マーケットプロファイルの完全ガイド

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

マーケットプロファイル

価格帯別の出来高を横向きヒストグラムで表示する市場構造分析ツール

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

マーケットプロファイルっていうのはね、どの値段で一番たくさん取引されたかを横向きの棒グラフで見せるものなんだよ。

例えば、お祭りで一番人気の屋台はどこか、人が集まってる場所を地図にするようなものだよ。人気の値段には長い棒、不人気の値段には短い棒が描かれるんだ。

真ん中あたりに一番太い部分があることが多くて、それが「みんながちょうどいいと思う値段」なんだ。(ベルみたいな形になることが多いんだよ)

これを見れば、今の適正価格が分かるんだよ。

つまりマーケットプロファイルは値段ごとの人気度が分かる横棒グラフだよ!

マーケットプロファイルは、クラスの身長分布図みたいなものなんだ。150cmの子が何人、155cmの子が何人って横に棒を伸ばして表すでしょ?

FXでも同じで、この値段で何回取引されたかを横棒で表すんだ。一番長い棒の値段が一番人気で、そこが今の中心価格なんだよ。ベルみたいな形ができると、相場が安定してるってことが分かるんだ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

マーケットプロファイルというのは、価格帯別の出来高分布を可視化した市場構造分析ツールなんですよ。1980年代にCBOTで開発されました。

横軸に出来高、縦軸に価格を配置し、各価格帯での取引頻度をTPO(Time Price Opportunity)で表示します。最も取引が集中する価格帯はPOC(Point of Control)と呼ばれ、市場の均衡点を示します。

特徴的なのはバリューエリアという概念で、全出来高の70%が集中する価格帯を示します。この範囲を抜けると大きな動きが期待でき、サポート・レジスタンスとしても機能します。市場心理を視覚的に理解できる優れたツールなんですよ。

関連用語をチェック!

TPO Time Price Opportunityの略で、時間と価格の取引機会を示す
POC Point of Controlの略で、最も出来高が多い価格帯
バリューエリア 全出来高の70%が集中する価格帯
バリューエリアハイ バリューエリアの上限価格
バリューエリアロー バリューエリアの下限価格
ボリュームプロファイル マーケットプロファイルの別名・類似概念
ベル型分布 マーケットプロファイルが示す典型的な形状
レンジ拡大 マーケットプロファイルが縦に伸びる相場状況
パンダ
STEP 03

マーケットプロファイルに関するQ&A

よくある質問と回答

POC(最も太い部分)が現在の均衡価格を示します。バリューエリアの上下限がサポート・レジスタンスとして機能し、この範囲を抜けると大きな動きが期待できます。形状からトレンドやレンジも判断できます。
主にベル型(正規分布)、P型(上昇)、b型(下降)、D型(レンジ)があります。ベル型は均衡状態、P型は強い売り圧力、b型は強い買い圧力、D型は方向感のない相場を示します。
バリューエリア内では逆張り、外では順張りが基本戦略です。価格がバリューエリアの上限に達したら売り、下限なら買いを検討します。ブレイクしたらトレンドフォローに切り替えます。
POCは市場参加者が最も合意した価格で、強力なサポート・レジスタンスとなります。価格がPOCから離れると戻ってくることが多く、マグネットのような働きをします。重要な意思決定ポイントです。
日足週足での分析が一般的です。短い時間足では出来高データが不安定で、信頼性が低下します。デイトレードでは前日のプロファイル、スイングトレードでは週間プロファイルを参考にします。
最大の限界はFXでは正確な出来高データが得にくいことです。ティックボリュームで代用することが多いですが、実際の出来高とは異なります。また、急激な相場変動時は機能しにくいという欠点もあります。
基本的な見方は理解しやすいですが、実践での活用には経験が必要です。まずはPOCとバリューエリアの概念を理解し、デモトレードで練習することをお勧めします。他の分析と併用すると効果的です。
1980年代にピーター・スタイドルマイヤーがシカゴ商品取引所で開発しました。当初は先物市場向けでしたが、現在では株式やFXでも広く使用されています。市場の本質を理解する革新的なツールとして評価されています。