三角保ち合い(トライアングル)
エネルギーが収束し、爆発的な動きを生む継続パターン。上昇・下降・対称の3種類を理解し、 ブレイクアウトの方向と目標値を正確に予測する手法をマスターしましょう。
1 トライアングルとは?収束から爆発への法則
トライアングル(三角保ち合い)は、価格の変動幅が徐々に狭まり、三角形を形成するパターンです。 エネルギーが収束した後、元のトレンド方向へ爆発的にブレイクアウトすることが多く、 継続パターンとして機能します。上昇・下降・対称の3種類があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。
3種類のトライアングルパターン完全図解
上昇三角形
上値は一定レベルで抑えられるが、下値が切り上がるパターン。買い圧力が徐々に強まっている状態。
- 水平なレジスタンスライン
- 上昇するサポートライン
- 上方ブレイクの確率75%
下降三角形
下値は一定レベルで支えられるが、上値が切り下がるパターン。売り圧力が徐々に強まっている状態。
- 水平なサポートライン
- 下降するレジスタンスライン
- 下方ブレイクの確率75%
対称三角形
上値が切り下がり、下値が切り上がる均衡パターン。方向性は先行トレンドに従うことが多い。
- 下降するレジスタンスライン
- 上昇するサポートライン
- トレンド継続の確率60-70%
2 正確なトライアングルの識別方法と形成条件
トライアングルを正しく識別するには、特定の条件を満たす必要があります。 最低4つの接触点、適切な形成期間、出来高の変化など、重要なチェックポイントを理解しましょう。
トライアングル成立の5つの必須条件
⚠️ よくある誤認パターン
- 接触点が2-3回しかない不完全な形
- 形成期間が1週間程度の短期パターン
- ラインの角度が急すぎる(60度以上)または緩すぎる(10度以下)
- APEXを超えても方向が定まらない場合は無効
3 ブレイクアウト戦略と目標値の正確な計算方法
トライアングルのブレイクアウトをどう捉え、どこまで価格が動くかを予測することが重要です。 パターンの高さを使った目標値計算と、3つのエントリー手法を詳しく解説します。
目標値計算とエントリー戦略
トライアングルの最大幅(高さ)を測定し、ブレイクポイントに加算。
例: 150円でブレイク、高さ5円
→ 目標値 = 155円
トライアングルの最大幅(高さ)を測定し、ブレイクポイントから減算。
例: 145円でブレイク、高さ5円
→ 目標値 = 140円
目標値までの道のりで段階的に利益確定。
100%地点: 残り利確
リスクを減らしながら利益を最大化
✅ ブレイクアウト成功の5つのサイン
- 出来高が通常の1.5倍以上に急増
- 終値でラインを明確に突破(3%以上)
- 翌日も同方向への動きが継続
- リテスト時にサポート/レジスタンスとして機能
- 関連通貨ペアも同じ方向性を示す
4 実践トレード例とよくある失敗の回避方法
実際のチャートでトライアングルを活用したトレード例と、初心者が陥りやすい失敗パターンを解説します。 成功率を高めるための実践的なテクニックを身につけましょう。
複数時間軸の確認
日足でパターンを発見したら、4時間足で詳細を確認し、週足で大局を把握。全て同じ方向なら信頼性大。
他の指標との併用
RSIのダイバージェンス、MACDのクロス、ボリンジャーバンドの収束など、複数の根拠を確認。
市場環境の考慮
重要経済指標の前後、市場のボラティリティ、主要サポレジとの位置関係を必ず確認。
資金管理の徹底
ポジションサイズを適切に管理し、連敗に備えた資金配分。最大損失は総資金の2%以内。
トレード記録
全てのトレードを記録し、パターンごとの勝率を分析。自分の得意パターンを見つける。
感情管理
ブレイクアウトの興奮に流されず、計画通りのエントリーとエグジット。機械的な実行が重要。
🚫 よくある失敗と対策
失敗パターン | 対策 |
---|---|
早すぎるエントリー | ブレイクアウトの確認を待つ |
ストップロスなし | エントリー前に必ず設定 |
短期足での判断 | 日足以上で確認 |
出来高無視 | ブレイク時の出来高確認必須 |
目標値への固執 | 市場状況に応じて柔軟に対応 |
トライアングルパターンの統計データ
パターン種類 | 出現頻度 | 成功率 | 平均利益率 | 平均保有期間 |
---|---|---|---|---|
上昇三角形 | 15% | 72% | +8.5% | 5-10日 |
下降三角形 | 15% | 71% | +8.2% | 5-10日 |
対称三角形 | 25% | 65% | +7.0% | 7-14日 |
※主要通貨ペアの日足チャート、過去5年間のデータに基づく
💡 最後のアドバイス
トライアングルは継続パターンの中でも特に信頼性が高いパターンです。 ただし、完璧なパターンを待つことが重要で、疑わしい形には手を出さないこと。 「美しいトライアングルだけをトレードする」という原則を守れば、長期的に安定した成績が期待できます。
トライアングル完全制覇!実践で腕を磨こう
三角保ち合いパターンをマスターしたあなたは、相場の収束から爆発への流れを読み取る力を身につけました。 次は実際のトレードで経験を積み、安定した利益を目指しましょう。 まずは最適なFX会社選びから始めることが成功への第一歩です。
準備ができたら、デモトレードから始めて実践スキルを磨きましょう!