前回のおさらい

レッスン2では、通貨ペアの選び方を学びました。初心者は「USD/JPY」から始めるのがおすすめでしたね。今回は、FXの最大の特徴である「レバレッジ」について詳しく見ていきます。

レバレッジとは?

「てこの原理」を使って、少ない資金で大きな取引をする仕組み

あなたの資金
10万円
×
レバレッジ
25倍
=
取引可能額
250万円

日本のFX会社では最大25倍までレバレッジが使えます

💡 簡単に言うと:

10万円しか持っていなくても、250万円分の取引ができる「借金」のような仕組みです。ただし、借金と違って金利はかかりません。

レバレッジシミュレーター

スライダーを動かして、レバレッジの効果を体験してみましょう

証拠金(あなたの資金) 10万円
レバレッジ 10倍
取引可能額
100万円
USD/JPY取引可能数
10,000通貨
リスクレベル: 低(推奨)

1ドル110円→111円になった場合(1円の変動)

利益
+10,000円
損失(逆に動いた場合)
-10,000円

レバレッジ別の特徴比較

レバレッジ 必要証拠金
(1万通貨)
1円変動時の損益 リスクレベル おすすめ度
1倍 110万円 ±1万円 超安全 初心者◎
5倍 22万円 ±1万円 安全 初心者◎
10倍 11万円 ±1万円 標準 中級者○
25倍 4.4万円 ±1万円 高リスク 上級者△

💡 重要ポイント

レバレッジを上げても、1円の変動による損益額は同じです。違うのは「必要な資金の額」と「ロスカットまでの余裕」です。

実例で理解するレバレッジの威力

📈 成功パターン +10%

条件:

  • 資金: 10万円
  • レバレッジ: 10倍
  • USD/JPY: 110円→111円(+1円)
  • 取引量: 10,000通貨
利益: +10,000円(+10%)
📉 失敗パターン -10%

条件:

  • 資金: 10万円
  • レバレッジ: 10倍
  • USD/JPY: 110円→109円(-1円)
  • 取引量: 10,000通貨
損失: -10,000円(-10%)
💀 危険パターン 強制終了

条件:

  • 資金: 5万円
  • レバレッジ: 25倍(MAX)
  • USD/JPY: 110円→108円(-2円)
  • 取引量: 11,000通貨
ロスカット発動!全額失う

レバレッジのリスクと対策

ロスカットリスク

レバレッジを高くすると、少しの価格変動でロスカット(強制決済)される可能性があります。

対策: レバレッジは5〜10倍程度に抑える

感情のコントロール

大きな金額が動くと、冷静な判断ができなくなります。特に損失時は要注意。

対策: 最初は必ず少額から始める

資金管理の失敗

「もっと儲けたい」という欲でレバレッジを上げすぎてしまう初心者が多いです。

対策: 1回の取引で失ってもいい金額を決める

⚠️ 初心者が絶対に守るべきルール

  • 最初の3ヶ月はレバレッジ3倍以下で練習
  • 証拠金の20%以上を1回の取引で使わない
  • 損失が証拠金の2%になったら必ず損切り
  • 連敗したら一旦取引を休む

理解度チェッククイズ

Q: 資金10万円でレバレッジ10倍の場合、取引できる金額は?

A. 10万円
B. 100万円
C. 1,000万円

このレッスンのポイント

  • レバレッジは「てこの原理」で少額から大きな取引を可能にする
  • 日本では最大25倍まで使えるが、初心者は3〜5倍から始める
  • レバレッジが高いほど、利益も損失も大きくなる
  • ロスカットを避けるため、余裕を持った証拠金管理が必要
  • 感情的にならず、決めたルールを守ることが成功の鍵

次のレッスン: スプレッドと取引コスト

レバレッジの仕組みがわかったら、次は取引にかかる「コスト」について学びましょう。スプレッドを理解することで、より有利な取引ができるようになります。

スプレッドについて学ぶ →