レッスン 7 / 10
フラッグ・ペナント
短期休憩後の爆発的継続パターン
急騰・急落後の一時的な休憩を示す継続パターン。旗(フラッグ)と三角旗(ペナント)の 2種類があり、ブレイクアウト後は元のトレンド方向へ力強く継続。短期トレーダー必須の知識です。
1 フラッグ・ペナントとは?短期調整の代表パターン
フラッグとペナントは、強いトレンドの中で現れる短期的な調整(休憩)パターンです。 急激な価格変動(ポール)の後に、旗のような形(フラッグ)や三角形の旗(ペナント)を形成し、 その後、元のトレンド方向へブレイクアウトします。形成期間は通常1〜3週間と短期です。
ブルフラッグ・ブルペナント完全図解
フラッグとペナントの違い
ブルフラッグ
上昇トレンド中の一時的な下向き調整。平行チャネルを形成後、上方へブレイクアウト。
- 急上昇後に出現
- 下向きの平行チャネル
- 出来高は徐々に減少
- ブレイク時に出来高急増
ブルペナント
上昇トレンド中の三角形調整。価格が収束した後、上方へ爆発的にブレイクアウト。
- 急上昇後に出現
- 対称的な三角形
- 収束に伴い出来高減少
- 頂点前にブレイク
ベアフラッグ
下降トレンド中の一時的な上向き調整。平行チャネル形成後、下方へブレイクダウン。
- 急下降後に出現
- 上向きの平行チャネル
- 調整中の出来高減少
- ブレイク時に売り急増
ベアペナント
下降トレンド中の三角形調整。価格収束後、下方へ強くブレイクダウン。
- 急下降後に出現
- 対称的な三角形
- 収束中の閑散相場
- ブレイクで下降再開
2 正確な識別方法と5つの必須条件
フラッグ・ペナントを正しく識別するには、特定の条件をすべて満たす必要があります。 特に「ポール」の存在と形成期間の短さが重要。プロが使う識別テクニックを解説します。
パターン成立の5つの必須条件
プロトレーダーの確認チェックリスト
ポールが十分に急角度(45度以上)である
緩やかな上昇・下降では形成されない
緩やかな上昇・下降では形成されない
ポールの長さがパターンの3倍以上
ポール < パターンでは無効
ポール < パターンでは無効
形成期間が20営業日以内
それ以上は別のパターンの可能性
それ以上は別のパターンの可能性
フラッグは平行線、ペナントは収束線
形状の違いを明確に識別
形状の違いを明確に識別
調整中の出来高が明らかに減少
エネルギーの蓄積を確認
エネルギーの蓄積を確認
ブレイク時の出来高が通常の1.5倍以上
確実な継続シグナル
確実な継続シグナル
⚠️ よくある間違い
- ポールが不明確な状態での判断(単なる保ち合いとの混同)
- 形成期間が長すぎる(1ヶ月以上は別パターン)
- 出来高を確認せずにエントリー
- 逆方向へのブレイク(反転シグナルの見逃し)
- 小さすぎるパターン(15分足などでの誤認)