【図解あり】ダウントレンドとは?下降相場の特徴を解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ダウントレンド

価格が継続的に下落していく相場の状態

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ダウントレンドというのは、FXお金の値段がどんどん下がっていく流れのことなんだ。ボールを坂道で転がすと、コロコロって下に向かっていくでしょ?

イメージとしては、エスカレーターで下の階に降りていく感じ。100円だったものが98円になって、95円になって…とどんどん安くなっていきます。時々「ちょっと待って!」って少し上がることもあるけれど、結局また下がってしまうんですね。

もっと身近な例で言うと、冬が近づくと気温が下がっていく様子に似ているかもしれない。たまに暖かい日もあるけれど、全体として見ればどんどん寒くなっていくような感じなんだよ。

チャートを見ると、この下り坂がはっきりわかります。FXトレーダーは、この下がる流れを見つけたら、無理に上がるのを待たずに対策を考えることが多いんですよ。

つまりダウントレンドは止まらない下り坂!

ダウントレンドって、ブランコが下に向かってスーッと落ちていく瞬間みたいなものなんだ。ブランコは途中で少し上がろうとするけど、結局また下に落ちていくよね。値段も同じで、ちょっと上がっても結局もっと下まで落ちちゃうことが多い。だから、どこまで下がるのか、いつ止まるのかを注意深く見守る必要があるんだね。

ダウントレンドの基本構造

時間→ 価格↑ 高値① 高値② 高値③ 安値① 安値② 安値③ 高値と安値が両方とも切り下がっている!

ダウントレンドでは、前回の安値を更新し続け、同時に高値も前回より低い位置で止まります。この「安値更新」と「高値切り下げ」が継続する限り、ダウントレンドが続いていると判断できるんですよ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ダウントレンドとは、テクニカル分析において高値と安値がそれぞれ切り下がっている下降相場を指します。これはダウ理論の基本概念の一つで、市場で売り圧力が買い圧力を上回っている状態を示すものなんです。

実際の動きを具体的に見てみましょう。前回の高値を更新できずに下落し、前回の安値を下回るという「下降階段」のようなパターンを繰り返すんですよ。例えばドル円が150円から148円に下落したあと149円まで戻しても150円を超えられず、さらに147円まで下落するような形ですね。この高値と安値の両方が切り下がる動きこそが、ダウントレンドの特徴的な姿となります。

取引戦略を考えると、主に2つのアプローチがあります。まず戻り売りで、一時的な上昇(戻し)を待って売りポジションを取る方法。もう一つは、トレンドが終わるまで買いエントリーを控えるという守りの姿勢です。

ここで大切なのが「落ちるナイフは掴まない」という相場格言なんです。安易な逆張り買いを避けることが重要で、ダウントレンド中は見た目に底値でもさらに下落する可能性が高いため、トレンドに逆らわない取引が基本となります。転換シグナルが明確に出るまで焦らず待つことが、成功への近道となるんですよ。

戻り売りのタイミング – ローソク足チャート

戻り売り① 戻り売り② トレンドライン トレンドライン付近まで戻したタイミングが売りチャンス ※一時的な上昇(戻り)を待ってエントリーすることでリスクを抑えられます

ダウントレンド中の一時的な上昇をトレンドラインまで待つことで、リスクを抑えながら売りエントリーできます。トレンドラインがレジスタンス(抵抗線)として機能し、そこから再び下落することが多いため、これが戻り売りの基本戦略です。

ダウントレンドの終了を示すサイン

前回高値突破 前回安値を割らない ダウントレンド トレンド転換 トレンド転換の3つのサイン: ① 前回の高値を上回る ② 前回の安値を下回らない ③ トレンドラインの上抜け ※これらのサインが揃ったら、ダウントレンド終了の可能性が高い 上昇開始

ダウントレンドの終了を判断する最も信頼できるサインは、高値と安値の切り上げです。前回高値を突破し、かつ前回安値を割らない動きが確認できたら、トレンド転換の可能性が高まります。トレンドラインの上抜けも重要な確認サインですよ。

関連用語をチェック!

下降トレンド ダウントレンドと同じ意味で使われる用語
戻り売り 下降トレンド中の一時的な上昇を狙って売ること
弱気相場 全体的に価格が下落傾向にある相場状況
アップトレンド 高値と安値が切り上がっている上昇相場
売り圧力 市場で売り注文が優勢な状態
下値支持線 下落を食い止める可能性のある価格水準
ショートポジション 売りから入って買い戻しで利益を狙うポジション
下降チャネル 平行な2本の下降トレンドラインで形成される価格帯
パンダ
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ダウントレンドに関するQ&A

よくある質問と回答

ダウントレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続すると考えるのが基本です。転換シグナルとは、前回高値を上回り、かつ前回安値を割らない動きです。期間は数日から数年まで様々で、時間軸によって見え方が異なります。日足で下降トレンドでも、月足では上昇トレンドの調整局面ということもあります。複数の時間軸で確認することが大切ですよ。
原則としてダウントレンド中の買いは避けるべきですが、例外もあります。長期投資なら、下落の最終局面で分割して買い下がる戦略もあります。また、明確なサポートラインでの反発を狙った短期的な買いもあります。ただし、これらは上級者向けの手法で、初心者は「トレンドに逆らわない」を徹底すべきです。安易な逆張りは大きな損失につながりますよ。
最も信頼できるのは、高値と安値の切り上げです。具体的には、前回高値を上抜け、その後の押し目が前回安値を割らないことを確認します。また、出来高の増加を伴う上昇、重要な移動平均線の上抜け、ダブルボトムなどの反転パターンの形成も参考になります。ただし、確認を待ちすぎると機会を逃すため、リスク管理しながら段階的にポジションを取ることも重要です。
売りポジションの場合、直近の戻り高値の少し上損切りを設定するのが基本です。これにより、トレンドが継続する限りは損切りにかからず、転換した場合は早めに撤退できます。一方、逆張りで買う場合は直近安値の少し下に厳格に設定します。ダウントレンドでは特に、損切りラインを甘く設定すると大きな損失につながるため、規律を守ることが重要ですよ。
ダウントレンドは高値と安値の切り下げという構造を指し、下降チャネルは平行な2本のトレンドラインで価格が推移する形状を指します。下降チャネルはダウントレンドの一形態で、より規則的な動きを示します。チャネルでは上限と下限が予測しやすいため、両方のラインを使った売買が可能です。ただし、チャネルブレイクはトレンド転換のサインになることもあります。
これはマルチタイムフレーム分析の重要性を示しています。たとえば、日足でダウントレンドでも週足でアップトレンドなら、大きな流れは上向きと判断します。一般的には、長期トレンドに従うのが安全ですが、短期トレンドを使って細かいタイミングを計ることができます。自分の取引スタイルに合った時間軸を基準にしつつ、上位時間軸は必ず確認しましょう。
ダウントレンドではトレンド系指標が特に有効です。移動平均線(下向きで価格が下にある状態)、MACD(シグナルラインを下回る)、ADX(トレンドの強さを測る)などがあります。また、RSIストキャスティクスの売られすぎサインは、ダウントレンドでは機能しにくいので注意が必要です。むしろ30以下でも売りシグナルと捉える逆張り的な使い方が有効な場合もありますよ。
最大の罠は「もう下がりすぎだから買い時」という思い込みです。人間は本能的に安いものを買いたがりますが、ダウントレンドではさらに安くなることが多いです。また、小さな戻しを底打ちと勘違いすることもよくあります。「まだ下がるかもしれない」という恐怖で売り遅れることもあります。客観的な分析と、感情に左右されない取引ルールの確立が重要ですね。