三尊の完全ガイド

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

三尊

ヘッドアンドショルダーとも呼ばれる天井圏で現れる反転パターン。3つの山で形成される

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

三尊(さんぞん)っていうのはね、3つの山が並んでいる形のことなんだよ。真ん中の山が一番高くて、両側の山は同じくらいの高さなんだ。

お寺にある仏様の像を見たことある?真ん中に大きな仏様がいて、両側に小さな仏様がいる形に似てるから「三尊」って呼ばれるんだよ。

FXのグラフでこの形が出てくると、「そろそろ下がるかもしれない」って大人たちは考えるんだ。山登りで頂上まで行ったら、今度は下りるしかないでしょ?それと同じなんだよ

つまり三尊は3つの山ができたら下り坂のサインだよ!

三尊はかまくらを3つ並べた形みたいなものなんだ。真ん中のかまくらが一番大きくて、両側のかまくらは同じくらいの大きさ。この形ができると、もうこれ以上高いかまくらは作れないから、今度は壊れて低くなっていくんだ。FXの値段も同じで、3回山を作ったらもう疲れちゃって、下がっていくことが多いんだよ

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

三尊(ヘッドアンドショルダー)は天井圏で形成される代表的な反転パターンで、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆するチャートパターンなんですよ。左肩(ショルダー)、頭(ヘッド)、右肩(ショルダー)の3つの山で構成され、真ん中の山が最も高くなるのが特徴です。

三尊が機能する理由は市場心理の変化を反映しているからです。最初の山(左肩)で一旦高値をつけ、調整後に再度上昇して更なる高値(頭)をつけます。しかし、3回目の上昇では前回高値を超えられず(右肩)、買い圧力の衰えが明確になります。この形成過程で、強気派が徐々に弱気派に変わっていくんですよ。

トレード戦略としては、ネックラインのブレイクでエントリーが基本です。2つの谷を結んだネックラインを明確に下抜けたら売りシグナルとなります。目標値は、頭の頂点からネックラインまでの値幅分、ネックラインから下に測ります。ただし、だましも多いため、出来高の確認や他の指標との併用が重要なんですよ

関連用語をチェック!

逆三尊 底値圏で現れる三尊の逆パターン。上昇転換を示唆
ネックライン 2つの谷を結んだ線。ブレイクポイントとなる重要なライン
ヘッドアンドショルダー 三尊の英語名。頭と両肩の形という意味
ダブルトップ 2つの山で形成される天井パターン。三尊の簡易版
チャートパターン 価格の動きが作る特定の形。将来の動きを予測
反転パターン トレンドの転換を示すパターン。三尊は代表例
出来高 取引量。パターンの信頼性を確認する重要指標
フォーメーション分析 チャートの形から相場を分析する手法
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三尊に関するQ&A

よくある質問と回答

3つの明確な山があることが第一条件です。真ん中の山(頭)が最も高く、両側の山(肩)がほぼ同じ高さであることを確認します。また、上昇トレンドの後に出現することが重要で、形成期間は数週間から数ヶ月が一般的です
2つの谷の安値を直線で結びます。必ずしも水平である必要はなく、右下がりや右上がりでも構いません。なるべく多くの点に接するように引くことがポイントです。ヒゲは無視して実体で引く方法もあります
統計的には成功率60〜70%程度とされています。ただし、形がきれいで、出来高を伴い、他の指標も売りシグナルを出している場合は、成功率は80%以上に上がることもあります。環境認識をしっかり行うことが重要です
右肩形成時の売りは可能ですが、リスクが高いです。頭の高値を超えられないことを確認してからエントリーする方法もありますが、確実なのはネックライン割れを待つことです。積極派と慎重派で戦略が分かれます
逆三尊は底値圏で形成される買いパターンです。真ん中の谷が最も深く、両側の谷が浅い形をしています。三尊が売りシグナルなのに対し、逆三尊は買いシグナルとなります。形は上下逆ですが、考え方は同じです
ネックラインを割ってもすぐに戻る場合は失敗の可能性が高いです。また、出来高が伴わないブレイクや、重要なサポートラインが近くにある場合も要注意です。他の時間軸トレンドが強い場合も失敗しやすいです
部分利確しながら様子を見るのが基本です。目標値の半分で一部利確し、残りはトレーリングストップで追いかける方法が有効です。また、重要なサポートラインに近づいたら、欲張らずに利確することも大切です
時間軸が短いほど信頼性は低下します。5分足15分足の三尊は「ダマシ」が多く、4時間足以上で確認することをおすすめします。ただし、上位時間軸のトレンドと一致していれば、短期の三尊も機能することがあります