ウォッシュトレードを理解する

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ウォッシュトレード

同一人物が売りと買いを同時に行う架空の取引

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ウォッシュトレードっていうのはね、自分で自分と取引するふりをする嘘の取引なんだよ。

たとえば、君が自分の右手と左手でじゃんけんをして、「すごい試合だった!」って言っても、それは本当の勝負じゃないよね。右手が勝っても左手が勝っても、結局君は変わらないでしょ?

FXや株の世界でも、悪い人が自分の持っている株を、自分の別の口座に売ることがあるんだ。他の人から見ると「おっ、取引が活発だ!人気があるんだな!」って思っちゃうけど、実は全部一人芝居なんだよ。

これをやる理由は、みんなを騙して「この株は人気だ」と思わせて、値段を上げたり、取引が多いように見せかけるためなんだ。でも、これは立派な犯罪で、昔から禁止されている悪いことなんだよ。

本当の取引じゃないのに、本当のふりをするなんて、とても卑怯だよね。(英語で「洗濯取引」って意味だけど、汚いことを綺麗に見せかけるからかな)

つまりウォッシュトレードは「一人芝居の偽取引」で完全な詐欺だよ!

ウォッシュトレードは、自作自演で取引量を偽装する犯罪なんだ。サッカーで例えると、一人で両チームを演じて「白熱した試合」を演出するようなものだよ。

自分が売って自分が買うから、実際は何も変わらないのに、取引量だけが増える。これで「人気がある」と騙して、他の人を巻き込んで価格を操作するんだ。暗号資産の世界でも大問題になっている、古典的だけど悪質な手口なんだよ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ウォッシュトレード(仮装売買)は、同一人物が売り手と買い手を兼ねる架空取引による相場操縦なんですよ。実質的な所有権の移転を伴わない取引で、出来高を偽装し、流動性があるように見せかける違法行為です。

典型的な手法は、複数の証券口座を使った自己売買です。A口座で売り注文、B口座で同じ価格・数量の買い注文を出し、約定させます。また、仲間と共謀して互いに売買し合う「馴合売買」も同様の効果があります。これにより、出来高ランキング上位に表示させ、投資家の注目を集めます。

日本では金融商品取引法159条で禁止され、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科されます。暗号資産市場では特に問題が深刻で、ある調査では取引量の70%以上がウォッシュトレードという報告もあります。取引所も共謀している場合があり、出来高だけで判断するのは危険です。規制当局は、取引パターンの分析により摘発を強化しているんですよ。

関連用語をチェック!

仮装売買 権利の移転を目的としない見せかけの売買
馴合売買 共謀者間で行う約束済みの売買
出来高 一定期間に成立した取引の数量
流動性偽装 実際より取引が活発に見せかける行為
自己売買 同一人物が売り手と買い手になる取引
複数口座 一人が複数の取引口座を保有すること
出来高ランキング 取引量の多い順に表示される順位表
暗号資産 ビットコインなどのデジタル通貨
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STEP 03

ウォッシュトレードに関するQ&A

よくある質問と回答

主な目的は出来高を偽装して注目を集めることです。出来高が多いと「人気がある」と誤解され、他の投資家が参入します。また、価格操作の準備段階として、後の本格的な相場操縦の土台作りに使われることもあります。
同じ価格・数量の売買が同時に約定する頻度が異常に高い場合は疑わしいです。また、出来高は多いのに価格がほとんど動かない、板の厚みと出来高が不釣り合い、などが兆候です。取引時刻の一致パターンも手がかりになります。
暗号資産は規制が緩く、匿名性が高いため、ウォッシュトレードが横行しています。新規取引所が集客のため出来高を偽装したり、新規コインの人気を演出したりします。取引手数料が無料の取引所は特に注意が必要です。
偽の出来高に騙されて投資すると、実際は流動性が低く、売りたい時に売れない事態に陥ります。また、価格操作の餌食になり、高値掴み狼狽売りをさせられます。出来高だけで判断するのは危険です。
FX市場は相対取引が中心なので、株式市場ほど問題になりません。ただし、ECN方式の取引所や、暗号資産FXでは発生リスクがあります。マイナー通貨ペアでは特に注意が必要です。
日本では、仮装売買で実刑判決が出た事例があります。米国では、暗号資産取引所が数百万ドルの罰金を科されました。中国では、株式市場での仮装売買で終身刑が言い渡された極端な例もあります。
価格帯別出来高を確認し、特定価格に集中していないか確認します。また、ティック(歩み値)データで、同一サイズの売買が連続していないかチェックします。複数の指標を組み合わせることが重要です。
取引所はセルフトレード防止機能を導入し、同一顧客の売買注文が約定しないようにしています。また、規制当局はビッグデータ分析とAIで監視を強化しています。しかし、手口も巧妙化しており、いたちごっこが続いています。