通貨相関マトリックスを初心者向けに解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

通貨相関マトリックス

複数の通貨ペア間の相関関係を数値化して表形式で表示する分析ツール。

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

通貨相関マトリックスっていうのはね、通貨ペアの仲良し度を表にしたものなんだよ。

クラスの友達関係を表にするみたいに、どの通貨ペアとどの通貨ペアが一緒に動くか、反対に動くかを数字で表すんだ。+1に近いと「とても仲良し」で同じ方向に動いて、-1に近いと「ライバル」で反対方向に動くんだよ。

たとえば、EUR/USDGBP/USDはヨーロッパのお友達同士だから、だいたい同じ方向に動くことが多いんだ。

この表を見れば、リスクを分散したり、同じような動きを避けたりできるから、とても便利なんだよ。通貨ペアの関係性が一目でわかる成績表みたいなものだね!

つまり通貨相関マトリックスは通貨ペアの友達関係表だよ!

通貨相関マトリックスは、通貨ペアがどれくらい仲良しかを示す表なんだ。学校の席替えで、仲の良い子同士を近くに座らせたり、けんかしちゃう子を離したりするでしょ?

これも同じで、+1に近いペアは双子みたいに同じ動きをして、-1に近いペアはシーソーみたいに反対の動きをするんだ。0だと全然関係ない他人って感じ。この表を使えば、賢い投資ができるようになるんだよ!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

通貨相関マトリックスは、通貨ペア間の価格変動の類似性を数値化した分析ツールなんですよ。相関係数は-1から+1の範囲で表され、統計的な関連性を示します。

+0.7以上は強い正の相関で、同じ方向に動く傾向があります。-0.7以下は強い負の相関で、逆方向に動きます。0に近いと無相関で、独立した動きをします。この情報により、ポートフォリオのリスク管理が効率的に行えます。

活用方法として、リスク分散とヘッジ戦略があります。正の相関が高いペアを複数保有するとリスクが集中するため、相関の低いペアを組み合わせます。また、負の相関を利用して、一方の損失を他方の利益でカバーすることも可能です。ただし、相関は時期により変化するため、定期的な確認が必要です。

関連用語をチェック!

相関係数 2つの変数の関連性を-1から+1で表す統計指標。通貨ペアの連動性を測る。
正の相関 同じ方向に動く関係。相関係数がプラスの値を示す状態。
負の相関 逆方向に動く関係。相関係数がマイナスの値を示す状態。
ポートフォリオ分散 複数の通貨ペアを組み合わせてリスクを分散する投資戦略。
ヘッジ 相関関係を利用して損失リスクを軽減する手法。
共分散 2つの変数がどの程度一緒に変動するかを示す統計量。
リスク管理 相関を考慮した効率的な資金配分とポジション管理。
時系列分析 過去のデータから相関の変化を分析する手法。
パンダ
STEP 03

通貨相関マトリックスに関するQ&A

よくある質問と回答

+0.7以上は強い正の相関で、ほぼ同じ動きをします。+0.3〜+0.7は中程度の正の相関、-0.3〜+0.3はほぼ無相関で独立した動き、-0.3〜-0.7は中程度の負の相関、-0.7以下は強い負の相関で逆の動きをします。ただし、相関はあくまで傾向であり、必ずその通りに動くわけではありません。期間によっても変化するため、複数の時間軸で確認することが重要です。
共通の要因に影響されるからです。例えば、EUR/USDGBP/USDは両方ともドルを含むため、ドルの強弱に同様に反応します。また、地理的・経済的な結びつきも影響します。欧州通貨同士、資源国通貨同士は似た動きをしやすいです。さらに、リスクオン・オフの局面では、多くの通貨ペアが同じ方向に動くこともあります。
分散投資とペアトレードが代表的です。分散投資では、相関の低い複数のペアを保有してリスクを軽減します。ペアトレードでは、通常は高相関のペアが乖離した時に、収束を狙って両方にポジションを取ります。また、確認指標として使うこともでき、相関の高いペアの動きから、取引ペアの方向性を予測することも可能です。
いいえ、相関は時期により大きく変化します。平常時と危機時では全く異なる相関を示すことがあります。特に金融危機やパンデミック時には、通常は無相関のペアも同じ方向に動くことがあります。また、経済政策の変更や地政学的イベントでも相関関係は変化します。そのため、定期的な見直しと、複数期間での確認が必要です。
EUR/USDGBP/USDの相関が最も高いことが多いです。両方とも対ドルの欧州通貨だからです。また、AUD/USDとNZD/USDもオセアニア通貨同士で高相関です。逆に、USD/JPYとEUR/USDは負の相関を示すことが多く、リスクオン・オフで逆の動きをする傾向があります。ただし、これらも絶対ではありません。
多くのFX業者が無料で提供しています。MetaTraderのインジケーターとしても利用可能です。また、TradingViewや Investing.comなどの金融情報サイトでも確認できます。エクセルで自作することも可能で、ヒストリカルデータを使って相関係数を計算できます。リアルタイムで更新されるものと、固定期間のものがあるので、用途に応じて選びましょう。
予期せぬ大きな損失につながる可能性があります。高相関のペアを同方向に複数保有すると、実質的に同じリスクを何倍も取ることになります。相場が逆行した時、全てのポジションが同時に損失を出します。また、ヘッジのつもりで取ったポジションが、実は相関していて機能しないこともあります。リスク管理の基本として必ず確認すべきです。
相関の一時的な乖離を狙うことが鍵です。通常は高相関のペアが、何らかの理由で乖離した時がチャンスです。統計的な収束を期待して、割高な方を売り、割安な方を買います。また、ファンダメンタルズの確認も重要で、乖離の理由が一時的かどうか判断します。ストップロスは必須で、相関が崩れた場合に備えることが大切です。