わからない前提で解説
    5歳でもなんとなく分かるFX用語!
  
 
  
  
        
  STEP 01 なんとなく理解しよう!
 5歳でもわかる超かんたん解説
    損益通算っていうのはね、たとえばおこづかいでお菓子を買って儲けたお金と、ガチャで損したお金を足し算して考えることなんだよ。
普通はね、儲けたお金には税金っていうお金を払わないといけないんだけど、損したお金があるときは、その分を引いてから税金を計算できるんだ。
たとえば、100円儲けて50円損したら、本当は50円しか儲けてないって計算してもらえるんだよ。だから払う税金も少なくなるんだ。
でもね、すべての儲けと損を一緒にできるわけじゃないんだ。お菓子屋さんの儲けとおもちゃ屋さんの損は一緒にできないみたいに、ルールがあるんだよ。
FXの場合は、他のFXの損益や先物取引の損益と一緒に計算できるんだ。でも株式の損益とは一緒にできないから、気をつけないといけないんだよ。
  つまり損益通算は貯金箱の中身を正しく数えるみたいなものだよ!
 損益通算は、いろんな貯金箱に入ってるお金を全部出して数え直すみたいなものなんだ。
たとえば、青い貯金箱には100円入ってて、赤い貯金箱からは50円なくなっちゃったとするよね。別々に見ると100円持ってるみたいだけど、本当は50円しかないんだ。
税金を払うときも同じで、儲けたお金だけじゃなくて、損したお金も一緒に考えてもらえるんだよ。だから正直に全部のお金を数えることが大切なんだ。
            
  STEP 02 さらに深掘ってマスターしよう!
 もっと詳しい本格解説
    損益通算は、FXや先物取引などで発生した利益と損失を相殺して税金を計算する仕組みなんですよ。これによって、投資家の実質的な所得に対して適正な課税が行われるようになっています。
 具体的には、年間を通じてFX取引で100万円の利益が出た一方で、先物取引で60万円の損失が発生した場合、差し引き40万円に対してのみ課税されるということです。これは投資家にとって大きなメリットで、税負担を軽減できる重要な制度として活用されています。
 ただし、損益通算には対象となる金融商品に制限がある点に注意が必要です。FXの場合は、店頭FX、取引所FX、先物取引、オプション取引などの「先物取引に係る雑所得等」に分類される取引同士でのみ通算が可能で、株式や投資信託の譲渡所得とは通算できません。また、損失が利益を上回った場合は、最大3年間の繰越控除も利用できるんですよ。
  関連用語をチェック!
  繰越控除 損失を翌年以降3年間にわたって利益から差し引ける税制上の特例制度 
  雑所得 給与所得や事業所得以外の所得で、FX取引の利益もこれに該当する 
  確定申告 1年間の所得と税額を計算して税務署に申告する手続き    源泉徴収 給与や報酬から事前に税金を差し引いて納付する制度 
  先物取引 将来の特定時点で商品を売買する約束をする取引形態 
   税率 所得に対して課される税金の割合で、FXは申告分離課税で一律20.315% 
  申告分離課税 他の所得と分離して一定の税率で課税される制度 
            
  STEP 03 損益通算に関するQ&A
 よくある質問と回答
             
        はい、同時に使えます。まず当年の利益と損失を通算し、それでも
損失が残った場合は翌年以降3年間繰り越せます。たとえば、今年100万円の損失が出て、翌年50万円の利益が出た場合、翌年の利益から今年の損失を差し引いて
税金を計算できます。さらに残った50万円の損失は、翌々年以降も使えるんですよ。
  最も簡単な見分け方は、税制上の所得区分を確認することです。FXは「先物取引に係る雑所得等」に分類され、同じ分類の取引同士でのみ通算可能です。具体的には、店頭FX、くりっく365、日経225先物、商品先物などは通算できますが、株式、投資信託、仮想通貨などとは通算できません。不明な場合は証券会社に確認しましょう。
 損益通算をしないと
本来より多くの税金を払うことになります。たとえば、A口座で100万円の利益、B口座で60万円の損失があった場合、通算すれば40万円に対する税金で済みますが、忘れると100万円に対する税金を払うことになります。ただし、
確定申告の更正請求により、5年以内なら修正できる場合があります。
  複数の証券会社で取引していても、
すべての損益を合算して確定申告で通算できます。各証券会社から発行される年間取引報告書をすべて集めて、合計額を計算します。ただし、
特定口座の源泉徴収ありを選択している場合でも、他社との損益通算をするには確定申告が必要になります。手間はかかりますが、
税金の節約になることが多いですよ。
  損益通算自体にリスクはありませんが、
確定申告が必要になることで手続きの手間が増えます。また、確定申告をすることで、配偶者控除や扶養控除の判定に影響する可能性があります。さらに、
国民健康保険料や住民税の計算にも影響することがあるため、総合的に判断する必要があります。税理士に相談するのも良い選択です。
  損益通算は
同じ年の利益と損失を相殺することで、損失繰越は
その年で相殺しきれなかった損失を翌年以降に持ち越すことです。まず損益通算を行い、それでも損失が残る場合に損失繰越を使います。両者は
セットで使うことが多く、最大限の節税効果を得るために重要な制度です。順番を間違えないようにしましょう。
  基本的に
損益通算は
節税になるため行った方が有利ですが、例外もあります。たとえば、扶養に入っている方が
確定申告をすることで扶養から外れる可能性がある場合や、
住民税非課税世帯の方が課税対象になる場合などです。また、少額の損失で確定申告の手間に見合わない場合も、通算しない選択もあります。
  残念ながら、
海外FX業者の損益は国内FX業者の損益と通算できません。海外FXは「総合課税の雑所得」、国内FXは「申告分離課税の雑所得」と
税制上の区分が異なるためです。また、海外FXの損失は繰越控除もできません。このため、
税金面では国内FX業者の方が有利とされています。取引前に確認することが大切ですよ。