わからない前提で解説
    5歳でもなんとなく分かるFX用語!
  
 
  
  
        
  STEP 01 なんとなく理解しよう!
 5歳でもわかる超かんたん解説
    現物決済っていうのはね、本物を実際に渡す決済方法なんだよ。
例えばね、お店でおもちゃを買う時、お金を払って本物のおもちゃをもらうでしょ?それが現物決済なんだ。FXでも同じで、ドルを買ったら本当にドルをもらうんだよ。
1万ドル買ったら、本当に1万ドルの紙幣や電子マネーが自分のものになるんだ。そして、そのドルを使ってアメリカで買い物したり、別の人に売ったりできるんだよ。
でもね、FXでは現物決済はあまり使われないんだ。なぜかというと、たくさんのお金が必要だし、外国のお金を保管するのも大変だからなんだ。(銀行に預けたり、送金したり、手続きが複雑なんだよ)
だから、多くの人は差金決済といって、差額だけをやり取りする方法を使うんだ。でも、本当に外国のお金が必要な会社とかは、現物決済を使うこともあるんだよ。
  つまり現物決済は本物のお金を受け取ることだよ!
 現物決済は、スーパーで野菜を買うのと同じなんだ。お金を払って、実際の野菜を持って帰るでしょ?
FXの現物決済も、ドルを買ったら本当のドルがもらえるんだよ。でも、たくさんのお金が必要だし、保管も大変だから、普通は差額だけをやり取りする差金決済の方が使われるんだ。本当にドルが必要な時だけ現物決済を使うんだよ。
            
  STEP 02 さらに深掘ってマスターしよう!
 もっと詳しい本格解説
    現物決済は、取引した通貨を実際に受け渡す決済方法で、主に実需筋と呼ばれる輸出入企業などが利用するんですよ。スポット取引では通常、T+2(取引日の2営業日後)に実際の通貨の受け渡しが行われます。
 例えば、輸入企業が商品代金の支払いのために100万ドルを購入した場合、現物決済では実際に100万ドルを受け取り、それを海外の取引先に送金します。この場合、1億5000万円相当の資金が実際に必要になり、資金負担が大きいという特徴があります。また、通貨の保管や送金に関する事務処理も発生するんですよ。
 FX証拠金取引では、現物決済はほとんど行われず、差金決済が主流です。これは、投資目的の取引では実際の通貨が不要で、価格差による利益を狙うことが目的だからです。ただし、一部のFX業者ではデリバリー取引として現物決済も可能で、実際に外貨が必要な場合には利用されることもあるんですよ。
  関連用語をチェック!
  差金決済 実物を受け渡さず、売買価格の差額のみを金銭で決済する方法     T+2決済 取引日から2営業日後に決済する、国際標準の決済サイクル 
  実需筋 貿易や海外投資など実際の経済活動のために為替取引を行う企業や機関 
  スポット取引 外国為替の現物取引で、即時または2営業日後に決済する取引 
   SWIFT 国際的な銀行間送金ネットワークシステム 
  バリューデート 実際に資金の受け渡しが行われる決済日 
            
  STEP 03 現物決済に関するQ&A
 よくある質問と回答
             
        現物決済は
実際の通貨を受け渡しますが、
差金決済は
価格差のみを清算します。現物決済では取引金額の全額が必要ですが、差金決済は
証拠金だけで取引可能です。現物決済は実需がある企業向け、差金決済は
投資目的の個人投資家向けといえます。
  主に
輸出入企業が貿易決済で使用します。また、海外旅行や留学で
実際に外貨が必要な個人も利用します。海外不動産投資や海外送金が必要な場合も現物決済となります。FX投資では
ほとんど使われませんが、一部の業者ではデ
リバリーサービスとして提供されています。
  実際の通貨を保有できることが最大のメリットです。必要な時にすぐ使用でき、為替変動による
実質的なヘッジにもなります。また、現物を保有することで、
心理的な安心感を得られる投資家もいます。ただし、保管コストや送金手数料などのデメリットもあります。
  取引を行った日(Trade date)から2営業日後に実際の受け渡しを行うことです。月曜日に取引したら水曜日に決済、金曜日なら翌週火曜日になります。これは国際標準で、銀行間の事務処理や時差を考慮して設定されています。土日祝日は営業日に含まれません。
 最大のリスクは
多額の資金が必要なことです。
レバレッジが使えないため、資金効率が悪くなります。また、
為替変動リスクを全額分負うことになります。さらに、通貨の保管リスクや、
送金時のトラブル、手数料コストなども考慮する必要があります。
  多くのFX業者は
差金決済のみですが、一部の業者では
デリバリー取引として現物決済も可能です。ただし、
最低取引単位が大きく、手数料も高めに設定されていることが多いです。
事前に確認が必要で、実需がある場合は銀行の方が適している場合もあります。
  差金決済より
かなり高額になります。為替手数料に加えて、
送金手数料(数千円〜数万円)、リフティングチャージ(受取手数料)などが発生します。取引金額の
0.5〜2%程度のコストがかかることもあり、少額取引には向いていません。
  一般的に
初心者には不向きです。多額の資金が必要で、
レバレッジも使えず、手数料も高いためです。FX投資を始めるなら
差金決済の方が適しています。ただし、実際に外貨が必要で、
為替リスクを理解している場合は、現物決済も選択肢になります。