GDP(国内総生産)について詳しく解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

GDP(国内総生産)

一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの付加価値の総額。経済規模や成長を測る最も重要な指標の一つ。

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なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

GDPっていうのはね、その国がどれだけお仕事をがんばったかを表す成績表みたいなものなんだよ。

例えばね、パン屋さんがパンを作って売ったり、お医者さんが病気を治したり、先生が勉強を教えたり。こういうみんなのお仕事を全部足し算したものがGDPなんだ。

国が元気かどうかは、このGDPを見ればわかるんだよ。GDPが大きくなれば、みんながたくさんお仕事をしているってことだから、国が元気な証拠!

でも、ただ数字が大きければいいってわけじゃないんだ。去年より今年の方が大きくなっているかもとっても大切なんだよ。それを「成長」っていうんだ。

FXでは、このGDPの発表があると、その国のお金の値段がピョンって動くことがあるんだって!

つまりGDPは国の元気度を表す通信簿みたいなものだよ!

GDPは国がどれだけ元気に働いているかを数字で表したものなんだ。学校の通信簿で「よくできました」がたくさんあると嬉しいでしょ?それと同じ!

例えば、日本のGDPが大きくなったら、日本中の人がたくさんお仕事をして、たくさんのものを作ったり売ったりしたってこと。逆に小さくなったら、ちょっと元気がなかったのかもしれないね。

FXをやる大人の人たちは、このGDPを見て「この国のお金は強くなりそうだな」って考えるんだよ。

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さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

GDP(Gross Domestic Product)は、一定期間内に国内で生産されたすべての財・サービスの付加価値の総額を表す経済指標なんですよ。日本語では「国内総生産」と呼ばれ、その国の経済規模や成長度合いを測る最も重要な指標として世界中で使われています。

GDPには「名目GDP」と「実質GDP」の2種類があります。名目GDPは時価で計算したもので、実質GDPは物価変動の影響を除いたものです。経済成長率を見る際は、通常は実質GDPの変化率を使います。また、四半期ごとに発表される速報値、改定値、確定値があり、特に速報値の発表時には為替相場が大きく動くことがあります。

FX取引においては、GDP成長率が予想を上回ればその国の通貨が買われやすく、下回れば売られやすい傾向があります。ただし、市場の期待がすでに織り込まれている場合もあるので、必ずしも素直な反応をするとは限りません。主要国のGDP発表スケジュールは、経済カレンダーで確認することができますよ。

関連用語をチェック!

GNP(国民総生産) 国民が国内外で生産した付加価値の総額。GDPが国内生産に焦点を当てるのに対し、GNPは国民の生産活動全体を測る。
経済成長率 GDPが前年や前期と比べてどれだけ増減したかを示す割合。プラスなら経済が拡大、マイナスなら縮小を意味する。
経済指標 経済活動の状況を数値化したデータ。GDP以外にも雇用統計、物価指数、貿易収支など多数存在する。
景気後退(リセッション) GDPが2四半期連続でマイナス成長となった状態。経済活動が縮小し、通貨安要因となることが多い。
付加価値 生産活動によって新たに生み出された価値。原材料費を除いた、企業が生み出した価値の部分を指す。
名目GDP 物価変動を考慮せず、その時点の市場価格で計算したGDP。インフレの影響を含むため見かけ上大きくなりやすい。
実質GDP 物価変動の影響を除いて計算したGDP。基準年の価格で統一することで、純粋な生産量の変化を把握できる。
経済カレンダー 各国の経済指標発表スケジュールをまとめたカレンダー。FXトレーダーの必須ツールで、重要指標の発表時刻を確認できる。
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GDP(国内総生産)に関するQ&A

よくある質問と回答

主要国のGDP発表時期は国によって異なります。アメリカは四半期ごとに速報値、改定値、確定値の3回発表があり、日本も同様です。発表時刻は、アメリカが日本時間の21:30か22:30、日本は8:50が一般的です。経済カレンダーで事前に確認し、重要度の高い発表前後はポジション管理に注意が必要です。
GDP成長率がマイナスになると、その国の通貨は売られやすくなります。経済が縮小していることを示すため、投資家はリスク回避の動きを見せるんです。特に2四半期連続でマイナスになると「景気後退」と判定され、中央銀行金融緩和に動く可能性が高まります。ただし、市場が事前に織り込んでいる場合は、逆に買われることもあります。
GDPはその国の経済力を示す指標だからです。経済が成長していれば、企業収益が増え、雇用も改善し、金利が上昇する可能性が高まります。投資家は成長している国の通貨を買いたがるため、GDP成長率が高い国の通貨は上昇しやすいんです。逆に成長率が低いと金融緩和期待から通貨が売られることもあります。
FX市場ではアメリカのGDPが最も注目されます。米ドルが基軸通貨であり、世界経済への影響が大きいからです。次に重要なのはユーロ圏、中国、日本のGDPです。特に中国のGDPは資源国通貨への影響が大きく、オーストラリアドルなどが反応しやすいです。自分が取引する通貨ペアに関連する国のGDPは必ずチェックしましょう。
GDP発表時は事前の予想値との乖離に注目します。予想を上回れば買い、下回れば売りが基本ですが、すでに織り込み済みの場合もあります。初心者は発表前にポジションを閉じるか、少額で様子見することをお勧めします。発表直後は値動きが激しいため、必ずストップロスを設定し、リスク管理を徹底してください。
FX取引では実質GDP成長率を重視すべきです。実質GDPは物価変動の影響を除いているため、純粋な経済成長を表すからです。名目GDPはインフレの影響で見かけ上大きくなることがあり、実態を反映していない場合があります。ただし、インフレ率自体も重要な指標なので、両方の数値の差にも注目すると良いでしょう。
GDP以外では雇用統計、消費者物価指数(CPI)、製造業PMIが重要です。雇用統計は毎月発表されるため、GDPよりタイムリーに経済状況を把握できます。CPIはインフレ動向を示し、中央銀行の金融政策に影響します。PMIは景気の先行指標として注目され、50を境に拡大・縮小を判断します。
GDPデフレーターは名目GDPを実質GDPで割った指数で、経済全体の物価動向を示します。消費者物価指数(CPI)が消費財に限定されるのに対し、GDPデフレーターは投資財や政府支出も含む包括的な物価指標です。中央銀行はこの指標も参考に金融政策を決定するため、為替相場にも影響を与えることがあります。