしまうこともあります。(これを「ハウスマネー効果」と呼びます)このような心理的影響を避けるためには、事前に決めたルールを守り、感情に流されないことが大切です。
一般的に含み損の方が心理的に辛いとされています。行動経済学の「プロスペクト理論」によると、人は利益よりも損失を約2倍強く感じる傾向があります。しかし、含み益も「減るかもしれない」という不安から大きなストレスになることがあります。(特に大きな含み益を含み損に変えてしまった経験があるとトラウマになりやすいです)どちらの状況でも、感情的にならず計画通りに行動することが重要です。
評価損益保有中のポジションの現時点での損益(含み益・含み損を指し、まだ確定していない仮の数字です。一方、確定損益は実際にポジションを決済して確定した損益のことです。評価損益は相場の動きによって常に変動しますが、確定損益は変わることがありません。(確定した瞬間に、それは過去の結果となります)トレードの成績を評価する際は、評価損益ではなく確定損益で判断することが大切です。
含み益を利益確定できない主な理由は「もっと増えるかもしれない」という欲望です。少し利益が出ると「まだ伸びる」と期待し、結果的に相場が反転して利益を逃してしまいます。また、明確な利益確定ルールを持っていないことも大きな要因です。「なんとなく」でトレードしていると、いつ決済すべきか判断できません。さらに、過去に早く利益確定して後悔した経験があると、次は我慢しようとして逆に失敗することもあります。