注文有効期限を初心者向けに解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

注文有効期限

指値や逆指値などの注文がいつまで有効かを指定する期限設定のこと

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

注文有効期限っていうのはね、お願いしたことがいつまで有効か決める約束のことなんだよ。

例えばね、お母さんに「明日の3時におやつ買ってきて」ってお願いしたとするでしょ?でも、明日の3時を過ぎちゃったら、そのお願いは自動的になかったことになるんだ。それが期限なんだよ。

FXでも同じで、「この値段になったら買って」っていうお願いをする時に、いつまでそのお願いを続けるか決めるんだ。「今日だけ」とか「今週いっぱい」とか「ずっと」とか選べるんだよ。(ずっとお願いし続けることもできるんだ)

期限を決めないと、忘れたお願いがずっと残っちゃうから、ちゃんと決めることが大切なんだよ!

つまり注文有効期限は「お願いの賞味期限」みたいなものだよ!

注文有効期限は、お店の予約みたいなものなんだ。

ケーキ屋さんでクリスマスケーキを予約する時、「12月24日まで取り置きしてください」ってお願いするよね。その日を過ぎたら、予約は自動的にキャンセルになっちゃう。

FXの注文も同じで、「この値段になったら買いたい」という予約に、いつまで待つか期限をつけるんだ。期限が来たら、その注文は自動的に消えちゃうから、新しく注文し直さないといけないんだよ。でも、「キャンセルするまでずっと」っていう選択もできるから便利なんだ!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

注文有効期限とは、指値注文逆指値注文などの未約定注文が、いつまで有効であるかを指定する設定のことなんですよ。

主な有効期限の種類として、「GTC(Good Till Cancel)」はキャンセルするまで無期限に有効、「当日限り(DAY)」はその日の取引終了時まで有効、「GTD(Good Till Date)」は指定した日時まで有効、「IOC(Immediate or Cancel)」は即座に約定しなければキャンセル、「FOK(Fill or Kill)」は全量約定しなければ即キャンセルなどがあります。(ブローカーによって利用できる種類は異なります)

注文有効期限の設定は、リスク管理と取引効率の両面で重要です。例えば、重要な経済指標発表前に設定した注文を、発表後も残したくない場合は当日限りにします。逆に、中長期的なサポートラインでの買い注文なら、GTCで設定することが多いです。また、古い注文が残っていると、相場環境が変わった時に不適切な約定をしてしまうリスクもあるため、定期的な見直しが必要なんですよ。

関連用語をチェック!

GTC(Good Till Cancel) キャンセルするまで無期限に有効な注文。最も一般的な設定
当日限り(DAY) その日の市場終了時に自動的にキャンセルされる注文
GTD(Good Till Date) 指定した日時まで有効な注文。柔軟な期限設定が可能
IOC(Immediate or Cancel) 即座に約定しない部分は即キャンセルされる注文
FOK(Fill or Kill) 全量が即座に約定しなければ全てキャンセルされる注文
指値注文 指定した価格以下で買い、または以上で売る注文
逆指値注文 指定した価格以上で買い、または以下で売る注文
OCO注文 二つの注文を同時に出し、一方が約定したら他方はキャンセル
パンダ
STEP 03

注文有効期限に関するQ&A

よくある質問と回答

使い分けは取引スタイルと相場状況によって決めるべきです。デイトレードやスキャルピングなど短期売買では、DAY(当日限り)を基本にします。なぜなら、翌日には相場環境が変わっている可能性が高いからです。一方、スイングトレードや中長期投資では、GTCで重要な価格帯に注文を置いておくことが有効です。(週末をまたぐ場合は、ギャップリスクも考慮が必要です)また、重要イベント前は必ずDAYにして、イベント後に見直すことをお勧めします。
多くのブローカーでは約定の注文に限り、有効期限の変更が可能です。ただし、変更方法はブローカーによって異なり、一度キャンセルして新規注文する場合と、直接変更できる場合があります。MT4/MT5では注文の修正機能で変更可能です)重要なのは、相場状況の変化に応じて柔軟に対応することです。例えば、予想より早く目標価格に近づいた場合は、期限を短縮することも検討すべきです。
IOCとFOKは似ていますが、部分約定を許可するかどうかが大きな違いです。IOC(Immediate or Cancel)は、即座に約定できる分だけ約定し、残りはキャンセルされます。例えば、100万通貨の注文で60万通貨だけ約定可能なら、60万通貨は約定します。一方、FOK(Fill or Kill)は全量約定できなければ全てキャンセルされます。(大口取引で、ポジションの一部だけでは意味がない場合に使用されます)スキャルピングではFOK、通常の取引ではIOCが適しています。
週末をまたぐ注文にはギャップリスクという大きな危険があります。金曜日の終値と月曜日の始値が大きく乖離することがあり、予想外の価格で約定する可能性があります。特に指値売りや逆指値買いは、不利な価格で約定しやすいです。(2019年1月3日の円のフラッシュクラッシュは休み明けに発生しました)対策として、週末前に一旦注文をキャンセルし、月曜日に相場を確認してから再設定することをお勧めします。
GTDは特定のイベントに合わせた取引で威力を発揮します。例えば、米雇用統計が金曜日21:30に発表される場合、その直前の21:25までGTDで注文を設定できます。また、休暇前の注文管理にも便利で、「来週の水曜日まで」という設定が可能です。(自動的にキャンセルされるので、古い注文が残る心配がありません)さらに、トレンドライン移動平均線への到達予想時刻に合わせて設定することで、効率的な取引が可能になります。
有効期限が切れた注文は自動的にキャンセルされ、注文一覧から削除されます。この時、証拠金は即座に解放され、他の取引に使用可能になります。多くのブローカーでは、注文履歴に「期限切れキャンセル」として記録が残ります。(手動キャンセルと区別して管理できます)重要なのは、期限切れ後もその価格帯での取引意向がある場合は、新たに注文を出し直す必要があることです。自動更新機能はないので注意が必要です。
成行注文には有効期限の概念がありません。なぜなら、成行注文は発注と同時に即座に約定を試みるからです。市場が開いていれば数秒以内に約定し、約定しなければ自動的にキャンセルされます。(システム障害などで約定しない場合もありますが、極めて稀です)つまり、成行注文は実質的に「IOC」と同じような動作をします。指値や逆指値のように、将来の約定を待つ注文だけが有効期限の設定対象となります。
最も多い失敗は古い注文を放置して、忘れた頃に約定してしまうことです。相場環境が変わっているのに、数週間前の注文が残っていて思わぬ損失を被ることがあります。また、複数の関連注文の期限がバラバラで、一部だけ約定して偏ったポジションになることもあります。OCO注文の片方だけ期限切れになると、リスクが偏ります)対策として、毎週末に全注文を見直し、不要なものはキャンセルする習慣をつけることが大切です。