LESSON 4 / 8
スプレッドと取引コスト
FXの「見えない手数料」であるスプレッドを理解して、取引コストを最小限に抑える方法を学びましょう
前回のおさらい
レッスン3では、レバレッジの仕組みとリスク管理を学びました。今回は、取引の際に必ずかかる「コスト」について理解を深めます。
スプレッドとは?
買値(ASK)と売値(BID)の差額 = 実質的な手数料
FX会社は「手数料無料」を謳っていますが、実際にはスプレッドという形で手数料を取っています。
🏦 銀行の両替に例えると:
• 1ドルを買う時:111円必要(高く買わされる)
• 1ドルを売る時:110円しかもらえない(安く売らされる)
• この差額1円が銀行の利益 = スプレッド
リアルタイムの価格表示イメージ
USD/JPY
BID(売値)
110.500
ASK(買値)
110.502
スプレッド: 0.2銭(0.002円)
買った瞬間に0.2銭の含み損からスタート
主要通貨ペアのスプレッド比較
| 通貨ペア | 一般的なスプレッド | 1万通貨の取引コスト | 特徴 |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 0.2銭〜 | 20円 | 最も狭い・初心者向け |
| EUR/USD | 0.3pips〜 | 約33円 | 狭い・取引量多い |
| EUR/JPY | 0.4銭〜 | 40円 | 標準的 |
| GBP/JPY | 0.9銭〜 | 90円 | やや広い・値動き大 |
| AUD/JPY | 0.5銭〜 | 50円 | 標準的 |
| TRY/JPY | 1.6銭〜 | 160円 | 広い・マイナー通貨 |
💡 覚えておくべきこと
- スプレッドは往復でかかる(買って売るまで)
- 取引量が多いほど、スプレッドコストも増える
- マイナー通貨ほどスプレッドが広い
取引コスト計算機
実際の取引でどれくらいコストがかかるか計算してみましょう
1回の取引コスト
20円
1日のコスト
20円
1ヶ月のコスト(20営業日)
400円
1年のコスト(240営業日)
4,800円
時間帯によるスプレッドの変化
スプレッドは時間帯によって変動します。取引が活発な時間は狭く、閑散時は広がります。
東京時間
9:00 – 15:00
狭い
ロンドン時間
16:00 – 24:00
最も狭い
NY時間
21:00 – 6:00
狭い
早朝(閑散時)
3:00 – 9:00
広い
⚠️ 注意が必要な時間
- 重要指標発表時:スプレッドが一時的に大きく広がる
- 週明け月曜早朝:週末のニュースで相場が動きやすく、スプレッドも不安定
- 年末年始・祝日:参加者が少なくスプレッドが広がる
取引コストを抑える4つのコツ
1
スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶ
初心者はUSD/JPYから始めましょう。最もスプレッドが狭く、情報も豊富です。慣れてきたら他の通貨ペアに挑戦。
2
活発な時間帯に取引する
ロンドン時間(16:00-24:00)は世界中のトレーダーが参加し、スプレッドが最も狭くなります。早朝は避けましょう。
3
取引回数を減らす
スキャルピング(超短期売買)は回数が多い分、スプレッドコストがかさみます。じっくり狙う方がコスト効率が良い。
4
キャンペーンを活用する
FX会社によってはスプレッド縮小キャンペーンを実施しています。複数の口座を使い分けるのも一つの方法。
このレッスンのポイント
- スプレッドは買値と売値の差で、実質的な手数料
- USD/JPYが最もスプレッドが狭く、初心者向け
- 時間帯によってスプレッドは変動する(活発な時間は狭い)
- 取引回数が多いほどスプレッドコストがかさむ
- 重要指標発表時はスプレッドが広がるので注意
