【図解あり】確報値とは?5歳でもわかるFX用語解説サイト

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

確報値

経済指標の最終的な確定値。速報値、改定値の後に発表される最も正確なデータ

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

確報値っていうのは、最後に発表される一番正確な数字のことだよ。

学校のテストで例えてみよう。先生が「だいたいクラスの平均点は70点くらいかな」って最初に言うでしょ?これが速報値。その後「計算し直したら72点だった」って言うのが改定値。そして最後に「全員分きちんと計算したら71.5点でした」って発表するのが確報値なんだ。

国の経済の成績(GDP)とかも同じでね。最初は「だいたいこれくらい」って発表して、後からもっと詳しく調べて正確な数字を出すんだよ。

FXで取引している人たちは、この数字を見て「経済が良くなってる」とか「悪くなってる」って判断して、通貨を売買するんだ。最初の発表の方が相場は大きく動くことが多いけどね

つまり確報値は何度も計算し直した一番正確な経済の成績表だよ

確報値が大切なのは、それが一番信頼できる数字だからなんだ。速報値は急いで計算するから、時々間違いがあったりする。でも確報値は、時間をかけて全部のデータを集めて計算するから、ほぼ間違いがないんだよ。

面白いことに、FXの世界では最初の速報値の方が注目されることが多いんだ。なぜかというと、みんな早く情報を知りたがるから。確報値が出る頃には、もうみんな次のことを気にしているんだよね。

でも、速報値と確報値が大きく違う時は、相場が動くこともあるから、プロのトレーダーたちはちゃんとチェックしているんだよ。

経済指標の3段階発表プロセス 速報値 (最初の発表) 60% データ収集率 ★相場への 影響大 修正 改定値 (中間修正) 80% データ収集率 影響は限定的 確定 確報値 (最終確定) 95% データ収集率 最も正確 時間をかけて詳しく調べるほど正確になります

経済指標は3段階で発表され、確報値が最も正確です。ただし市場への影響は速報値が最も大きくなります。

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STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

確報値は、経済指標における最終的な確定データを指します。速報値改定値に続いて発表される3段階の発表プロセスの最後に位置し、最も多くのデータを収集・分析して算出されるため、精度が最も高いとされています。

代表的な例を挙げますと、GDP(国内総生産)は速報値の約2週間後に改定値、さらに1ヶ月後に確報値が発表されるんですよ。速報値は利用可能なデータの約60%程度で算出されますが、確報値では90%以上のデータを使用するため、より実態に近い数値となります。ただし、相場への影響は速報値が最も大きいという特徴があります

FX取引においては、確報値と速報値の乖離が大きい場合に相場が動くことがあります。特に、市場予想と大きく異なる確報値が発表された場合は、それまでのポジションの巻き戻しが起こることも。ただし、通常は速報値で織り込み済みとなることが多く、確報値での反応は限定的になることが一般的です。

速報値と確報値のデータ収集率の違い 速報値(約60%) 60% 早い発表 相場への影響:大 VS 確報値(約95%) 95% 遅い発表 相場への影響:小

速報値は約60%のデータで計算されるため早く発表できますが、確報値は95%以上のデータを集めるため時間がかかります。速報値の方が相場への影響は大きくなります。

確報値の重要性は、中央銀行金融政策決定においても見られます。速報値で利上げを決定した後に確報値が大幅に下方修正された場合、次回の政策会合でスタンスが変更される可能性があるからです。このため、長期的な経済分析を行う際には、確報値が不可欠なんですよ。

関連用語をチェック

速報値 最初に発表される暫定的な数値。市場への影響は最も大きい
改定値 速報値を修正した中間的な数値。速報値と確報値の間に発表される
GDP(国内総生産) 一国の経済規模を示す指標。速報・改定・確報の3段階で発表される代表例
経済指標 経済状況を数値化したデータ。確報値は各種経済指標で発表される
予想値 エコノミストが予測する数値。確報値との差が相場を動かすことがある
統計データ 経済活動を数値化した情報。確報値は最も完全な統計データ
織り込み済み 市場が既に予想して価格に反映している状態。確報値は織り込み済みが多い
データ収集期間 統計作成のための情報収集期間。確報値は最も長い収集期間を要する
速報値と確報値の乖離による相場への影響 時間経過 相場の変動率 速報値 大きく動く 改定値 やや動く 確報値 ほぼ動かない 最初の発表ほど市場への影響が大きく、確報値の頃には織り込み済み

速報値発表時は相場が大きく動きますが、確報値の頃にはほとんど織り込み済みとなり、反応は限定的です。ファンダメンタルズ分析では全ての段階をチェックすることが重要です。

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STEP 03

確報値に関するQ&A

よくある質問と回答

市場新鮮な情報に最も強く反応するからです。速報値は最初の公式発表なので、サプライズ要素が大きく、投資家の期待と現実のギャップが最も大きな価格変動を生みます。確報値の頃には既に織り込まれています。
はい、中長期的な経済分析には重要です。また、速報値との乖離が大きい場合は、今後の経済指標精度を判断する材料になります。ファンダメンタルズ分析を重視する投資家は必ずチェックしています。
GDP、鉱工業生産、設備投資などが修正されやすいです。これらは集計に時間がかかり、速報段階では推計値を多く含むためです。逆に雇用統計消費者物価指数は比較的修正が少ない傾向があります。
通常は小幅な修正(0.1-0.3%程度)に収まりますが、経済の転換期には1%以上の修正もあります。特に四半期GDPでは年率換算で2-3%の修正が起きることもあり、相場の見直しにつながることがあります。
指標によって異なりますが、GDPの場合は速報値の約2ヶ月後です。米国雇用統計は修正が2回行われ、2ヶ月後に最終確定します。各国で発表スケジュールが異なるので、経済指標カレンダーでの確認が必要です。
中央銀行は確報値も含めて総合判断します。速報値利上げを決定しても、確報値が大幅下方修正されれば、次回会合でスタンスを変更する可能性があります。長期的な政策運営には確報値が重要です。
可能性はありますが頻度は低いです。大幅修正は稀で、あっても既に次の関心事に移っていることが多いです。ただし、市場の想定と真逆の修正があれば、ポジション調整で大きく動くこともあります。
GDP確報値が最重要です。国の経済成長率を示す最も包括的な指標だからです。次いで雇用統計の修正値、消費関連指標の確報値が重視されます。通貨ペアにより影響する指標を選んで注目することが大切です。

さらに学ぶ

確報値について理解が深まったら、次のステップへ進みましょう。

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