わからない前提で解説 
    5歳でもなんとなく分かるFX用語! 
  
 
  
  
    
      もくじ 
    
    
   
  
  
  
  
  
     
    
      STEP 01 
      なんとなく理解しよう! 
      5歳でもわかる超かんたん解説 
     
    
      想像してみて。ISMっていうのは、アメリカの会社が元気かどうか を教えてくれる、とっても大切な数字なんだ。 たくさんの会社の人に「最近お仕事どう?」って聞いて、その答えを数字にまとめた ものだよ。50という数字が真ん中で、それより大きいと「元気!」って意味で、小さいと「ちょっと元気ない」という意味になるんだ。 例えばね、クラスのみんなに「今日は楽しい?」って聞いた時、楽しいって答えた人が多かったら50より大きな数字 になるよ。逆に「つまらない」って答える人が多かったら、50より小さくなるんだ。
      アメリカは世界で一番大きな国の一つだから、アメリカの会社が元気だと、世界中が元気 になりやすいんだよ。そのため、FX をする人たちは、このISMという数字をとっても気にしているんだ。 毎月発表されるから、通信簿 を毎月もらうみたいなものかな!この数字が出ると、米ドル の値段が動くことがあるんだよ。
      
        ISMはアメリカの会社の元気度を測る毎月の通信簿 
        ISMは、アメリカの会社がどれくらい元気に働いているか を数字で表したものなんだ。50という数字を基準にして、それより上なら「みんな頑張ってる!」、下なら「ちょっと疲れてる」ってわかるんだよ。学校のテストで50点が合格ラインだとすると、60点ならよくできました 、40点ならもうちょっと頑張ろうって感じだね。
       
     
   
  
  
  
  
  
  
     
    
      STEP 02 
      さらに深掘ってマスターしよう! 
      もっと詳しい本格解説 
     
    
      ISM(Institute for Supply Management)指数は、米国供給管理協会が発表する景気の先行指標 として、世界中の投資家が注目している経済指標 です。製造業ISMと非製造業ISM(サービス業)の2種類があり、それぞれ毎月第1営業日 に発表されます。米国供給管理協会 が調査を実施し、購買担当者へのアンケート結果を基にしています。
      ISM指数の算出方法と特徴 
      このISM指数の特徴は、50を分岐点 として景気の拡大・縮小を判断できることですよ。50を上回れば景気拡大、下回れば景気縮小を示します。調査方法としては、購買担当者へのアンケートで、新規受注、生産、雇用、入荷遅延、在庫などの項目について「増加」「同じ」「減少」の3択で回答してもらうんです。それを拡散指数方式 で算出していて、「増加」の割合に0.5×「同じ」の割合を加えることでISMの数値が決まります。
      FX市場への影響とトレード戦略 
      FX市場では、ISM指数の発表時に大きな値動き が起こることがよくあります。特に製造業ISMは、米国経済の約2割を占める製造業の動向を示すため重要視されますが、非製造業ISMも米国経済の約8割を占めるサービス業の状況を反映するため、近年は同等に注目されています。予想値を上回ればドル 買い 、下回ればドル 売り の反応が一般的ですが、50を割るかどうか が特に注目されます。また、雇用統計 の先行指標としても活用されますし、FRB(連邦準備制度理事会) の金融政策 判断にも影響を与える重要な指標なんですよ。
      
        
          
           
          
          
          ISM指数の推移イメージ 
          
          
           
           
          
          
          70 
          60 
          50 
          40 
          30 
          
          
           
          50(景気の分岐点) 
          
          
           
          景気拡大ゾーン 
          
          
           
          景気後退ゾーン 
          
          
           
          
          
          1月 
          4月 
          7月 
          10月 
          
          
           
           
           
          50割れ 
          景気後退の兆候 
         
        
          ISM指数は50を境に景気の拡大・縮小を判断します。トレンド の転換点を見極める重要な指標として、テクニカル分析 と併せて活用しましょう。
        
       
      
        関連用語をチェック! 
        
