【図解あり】ダイアゴナルとは?FX用語を初心者向けに解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ダイアゴナル

オプション取引で、異なる限月と行使価格を組み合わせたダイアゴナルスプレッド戦略

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ダイアゴナルっていうのはね、ななめの線みたいな作戦のことなんだよ。

将棋とか囲碁で、まっすぐじゃなくてななめに駒を動かすことがあるでしょ?それと似てるんだ。FXの特別な取引で使う技なんだよ。

たとえば、今月の約束と来月の約束を組み合わせて、上手にお金を増やそうとする方法なんだ。ただし、これはすごく難しい技だから、FXをずっとやってる大人でも、特別に勉強した人しか使えないんだ。

普通のFXとはちょっと違って、「オプション」っていう特別な取引で使うんだよ。まるで将棋の飛車角みたいに、特別な動きができる駒を使うイメージかな。

つまりダイアゴナルは階段を斜めに登るみたいなものだよ!

ダイアゴナルは、階段を一段ずつじゃなくて、斜めにショートカットするみたいな作戦なんだ。

普通は一段ずつ登るけど、この方法だと今の段と次の段を上手に使って、早く上に行こうとするんだよ。

でも、斜めに行くのは難しいから、バランスを崩して落ちちゃうこともあるんだ。だから、よく練習した人じゃないと危ないんだよ。

ダイアゴナルスプレッドの仕組み オプション価値 原資産価格 近い限月(売り) 遠い限月(買い) 合成損益 行使価格の差 ダイアゴナルの特徴 • 異なる限月を組み合わせ • 異なる行使価格を利用 • 時間価値と方向性で利益

ダイアゴナルスプレッドは、近い限月のオプションを売却し、遠い限月で異なる行使価格のオプションを購入する戦略です。オプション取引の中でも高度な手法で、ボラティリティと時間価値の両方を活用します。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ダイアゴナルスプレッドは、オプション取引における高度な戦略の一つで、異なる限月と異なる行使価格を組み合わせた手法です。通常のカレンダースプレッドが同じ行使価格で限月だけを変えるのに対し、ダイアゴナルは時間と価格の両方の要素を活用する点が特徴となります。

具体的な構成としては、近い限月のオプションを売却し、遠い限月で異なる行使価格のオプションを購入します。たとえば、今月限の150円コールを売って、来月限の152円コールを買うといった組み合わせなんですよ。この戦略により、時間価値の減衰(セータ)と、ボラティリティの変化(ベガ)から利益を狙うことができます。しかし、必要証拠金も大きくなるため、十分な資金が必要です。

ダイアゴナルの最大の魅力は、リスクを限定しながら、相場の方向性とボラティリティの両方から利益を得られるという点にあります。ただし、複数のギリシャ文字(デルタガンマ、セータ、ベガ)を同時に管理する必要があるため、オプションの深い理解が不可欠なんです。デイトレードスキャルピングとは異なり、中長期的な戦略として機能します。

この戦略は上級者向けの高度なテクニックであり、初心者の方は通常の方向性取引から始めることをお勧めします。また、レバレッジを効かせすぎると大きな損失につながる可能性があるため、リスク管理ツールを活用することが重要です。さらに、先物取引インプライドボラティリティの理解も求められますよ。

関連用語をチェック!

オプション取引 将来の特定時点で売買する権利を取引する金融商品
スプレッド 複数のオプションや先物を組み合わせた取引戦略
ボラティリティ 価格変動の激しさを示す指標
セータ 時間経過によるオプション価格の変化率を示すギリシャ文字
ベガ ボラティリティ変化によるオプション価格の変化率
デルタ 原資産価格変化によるオプション価格の変化率
ガンマ デルタの変化率を示すギリシャ文字
ダイアゴナルスプレッドの時間価値減衰 オプション価値 時間経過(日数) 30日 20日 10日 満期 近い限月 (急速減衰) 遠い限月 (緩やか減衰) 利益ゾーン 時間価値の活用法 近い限月の急速減衰で利益 遠い限月は緩やかに減衰 時間差を利用した戦略

