ECN(電子取引ネットワーク)を理解する

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ECN(電子取引ネットワーク)

複数の市場参加者の注文を電子的にマッチングする透明性の高い取引システム

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ECNっていうのはね、みんなの注文を集めて自動的につなげる電子市場みたいなものなんだよ。

学校でカード交換会があるとするよね。普通は先生が間に入って交換を手伝うけど、ECNは違うんだ。みんなが「このカードをこの値段で売りたい」「買いたい」って書いた紙を箱に入れて、コンピューターが自動的に合う相手を見つけてくれるんだよ。

いいところは、みんなの注文が見えるから、今どんな値段で取引されているかがよくわかること。悪いところは、同じ値段の相手がいないと取引できないこと。でも、たくさんの人が参加していれば、公平で正直な値段で取引できるから、大人たちはこの方法を気に入っているんだよ。

つまりECNはみんなの注文を自動でマッチングする公平な市場だよ!

ECNは「みんなでつくる透明な市場」なんだ!フリーマーケットを想像してみて。普通のお店と違って、売りたい人と買いたい人が直接出会える場所だよね。ECNも同じで、コンピューターが売りたい人と買いたい人を瞬時にマッチングしてくれるんだ。値段も隠されていないから、今いくらで取引されているか全部見えるんだよ。まるでガラス張りの市場みたいだね!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ECN(Electronic Communication Network)は、複数の市場参加者の売買注文を電子的に集約し、自動的にマッチングする取引システムなんですよ。銀行、ヘッジファンド、個人投資家など様々な参加者の注文が一つのプールに集められ、最良の価格で自動的に約定される仕組みです。

ECNの最大の特徴は完全な透明性です。板情報(オーダーブック)として全ての注文が表示され、どの価格にどれだけの注文があるかが見えます。また、マーケットメーカーが介在しないため、利益相反がなく、公正な価格形成が行われます。スプレッドは変動制ですが、流動性が高い時間帯は極めて狭いスプレッド、時にはゼロスプレッドも実現します。

取引はSTP(Straight Through Processing)で処理され、ディーラーの恣意的な介入がありません。約定拒否リクオート)も発生せず、大口取引でも同じ条件で執行できます。ただし、手数料は別途かかることが多く、流動性が低い時間帯はスプレッドが広がりやすいという特徴もあるんですよ。

関連用語をチェック!

STP 注文を自動的に処理する方式で、ECNもその一種
NDD ノーディーリングデスクの総称で、ECNはNDDの代表例
板情報(オーダーブック) ECNで表示される売買注文の一覧で、市場の深さを示す
流動性プロバイダー ECNに価格を提供する銀行や金融機関
マッチングエンジン ECNの中核となる注文を自動的に付け合わせるシステム
ダークプール 一般に公開されない大口取引用のECNの一種
Level2データ ECNで提供される詳細な板情報で、価格ごとの注文量が見える
Prime Broker 大口顧客向けにECNへのアクセスを提供する金融機関
パンダ
STEP 03

ECN(電子取引ネットワーク)に関するQ&A

よくある質問と回答

取引の透明性と仕組みが根本的に異なります。ECNは顧客同士の注文を直接マッチングし、業者は仲介役に徹します。DDは業者自身が取引相手となります。ECNは変動スプレッドで板情報が見え、DDは固定スプレッドが多く板情報はありません。利益相反の観点からもECNの方が公正とされています。
メリットは透明性の高さ約定拒否がない、狭いスプレッド(流動性が高い時)、大口取引も同条件で可能なことです。デメリットは別途手数料がかかること、流動性が低い時間帯はスプレッドが広がること、最低取引単位が大きい場合があることです。初心者には少し複雑かもしれません。
板情報は価格レベルごとの注文量を表示します。左側にBid(売値)、右側にAsk(買値)が並び、それぞれの価格での待機注文量が表示されます。厚い板(大量の注文)がある価格はサポート/レジスタンスとして機能しやすいです。板の厚さの偏りから、相場の方向性を読み取ることもできます。
スキャルピングトレーダー大口取引を行う投資家[/�red]に最適です。透明性を重視し、テクニカル分析を重視するトレーダーにも向いています。板情報を活用できる経験者や、約定力を重視する人にもお勧めです。ただし、完全初心者には少し難しいかもしれません。
一般的に片道2.5〜5ドル/ロット程度が相場です。これは10万通貨あたりの手数料で、往復では5〜10ドルになります。ただし、取引量が多いと割引されることもあります。手数料は別途かかりますが、狭いスプレッドと合わせると、トータルコストはDD方式と同等かそれ以下になることが多いです。
ECNは参加者同士の注文をマッチングする仕組みなので、参加者が少ないと取引相手が見つからず、スプレッドが広がったり約定しにくくなります。流動性が高い時間帯(ロンドン・NY時間)は多くの参加者がいるため、狭いスプレッドで素早く約定します。逆に早朝などは注意が必要です。
規制の有無をまず確認し、信頼できる金融ライセンスを持つ業者を選びます。次に流動性プロバイダーの数と質をチェック。多いほど良い価格が期待できます。取引プラットフォームの使いやすさ、手数料体系、最低入金額も重要です。可能ならデモ口座で板情報の厚さを確認しましょう。
完全に利益相反のないECNのことです。一部の業者は「ECN」を謳いながら、実際は注文を内部処理することがあります。True ECNは全ての注文を市場に流し、手数料のみで収益を得ます。約定履歴の透明性が高く、マーケットインパクトも確認できます。規制当局への報告義務がある業者が信頼できます。