わからない前提で解説
    5歳でもなんとなく分かるFX用語!
  
 
  
  
        
  STEP 01 なんとなく理解しよう!
 5歳でもわかる超かんたん解説
    カストディアンっていうのはね、みんなの大切なお金や株を守ってくれる金庫番みたいな人たちなんだよ。
たとえばね、君が大切な宝物をたくさん持っているとするよ。でも、家に全部置いておくのは心配だよね。泥棒が来るかもしれないし、火事になるかもしれない。そんな時、すごく頑丈な金庫を持っている特別な人に預けられたら安心でしょ?
カストディアンは、お金持ちの人たちや会社の株や債券っていう大切な紙を、特別な金庫で守ってくれているんだ。ただ預かるだけじゃなくて、「今、何がいくつあるか」をきちんと数えたり、「これは〇〇さんのものです」って証明書を作ったりもしてくれるんだよ。
銀行の貸金庫に似ているけど、もっともっとプロフェッショナルなんだ。世界中のお金持ちや大きな会社が、安心してお金を預けられるように、とっても厳重に管理してくれているんだよ。(普通の人は使わないけど、君のお父さんの会社の年金とかは使っているかも)
  つまりカストディアンは世界一安全な「お金の金庫番」みたいなものだよ!
 カストディアンは、絶対に失くしちゃいけない大切なものを守るプロなんだ。学校で例えると、卒業証書とか大切な賞状を、校長先生が金庫に入れて守ってくれているような感じだよ。
お金の世界では、何億円、何兆円という資産を預かっているんだ。もし無くなったら大変なことになるから、特別な資格を持った会社だけがカストディアンになれるんだよ。日本では信託銀行、世界ではState StreetやBNY Mellonという会社が有名なんだ。
            
  STEP 02 さらに深掘ってマスターしよう!
 もっと詳しい本格解説
    カストディアンは、機関投資家の資産を安全に保管・管理する専門機関なんですよ。主に信託銀行や専門のカストディ銀行がこのサービスを提供しています。単なる保管だけでなく、決済処理、配当金の受領、議決権行使の事務処理など、幅広い業務を担っているんです。
 FX取引においても、カストディアンは顧客資産の分別管理で重要な役割を果たしています。金融商品取引法では、FX業者は顧客から預かった証拠金を自社の資産と分けて管理することが義務付けられています。多くのFX業者は、信託銀行をカストディアンとして顧客資産を信託保全しているんです。
 また、カストディアンは資産の時価評価や取引記録の保管も行います。これにより、投資家は自分の資産が適切に管理されていることを確認でき、万が一FX業者が破綻しても、預けた資産は保護されるんですよ。グローバルには、State Street、BNY Mellon、JP Morgan、Citigroupなどが世界4大カストディアンとして知られています。
  関連用語をチェック!
  信託銀行 信託業務を専門に行う銀行で資産管理のプロフェッショナル 
  分別管理 顧客資産と自社資産を明確に分けて管理する法的義務    信託保全 顧客資産を信託銀行に預けて保全する仕組み    破綻リスク 金融機関が経営破綻して業務継続できなくなるリスク 
  時価評価 資産を現在の市場価格で評価すること 
  決済処理 取引成立後の資金や証券の受け渡し手続き 
  配当金 株式を保有することで受け取れる利益分配金 
  議決権行使 株主として企業の経営に関する決議に参加する権利 
            
  STEP 03 カストディアンに関するQ&A
 よくある質問と回答
             
        カストディアンは
株式、債券、投資信託などの有価証券を物理的・電子的に保管します。FX取引では、顧客が預けた
証拠金を守っています。単に保管するだけでなく、配当金の受け取りや、
正確な資産記録の維持も行います。これにより、投資家の資産が確実に保護されるんです。
  投資家が自分で全ての資産を管理するのは非常にリスクが高く非効率です。盗難、紛失、災害などのリスクがあります。また、国際的な取引では各国の法規制への対応も必要です。カストディアンは専門的な知識とシステムでこれらの課題を解決し、投資家が安心して取引に集中できる環境を提供します。
 FX業者が
信託保全を適切に行っていれば、破綻しても顧客資産は保護されます。カストディアンである信託銀行が顧客資産を別管理しているため、FX業者の債権者は手を付けられません。
信託管理人を通じて顧客に返還されます。ただし、信託保全が不完全な場合もあるので、業者選びは慎重に行うべきです。
  信託保全は
カストディアンサービスの一形態です。FX業者が顧客の
証拠金を信託銀行(カストディアン)に預け、自社資産と完全に分離して管理します。これにより、FX業者が破綻しても
顧客資産は100%保護されます。
日本では2010年から完全信託保全が義務化されています。  カストディアンサービスには
管理手数料がかかりますが、個人投資家が直接支払うことはありません。FX業者や投資信託会社が負担し、その費用は間接的に
スプレッドや信託報酬に含まれています。機関投資家の場合、資産残高の
0.01〜0.05%程度の年間手数料が一般的です。
  カストディアンは
資産の保管・管理に特化していますが、
プライムブローカーは取引執行、資金調達、
レバレッジ提供など
より能動的なサービスを提供します。多くの機関投資家は、カストディアンで資産を保管しながら、プライムブローカーで取引を行うという
使い分けをしています。
  グローバルカストディアンは世界中の市場で資産管理サービスを提供できる大手金融機関です。State Street、BNY Mellon、JP Morgan、Citigroupが4大グローバルカストディアンとして知られ、数百兆円規模の資産を管理しています。複数国で投資する機関投資家には不可欠な存在です。
 カストディアン業界はデジタル化とブロックチェーン技術により大きく変化しています。デジタル証券の保管や、スマートコントラクトを使った自動決済など、新しいサービスが登場しています。また、ESG投資の拡大に伴い、投資先企業のESG情報管理も重要な業務になっています。