ダイアゴナルは時間価値の減衰速度の違いを利用します。近い限月は急速に価値が減るため売却し、遠い限月は緩やかに減るため保持することで、時間価値の差から利益を狙います。

ボラティリティ変化がダイアゴナルに与える影響 損益 ボラティリティ(IV) 0 IV低下 (損失) IV上昇 (利益) 現在のIV IV上昇で利益 IV低下で損失 ベガリスクの特徴 遠い限月のベガが大きい IV上昇で買いが有利に IV低下で売りが有利に ダイアゴナルはIV上昇 を期待する戦略

ダイアゴナルはボラティリティ(IV)の変化に敏感です。遠い限月のオプションはベガが大きいため、IV上昇時に大きく利益を得られますが、IV低下時には損失も大きくなります。インプライドボラティリティの予測が重要な戦略です。

パンダ
STEP 03

ダイアゴナルに関するQ&A

よくある質問と回答

厳密にはダイアゴナルはオプション取引特有の戦略で、通常のFX(スポット取引)では使用できません。ただし、一部のFX業者では通貨オプション(バニラオプション)を提供しており、そこでは使用可能です。通常のFXしか経験がない方は、まずオプションの基礎を学んでから挑戦することをお勧めします。似た効果を狙うなら、複数時間軸での分析が有効ですよ。
メリットは時間価値と方向性の両方から利益を狙えること、リスクが限定されること、相場の小動きでも利益を狙えることです。一方、デメリットは複雑で管理が難しいこと、必要証拠金が大きいこと、手数料が複数回かかることです。また、予想と異なる動きをした場合、両方のオプションで損失が発生する可能性もあります。十分な知識と経験が必要な戦略ですね。
ダイアゴナルは緩やかなトレンド相場や、ボラティリティが上昇すると予想される相場で効果的です。急激な価格変動がある相場では、近い限月の売りポジションが大きな損失を生む可能性があります。また、時間価値の減衰が安定している相場環境も適しています。重要指標発表前など、ボラティリティの急変が予想される時期は避けた方が無難ですよ。
まずオプションの基礎知識(プット、コール、ギリシャ文字)を徹底的に学ぶことから始めます。次に、単純なバーティカルスプレッドやカレンダースプレッドで練習し、その後ダイアゴナルに進みます。オプション専用のシミュレーターを使って、リスクなしで練習することも重要です。書籍では「オプション売買入門」などが参考になります。焦らず段階的に学ぶことが大切ですよ。
ダイアゴナルの損益分岐点は単純な計算では求められず、オプション価格モデルを使った複雑な計算が必要です。時間経過、ボラティリティ、原資産価格の3つの変数が絡むため、専用のオプション計算ツールを使うのが一般的です。多くの証券会社がこうしたツールを提供しています。手計算は現実的ではないので、ツールの使い方を覚えることが重要ですね。
ダイアゴナルは異なる限月を使う時間的な戦略ですが、アイアンコンドルは同じ限月で4つのオプションを組み合わせる価格レンジ戦略です。ダイアゴナルは方向性を持たせることができますが、アイアンコンドルは相場が一定範囲内に収まることを期待する戦略です。リスク・リターンの特性も異なり、初心者にはアイアンコンドルの方が理解しやすいかもしれません。
最も多い失敗は、ボラティリティの急変を考慮しないことです。売りオプションの価値が急上昇し、大きな損失につながることがあります。また、時間価値の減衰速度を誤算することも多いです。さらに、ポジション調整のタイミングを逃し、損失を拡大させるケースもあります。複雑な戦略だけに、常に最悪のシナリオを想定した資金管理が必要ですよ。
はい、ダイアゴナルは明確に上級者向けの戦略です。オプションの価格形成理論、ギリシャ文字の相互作用、ボラティリティの期間構造など、高度な知識が必要です。また、ポジション管理も複雑で、常に市場を監視する必要があります。最低でも2-3年のオプション取引経験と、十分な資金的余裕がある方向けの戦略といえますね。

さらに学ぶ

ダイアゴナルについて理解が深まったら、次のステップへ進みましょう。

関連する学習コンテンツ

FX会社を選ぶ