ローソク足の基本と読み方 — 主要パターン入門

ローソク足の基本と読み方 | チャートパターン図鑑
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ローソク足の基本と読み方

FXチャート分析の第一歩

FXチャート分析の基礎となるローソク足。4つの価格情報を一目で把握し、 相場の勢いや転換点を視覚的に理解する最重要ツールをマスターしましょう。 プロトレーダーの95%以上が使用する必須の分析手法です。

難易度: 初級
所要時間: 約10分
基礎知識必須

1 ローソク足とは?4本値を視覚化する日本発のツール

ローソク足は、江戸時代の日本で生まれた画期的なチャート表示方法です。 一定期間の「始値」「高値」「安値」「終値」の4つの価格(4本値)を、 1本のローソクのような形で表現します。色と形から瞬時に相場の強弱を判断できるため、 世界中のトレーダーに愛用されています。

ローソク足の構造(インタラクティブ解説)

高値 終値 始値 安値 陽線(上昇) 終値 > 始値 高値 始値 終値 安値 陰線(下落) 終値 < 始値 実体とヒゲ 実体: 始値と終値の間 上ヒゲ: 高値まで 下ヒゲ: 安値まで 色の意味 上昇 下落

始値(はじめね)

対象期間の最初についた価格。日足なら朝の取引開始時、1時間足ならその時間の最初の価格です。

高値(たかね)

対象期間中の最も高い価格。上ヒゲの先端が高値を示し、買い圧力の強さを表します。

安値(やすね)

対象期間中の最も安い価格。下ヒゲの先端が安値を示し、売り圧力の強さを表します。

終値(おわりね)

対象期間の最後についた価格。最も重要視される価格で、次の期間への継続性を示唆します。

2 代表的な16のローソク足パターンと相場心理

1本のローソク足の形状から、相場参加者の心理状態や今後の値動きを予測できます。 ここでは最も重要な16の基本パターンを位置別の意味と共に詳しく解説します。

ローソク足基本パターン完全版

プロが使うローソク足16パターン 強気パターン(買いシグナル) 大陽線 強い買い 陽の丸坊主 最強の買い カラカサ 底打ち トンボ 下げ止まり 下影陽線 買い支え 陽の寄付坊主 強い始まり 弱気パターン(売りシグナル) 大陰線 強い売り 陰の丸坊主 最強の売り 首吊り線 天井圏 トウバ 上げ止まり 上影陰線 売り圧力 陰の大引坊主 弱い終わり 転換パターン(反転シグナル) 十字線 迷い・転換 コマ 保ち合い 足長十字 強い迷い 一本線 均衡 重要な複合パターン(2-3本の組み合わせ) はらみ線 転換シグナル 包み線 強い転換 明けの明星 底値圏で出現 宵の明星 天井圏で出現 三羽烏 下落継続 三兵 上昇継続

重要ポイント

ローソク足パターンは単独で判断せず、必ず以下の要素と組み合わせて分析しましょう:

  • 出現する位置(高値圏・安値圏・もみ合い圏)
  • 前後のローソク足との関係性
  • 出来高の変化
  • トレンドラインやサポート・レジスタンスライン
  • 移動平均線との位置関係

3 時間軸別のローソク足活用法

ローソク足は時間軸によって見え方が大きく異なります。短期のノイズと長期のトレンドを 見分けることが、トレード成功の鍵となります。各時間軸の特徴と使い分けを解説します。

時間軸によるローソク足の見え方の違い

1分足 ノイズ多い スキャルピング向け 15分足 短期トレンド デイトレード向け 1時間足 中期トレンド スイング向け 日足 大きなトレンド 長期投資向け 週足 長期トレンド トレンド確認用 時間軸が長いほど信頼性が高い 短期足のパターンより長期足のパターンを重視

時間軸を使いこなすための重要ポイント

マルチタイムフレーム分析を実践
日足で方向性確認 → 4時間足でタイミング → 1時間足でエントリー
長期足のパターンを優先
日足の大陽線は1分足の100本分の情報を含む
トレードスタイルに応じた時間軸選択
スキャルピング:1-5分足、デイトレ:15分-1時間足、スイング:日足-週足
短期足のノイズに惑わされない
重要な判断は必ず長期足で確認

4 ローソク足を使った実践的な5つのトレード手法

ローソク足パターンを実際のトレードで活用する方法と、エントリー・エグジットのタイミングを解説。 勝率を高める組み合わせテクニックも紹介します。

📈

トレンドフォロー

大陽線・大陰線の連続出現でトレンドの強さを確認。順張りでエントリーし、逆のシグナルで決済。

🔄

反転狙い

十字線、カラカサ、トウバなどの反転シグナルを確認。サポート・レジスタンス付近で特に有効。

🎯

ブレイクアウト

保ち合い後の大陽線・大陰線でブレイクアウトを確認。出来高増加も合わせてチェック。

複合パターン

はらみ線、包み線、明けの明星など2-3本の組み合わせパターンで精度の高いシグナルを捉える。

🛡️

リスク管理

ローソク足の安値・高値をストップロスの目安に。実体の大きさでポジションサイズ調整。

🔍

確認シグナル

次のローソク足で方向性を確認してからエントリー。偽シグナルを回避して勝率向上。

✅ 成功のための3つのルール

  1. 複数の時間軸で確認:日足で方向性を確認してから短期足でエントリータイミングを計る
  2. 他の指標と併用:移動平均線、RSI、MACDなどと組み合わせて精度を高める
  3. リスク管理を徹底:パターンが否定された時の損切りラインを必ず設定する

🎯 ローソク足をマスターして次のステップへ!

ローソク足の基本を理解したら、実際のチャートで練習を重ねることが重要です。 デモトレードで最低100本のローソク足パターンを確認してから実践トレードに移りましょう。

💡 学習のコツ: まずは日足チャートで練習してノイズの少ない環境でパターンを覚えましょう

📚 次に学ぶべきこと

ローソク足の基本をマスターした後は、トレンドラインの引き方を学び、 サポート・レジスタンスの概念を理解しましょう。 これらを組み合わせることで、より精度の高いチャート分析が可能になります。

基礎が身についたら、ローソク足クイズで 理解度をチェックし、最適なFX会社で 実践トレードを始めましょう!