        
          雇用統計  
          米国の雇用情勢を示す最重要経済指標で、ISMの雇用指数は雇用統計の先行指標として注目される 
         
        
          景気循環  
          好況と不況を繰り返す経済の波で、ISM指数は景気循環の転換点を察知する重要な指標 
         
        
          GDP(国内総生産)  
          一国の経済規模を示す指標で、ISMは月次発表のため四半期ごとのGDPより早く景気動向を把握できる 
         
        
          拡散指数 
          「増加」の割合から「減少」の割合を引いて算出する指数で、ISMはこの方式で計算され50が中立を示す 
        
        
          新規受注指数 
          ISMの構成要素の一つで、将来の生産活動を予測する先行指標として最も重要視される項目 
        
        
          在庫指数 
          ISMの構成要素で企業の在庫水準を示し、在庫の増減は景気の先行きを示唆する重要な指標 
        
        
          価格指数 
          ISMの構成要素でインフレ圧力を測る指標となり、中央銀行の金融政策に影響を与える重要な項目 
        
       
     
   
  
  
  
  
  
  
     
    
      STEP 03 
      ISMに関するQ&A 
      よくある質問と回答 
     
    
      
        
          Q1 
          ISMの発表日時はいつですか? 
          → 
         
        
          Q2 
          なぜISMが50を下回ると景気後退のサインなのですか? 
          → 
         
        
          Q3 
          製造業と非製造業どちらが重要? 
          → 
         
        
          Q4 
          ISMとPMIの違いは何ですか? 
          → 
         
        
          Q5 
          ISM発表時の取引戦略は? 
          → 
         
        
          Q6 
          ISMの構成項目で最も注目すべきは? 
          → 
         
        
          Q7 
          ISMが為替に与える影響は? 
          → 
         
        
          Q8 
          ISMの信頼性は高いですか? 
          → 
         
      
     
   
  
  
  
  
    ISMは
毎月第1営業日 に発表されます。製造業ISMは日本時間で
23時または24時 (夏時間・冬時間で異なる)、非製造業ISMは
2営業日後の同時刻 です。月初は
雇用統計 など他の重要指標も多いため、
経済カレンダー での確認が必須です。発表直後は
相場が大きく動く ので、
ポジション 管理に注意してください。
 
    ISMが
50を割ることは景気後退のサイン として非常に重要です。特に
3ヶ月連続で50割れ すると、景気後退入りの可能性が高まります。過去のデータでは、製造業ISMが43を下回ると
リセッション入り の確率が高いとされています。為替市場では通常、
大幅なドル 売り  につながります。
 
    従来は
製造業ISMの方が注目度が高かった のですが、米国経済の
約8割がサービス業 であることから、最近は非製造業ISMも同等に重視されています。ただし、製造業は
景気 に敏感に反応するため、
景気の転換点 を察知するには製造業ISMの方が有効とされています。両方チェックすることが大切です。
 
    基本的な算出方法は同じですが、
ISMは米国限定 、
PMI は
世界各国で発表 される点が違います。ISMの方が歴史が古く、1948年から公表されています。また、ISMは供給管理協会が、PMIは主にS&P社が作成します。
数値の水準 も若干異なることがありますが、どちらも50が景気の分岐点です。
 
    まず
事前予想との乖離 に注目します。予想を上回れば
ドル 買い 、下回れば
ドル 売り が基本ですが、
50のラインを意識 することが重要です。48→49の改善より、49→51の改善の方が市場インパクトは大きいです。また、
内訳項目 、特に新規受注と雇用指数も確認しましょう。初心者は発表前後の取引は避けることをお勧めします。
 
    最も重要なのは
新規受注指数 で、将来の生産活動を示唆します。次に
雇用指数 は
雇用統計 の先行指標として注目されます。
価格指数 はインフレ動向を示し、
金融政策 への影響があります。
在庫指数 は低すぎると今後の生産増加、高すぎると生産調整の可能性を示唆します。総合指数だけでなく内訳も必ず確認しましょう。
 
    ISMは
米ドル の方向性を決める重要指標です。50を上回り、かつ予想を上回れば
ドル買い  、逆なら
ドル売り  が基本的な反応です。ただし、他の要因も影響します。例えば、ISMが良くても
リスクオフ ムードが強ければ
円 買いになることも。また、FRBの
金融政策 スタンス次第で、反応が変わることもあります。
 
    非常に信頼性が高い 指標とされています。1948年から続く長い歴史 があり、景気後退を事前に察知してきた実績があります。アンケート対象が実際の購買担当者 であるため、現場の生の声を反映しています。ただし、サンプル数が限られることや、回答者の主観が入ることなど、完璧ではない 点も理解しておく必要があります。